あらゆるスタイルにフィットするレイザーの新ヘルメット「スフィア」

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Presented by SHIMANO

ベルギーのヘルメットブランド・LAZER(レイザー)から、新モデル「SPHERE(スフィア)」が登場。アジア人型でもヨーロッパ人型の頭でもフィットしやすい「オールフィット」形状を採用し、本格的なサイクリングウェアからカジュアルな通勤スタイルまで、幅広い服装にマッチする、まさに“これ一つで何でもOK”な一品だ。詳しく紹介するとともに、今回はゲストとして人気自転車系ユーチューバー、tom’s cyclingのYOPIさんをゲストに迎え、使用感レポートをお届けしよう。

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伝統と歴史あるベルギーのヘルメットブランド・レイザー

ベルギーは自転車が国技となっているほど自転車競技が盛んな国で、レイザーはそのベルギーのブランドだ。創業から100年の歴史を持ち、自転車ロードレースの最高峰ツール・ド・フランスの強豪チームが採用しており、歴代の名選手も愛用してきた。日本人に合いやすいアジアンフィットモデルも展開しており、日本でも人気のあるブランドである。

多くの頭の形に合いやすい「オールフィット」形状

レイザー・スフィア(1万3500円・税抜) カラー:マットブラック

ヘルメット選びで一番大事とされるのはフィット感だ。ヘルメットはもしものときに頭を守ってくれるアイテムではあるが、フィットしないとそもそも頭が痛くなってライドに集中できなかったり、万一の転倒の際にずれてしまい効果を発揮できなくなるためだ。

頭の形には、主にアジア人に多い【幅広/絶壁/頭頂部せり出し】タイプと、ヨーロッパ人に多い【幅狭/張り出し】タイプがあると言われている。日本人はアジア人型の形状の人が多いとされ、そうした形状に合うタイプのヘルメットは「アジアンフィット」と呼ばれる。

いわゆる“日本人頭”の人はアジアンフィットタイプのヘルメットを選べばフィットすることが多いが、それに選択肢が狭められてしまう。一方で、中には欧米人型に近い形の人もいるし、両者の中間タイプの人もいる。そう考えると、なかなかデザインもフィット感も好みのモデルに出会うのは難しいのだ。

そんな中で、スフィアはアジア人型とヨーロッパ人型の中間的な「オールフィット形状」をしており、幅広い頭部形状に合いやすいようになっているのが大きな特徴だ。

レイザー・スフィアの内部形状

スフィアのフィット感を表したイメージ図

独自の「ロールシスフィットシステム」をもちろん搭載

「ロールシスフィットシステム」のダイヤル部分

ヘルメット内部のアジャスター

頭頂部のダイヤルを回し、フィット感を無段階で調整できる独自の機構「ロールシスフィットシステム」はもちろん健在だ。内部のアジャスターも5段階で調整が可能で、自分にとって最適なフィット感を出すことができる。また、後頭部に調整ダイヤルを配さない構造のため、髪をポニーテールに結んでいてもかぶりやすい。

高級感があり、さまざまなスタイルにマッチするデザイン

さまざまなライディングシーンにマッチするデザインをしているのも大きな特徴だ。サイクリング用、街乗り/自転車通勤用と、服装や乗るシーンに合わせて複数のヘルメットを使い分ける人はいるが、このヘルメットならこれらの全部のシーンにマッチし、これ一個で対応できる。後半のインプレッションにて詳しく。

非常にすっきりとした、スタイリッシュな見た目をしている

高いベンチレーション効果。エアロシェルの装着も可能

従来のモデルよりも大きめの通気孔を採用するとともに、自転車乗車時の頭の角度(15°)で最適な通気性が確保されるよう設計されており、高いベンチレーション(換気)効果を持っている。

ベンチレーション効果が最適化される角度のイメージ

また、別売りで「エアロシェル」も用意され、ヘルメット全体を覆うカバーを掛けることによってヘルメットのエアロ化を手軽に行うことができる。冬場においてはこのエアロシェルによって冷気の侵入を防げるので、防寒効果もあるのだ。

「エアロシェル(2000円・税抜、別売)」を装着した様子

ヨーロッパの厳しい安全規格「CE規格」をクリア

EUの法律に基づく安全性能基準「CE規格」をクリアし、高い安全性を持つことも注目ポイントだ。具体的には、プラスチックの一種である「ポリカーボネートロールケージ」を配し、強度を上げている。また、それによって発泡素材の使用を少なくできるため、“きのこ頭”にならないすっきりとした外観を作り出すことに寄与している。

ポリカーボネートロールケージの構造

YOPIさんとその実力をチェック!

気になるその実力を、頭の形状の異なる2人で試着し、実際にロードバイクでライドをしてみて試してみよう。スペシャルゲストとして、tom’s cyclingのYOPIさんをお呼びした。

tom’s cycling YOPIさん。夫のTOMIさんとともに自転車系ユーチューバーとして活動し、人気が高い。自身もレースで入賞するほどの脚力だ

「ふだんはヨーロッパのヘルメットをかぶっています。私の頭の形状の特徴としては、横幅が狭めだけど、ヨーロッパ人並に後頭部に張り出しが大きくはない、“中間型”だと思います。

いろいろなヘルメットを試すのですが、合う・合わないがはっきりしていて、試着は必須。アジアンフィットのものも試すのですが、その中でも合う・合わないがはっきり別れてくるんです」とYOPIさん。

対して筆者(編集部・大宅)は、完全な“日本人頭”。アジアンフィットのヘルメットでないと合わず、ヨーロッパ人向けのヘルメットは全然合わない。この両者がかぶってみてフィットすれば、たしかにこのヘルメットは“オールフィット”しやすいと言えるだろう。

YOPIさんの頭部形状。“中間型”だ

編集部・大宅の頭部形状。髪の毛の厚みで分かりづらいが、触るとぺたっとするほど後頭部は絶壁になっている。まさにアジア人タイプだ

まずは試着。驚くほど“きのこ感”が出なく、フィット感良好

さあ、テストだ。まずはそれぞれかぶってみよう。

スフィアを試着したYOPIさん

スフィアを試着した編集部・大宅

まず驚いたのは、まったく“きのこ頭感”が出ないことだ。結構小顔なYOPIさんだが、彼女でも正面から見て全然そうなっていない。筆者は顔はややでかい方だが、それでもまるで頭の輪郭をなぞるかのように自然にヘルメットが収まるシルエットになっている。いやはや、これは驚きだ。ポリカーボネートロールケージで発泡素材の使用を抑えていることがいい働きをしているのだろう。「すごくすっきりした見た目で、驚きました」とYOPIさんも評価。

続いてフィット感について。第一印象は? 「頭の形に自然にフィットしていて、かぶり心地はとてもいいです。頭頂部で締めるロールシスフィットシステムは初めて使ったのですが、頭の形に合わせてふわっと締まっていく感じで、とても調節もしやすかったですね。それから、今日は髪を後ろで結んでみたのですが、やや高めに結んでも調整ダイヤルがない分、とても結びやすいです。前は髪が長くて一本に結んでいたんですが、調整ダイヤルに当たって痛い思いをすることがあったんです」とYOPIさん。

髪を後ろで結んだ様子

一方の筆者も、ふだん使っているアジアンフィットのヘルメットよりもぴったりと頭にフィットする感覚があり、非常にかぶっていて気持ちが良かった。もしかすると、アジアンフィットは割と“ド日本人頭”向けに余裕を持った作りになっているものが多く、多くのアジア人型頭部形状の人は意外とスフィアのようなオールフィット形状の方がより高いフィット感が得られやすいのかもしれない。

ライド時は視界良好でズレもなし。軽さも武器に

スフィアをかぶってライドするYOPIさん

スフィアを装着しながらテストライドを行ってみる。「まず、アイウェアを掛けて上目遣いをしたとき、視界の上部にヘルメットが重ならないのがいいですね。アイウェアとの相性も良かったです。また、結構スピードを上げて激しいライドをしてみたんですが、全然ぶれる感じがなく、ライド時のフィット感の高さも感じました。それから、ヘルメット自体が軽いので、上りに入ったときに重さが全然気にならなかったのもGOODです」とYOPIさん。

スフィアを装着してライドする編集部・大宅

これは筆者も同意見だ。自分もアイウェアとの相性が良く、前傾姿勢をとったときに視界上部が良く確保されている点が好印象だった。

風がよく入ってくるのがはっきり分かる

次にベンチレーション効果について。「今回は気温の低い日のテストライドだったのですが、頭がキンキンに冷えてしまうくらい、通気性が良かったです。風がヘルメット内部に入ってくるのは、感覚としてはっきり分かりましたね。夏場やヒルクライムのときは、相当涼しいのではないかと思います」とYOPIさん。

「エアロシェル」も装着してテスト

エアロシェルも装着してライドしてもらった。「明らかにヘルメット付近の風切り音がなくなったことが分かりました。その分きちんと空気が流れているのだと感じます。また、風がまったくヘルメット内部に入ってこなくなったので、暖かかったです。寒い時期には、これを装着して走った方が良さそうです」とYOPIさんは評価。

服装を変えても全然違和感なし!

続いて、どんな服装やライドシーンにもマッチしやすい、というポイントについて試してみる。まずは街乗りスタイルにチェンジしてみた。

街乗りスタイルでスフィアをかぶるYOPIさん

街乗りスタイルでスフィアをかぶる編集部・大宅

「“こういう人、街中にいるいる!!”という感じです(笑)。つまり、全然違和感がないですね。さっきまで本格的なサイクリングウェアに身を包んでそれにばっちりフィットしていたところ、同じヘルメットを使っているとは思えないくらい、違和感がない」とYOPIさん。

続いて、筆者だけとはなるが、自転車通勤のスタイルにチェンジしてみた。YOPIさん、どうですか?

自転車通勤スタイルでスフィアをかぶる編集部・大宅

「まったく違和感がないですよ。すごく似合ってます」とYOPIさんからうれしいお言葉を。たしかに、自分の姿を見てみると「あれ? これって自転車通勤向けのヘルメットだっけ?」と思わず錯覚するほどだ。

驚きのコスパ! 本当に欲しい

最後に、YOPIさんに総評をもらった。

「まず、“きのこ頭”にならないという見た目の良さ、そしてこれ一個でどんなシーンでもいけてしまうという汎用性の高さが気に入りました。フィット感も良いですし、ベンチレーション効果も高い。これで値段は結構するんだろうな、と思いきや、何と1万3500円(税抜)というまさかの価格。1万円台でハイエンドモデルのようなヘルメットが買えることはなかなかないと思うので、本当にコストパフォーマンスが高いと思います。

これは“本当に”個人的に欲しくなりました」。

SPHERE
●価格/1万3500円(税抜)
●サイズ/M(55〜59cm)、L(58〜61cm)
●重量/280g(Mサイズ)
●カラーバリエーション/マットブラック、ストライプ、ブルー、ホワイト、レッド、マットダークグリーン

レイザー・スフィアのカラーバリエーション。本編で紹介したマットブラック以外にこの5色がある

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