キャノンデールのアルミロード「キャード」シリーズのワイズロード限定カラーを解説&インプレッション
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キャノンデールのエントリーグレードアルミロードバイク「キャードオプティモ4クラリス(CAAD OPTIMO 4 Claris)」と、高い人気を誇るミドルグレードアルミロードバイク「キャード13ディスク105(CAAD 13 DISC 105)」の、ワイズロード限定カラーモデルが販売中。その2台を紹介するとともに、ヨガインストラクターでサイクリストの大宅陽子さんによるインプレッションをお届けしよう。
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人気アルミロードのワイズロード限定カラーモデル
全国に34店舗を展開する日本最大規模のスポーツバイク専門店のワイズロード。そのワイズロードが、2020年8月からキャノンデール・キャードオプティモ4クラリスと同・キャード13ディスク105の、同店でしか買えない限定カラーを販売開始している。
キャノンデールはワイズロードでも人気のブランドだが、その中でも売れ筋のこの2モデルについて、お客さんの要望などを受けキャノンデールへ打診してこの限定カラーモデルが実現した。
キャードオプティモ4クラリス GDF(ゴールドフィンガー)
早くからアルミの可能性に着目し、軽さ、強さといったメリットを実用レベルに磨き上げ、アルミにこだわってきたアメリカのブランドがキャノンデールだ。
キャードオプティモシリーズはエントリーグレードのアルミロードバイク。材質のアルミはやや肉厚にし、耐久性と頑丈さを持たせており、外的ダメージに強く扱いやすい。ロードバイク初心者に最適なシリーズと言える。
ワイズロード限定カラーとして登場したのは、「キャードオプティモ4クラリス GDF(ゴールドフィンガー)」。キャノンデールのハイエンドモデルとなる「スーパーシックスエボ ハイモッド」に採用されるカラーを意識したもので、非常に高級感のあるカラーリングとなっている。
「キャードオプティモ4クラリス GDF」のメインコンポーネントはシマノ・クラリスで、本格的なロードバイクライドを楽しむには十分な性能を備える。それでいて、何と価格は9万円(税抜)! ワイズロードスタッフによると「約10万円のロードバイクとは思えないほどの良い走行フィーリングと性能を持っている」という。
キャード13ディスク105 BBQ(バーベキュー)
キャード13は、アルミフレームのパイオニアブランドであるキャノンデールを代表するシリーズだ。剛性を保ちながらアルミの厚みを極限まで薄くして軽量化し、アルミフレームとしては最高クラスの走行性能を実現している。こちらも非常に人気が高い。
ワイズロード限定として登場したのは、バーベキューグリルのカラーを採用した「キャード13ディスク105 BBQ」だ。BBQはキャノンデールの人気カラーで、同ブランドらしい遊び心が感じられるネーミングだ。キャード13のシマノ・105油圧ディスク仕様にこのカラーの設定がなく、お客さんからの要望が高かったことを受けたものだ。
このモデルに搭載されるメインコンポーネントはシマノ・105で、高い制動力を誇る油圧ディスクブレーキ仕様となっている。ふだんのサイクリングからレース参加まで対応できる一台となっており、ワイズロードスタッフによると「カーボンバイクに匹敵する性能」という。一方で、22万円(税抜)と手に入れやすい価格を実現しているのもポイントだ。
大宅陽子さんが2台をインプレッション!
実際の性能はどうか? キャノンデールを愛用していたこともある、大宅陽子さんに2台を試乗してもらおう。
キャードオプティモ4クラリス GDF〜初めての一台としても、セカンドバイクとしても必要十分
「まず、本当に楽しく、快適に走れたというのが第一印象です。ロードバイクに求められる必要十分な性能を持っている、と言いましょうか。
コンポーネントはエントリーグレードのクラリスですが、サイクリングする分にはまったく問題なく走れました。スポーツライドに対応できるポジションを、しっかりと出せる設計になっているのもいいですね。私は身長161cmで今回は44サイズに乗りましたが、ステムの長さは無理がなく、シートポストが割と長く出せていたのも良いポイントでした。身長の低い人だとシートポストの長さが出にくいことがあるのですが、これならサドルバッグもきちんとつけられますね。
カラーが安っぽくないのもとてもいいと思いました。ブラックにロゴがゴールドで落ち着いた色なので、若い人にとってもかっこいいと思えるなじみやすいものだと思うし、年齢を重ねたベテランの方でも違和感なく乗りやすいカラーだと思いますね。
ロードバイクの性能としてはこれ一台で十分すぎるほど。今は9万円でこんな高性能なロードバイクが買えるんですから、いい時代ですね。
私が初めて買ったスポーツバイクは、ロードバイクへの憧れがあったものの、予算が10万円しかなかったので結局シクロクロスになったんです。ロードバイクを買うとなると、ヘルメットなど別で必要になるものを買う必要があって、プラス2〜3万円は必要になります。このバイクなら、予算が12〜13万円あれば、ロードバイクライフがスムーズに始められる。余裕を持って買えますよね。
例えば、既に本格的にロードバイクに乗っていらっしゃる男性で、奥さんやお子さんもロードバイクに乗りたい! 欲しい! と言ったときに、この価格だったら買ってあげてもいいかなっていう人も多いでしょう。セカンドバイクとして、また通勤専用バイクとして使うというのも良い選択肢だと思います」。
キャード13ディスク105 BBQ〜カーボンバイクに匹敵し、レースを含めてオールラウンドに使える
「第一印象としては、これって本当にアルミですか? ということ。カーボンロードを試乗してきたかと思えるほど反応がいいです。すごくしっかりと動くし、キレがいいし、このまま峠に行きたい。
通勤やサイクリングでも活躍すると思いますが、そこから発展してヒルクライムやエンデューロといったホビーレースに出たいな思う方は、このままの仕様でチャレンジできる。スピードを求めたり、山に行ったりと、これ一台で何でもこなせるバイクだと思います。
私は以前2012モデルのスーパーシックスに乗っていたんですけど、性能としてはそれと正直変わらないと思います。むしろこっちの方がいいかなぐらいに思えますね。
きつい下り坂や路面の荒れている道でブレーキがしっかりと効いてくれるのも武器だと思います。シマノ・105で油圧ディスクブレーキがついていてと、本当にこれはどんなシーンでも使えるバイクだなと思いました。
カラーリングも素敵です。マット(艶なし)塗装のブラックで高級感があって、触ってみてもサラサラしていて気持ちがいい」。
2台の購入方法
これら2台のワイズロード限定カラーモデルは、全国34のワイズロード店舗で購入可能だ。また、通販サイト「ワイズロードオンライン」でも購入できる。
CAAD OPTIMO 4 Claris GDF(ワイズロードオンラインの商品ページ)
サイズ:44、48、51、54、56、58
価格:9万円(税抜)
CAAD 13 DISC 105 BBQ(ワイズロードオンラインの商品ページ)
サイズ:44、48、51、54、56、58、60
価格:22万円(税抜)