プロが教えるチェーン洗浄法&おすすめメンテナンスアイテムを紹介
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豊富なチェーンルブやディグリーザーなどのケミカル、そしてクリーニング用アイテムをそろえるフィニッシュライン(FINISH LINE)。そのおすすめアイテムと使い方、魅力について、名店バイシクルセオ新松戸店の西口展人店長に教えてもらった。
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フィニッシュラインのここがすごい
千葉県松戸市の有名ショップ「バイシクルセオ新松戸店」には、フィニッシュラインの一大コーナーが設置されている。店長の西口さんは「もちろん日頃の業務としても使いますし、私自身、個人的な使用でもかなり使っています」と語る。
フィニッシュラインの魅力とは? 「とにかく種類が豊富だということですね。チェーンルブやディグリーザーなどのケミカルだけでなく、洗浄用品までかなり種類があります。1つのブランドであらゆるメンテナンスを網羅してしまえるほどのアイテムを取りそろえているブランドは、他にはなかなかありません」と西口さん。
店長イチオシ「プロ チェーン クリーナー」&「ギア フロス」
西口店長イチオシのアイテムは、「プロ チェーン クリーナー」と「ギア フロス」の2つだ。
「プロ チェーン クリーナー」の魅力
「プロ チェーン クリーナーは、その名のとおりチェーンクリーナーです。内部にチェーンを挟み込み、ディグリーザーを使いチェーンを回して洗浄するアイテムです」。
「内部の側面にプラスチック製のスクラブがついているのですが、これはちょっと固めにできています。チェーンのリンク部分をきれいにしてくれるのはもちろんですが、このスクラブによって汚れの落としにくいチェーン側面まできれいになります。ですので、非常に効率良くチェーン洗浄を行うことができます。いろいろなブランドがチェーンクリーナーを出していますが、このアイテムはその点が特徴で、魅力ですね」。
「プロ チェーン クリーナー」の使い方
「まず蓋を開けて、フルードラインまでディグリーザーを注ぎます。ディグリーザーには、私の場合は「シトラス バイク チェーン ディグリーザー」を使います。柑橘系の成分で強力な洗浄力を持っているのが特徴です」。
「チェーンを適切な張力がかかる位置にセットしたら、クリーナーをチェーン下側にセットし、蓋を閉じます。あとは、30回転ほどグルグルとクランクを逆回転します」。
「終わったらクリーナーを外し、汚れたディグリーザーを廃棄します。けっこう汚れが出てきますよ」。
「最後にウエスでチェーンをくるんでクランクを回し、チェーンに付着した余分なディグリーザーを拭き取ります。1回の洗浄できれいにしきれない場合は、2回目、3回目と一連の流れを繰り返してください。相当汚れているチェーンでも、3回やればだいたいは汚れを落としきることができます。
ディグリーザーとチェーンルブも付属したオールインワンパッケージの「プロ チェーン クリーナー キット」もあり、そちらを買うと洗浄から注油まで一気に対応できますよ」。
「ギア フロス」の魅力と使い方
「もう一つの「ギア フロス」は、スプロケットやフロントディレーラーの内部など、汚れを取りにくい隙間に入れてゴシゴシと汚れを拭き取れるアイテムです。言うならば“歯間ブラシ”のようなものです。
こういったアイテムは他社では見られないので、とてもユニークなアイテムです。また、一般の方はスプロケット外しなど、細かいパーツを取り外す工具は持っていないことが多いと思いますが、これがあればそうしたものがなくても細部まできれいにできるのが魅力です」。
「繊維が非常に細かく、伸縮性があります。ぐっと引っ張っても、ペーパーウエスを細く丸めたものなどと違って、まずちぎれてしまうことはありません」。
「使い方ですが、部品の隙間に入れて、ゴシゴシと拭くだけです。ディグリーザーをつけなくても、けっこう汚れが落ちます。より汚れがひどい箇所は、ディグリーザーを併用するとより効果的です」。
定番ルブの「ドライ バイク ルブリカント」
この他に、西口店長おすすめのケミカルを紹介していこう。まずは「ドライ バイク ルブリカント」だ。
高い浸透性と潤滑力を持つ、ドライタイプのチェーンルブ。赤いパッケージの定番的アイテムだ。「最もマルチに使えるチェーンルブで、私もお客様によくおすすめします。チェーンはもちろんですが、あらゆる可動部に万能に使えます。細かいネジなどにも使ってOKです。どんなチェーンルブを選んだらいいか困ったら、まずはこれを選んでおけば間違いありません。サラサラとしていて、汚れがつきにくいのが大きな魅力です」と西口店長。
耐久性抜群の「ウェット バイク ルブリカント」
緑のパッケージが目印の、水や泥に強く高い潤滑性と耐久性を持ったウェットタイプのチェーンルブ。「雨天時やオフロードスポーツの過酷な環境に使う人や、メンテナンス頻度を下げたい人向け。メンテナンス頻度を下げるという意味では、ドライコンディションでも使うといいですよ。私もトレーニングのため毎日走っていたときはメンテナンス時間がなかなか取れなかったので、これを使っていました。通勤・通学のデイリーユースには最適ですね。質感はドロっとしています。注油後は余分を拭き取るのがおすすめです」と西口店長。
耐久力があるのに汚れにくい「セラミック ウェット チェーン ルーブ」
過酷なレースや長距離走で、最後まで潤滑効果が落ちない最先端の潤滑剤。ウェットタイプだ。「最大の特徴は、ウェットタイプで耐久力が高いのに、汚れが非常につきにくいことです。また、静粛性も非常に高いです。チェーンに塗布したあと、摺動音が変わるのが分かるはずです。持続力の高さを求めているけど、汚したくもない、というわがままなサイクリストの要求に答えてくれる一品です」と西口店長。
安心して使える「エコテック バイク チェーン ディグリーザー」
樹脂・ゴムへの攻撃性が低い、生分解性のディグリーザー。「例えばスプロケットに豪快に噴きかけてしまっても大丈夫。そのあとでギアフロスで拭く、といった使い方もできます。手荒れもしにくく、安心なタイプですね」と西口さん。
洗車後の必須アイテム「ショールーム ポリッシュ & プロテクタント」
艶出し・保護用のワックス。「洗車したあとは必須です。汚れのつきにくい層を作り、ほこりを弾きます。フレームはもちろん、ディレーラー本体やクランクの歯の部分に塗っても問題ありません。幅広い箇所へのコーティング剤として使えます。マット塗装面でも表面がザラっとし
これも超定番 「プレミアム テフロン グリス」
合成テフロン配合のグリス。ベアリングなどを包み込み、さびや摩耗から守る。「ヘッドまわり、ハブまわり、ネジ山などなど、これを使っておけばOKな超定番のグリスです。他社に比べてさらっとしているのが特徴ですね」と西口さん。
Brand Info〜フィニッシュラインについて
アメリカの自転車専用ケミカルブランド。“自転車専用”のケミカルブランドとしては、フィニッシュラインが唯一となる。歴史は長く、ツール・ド・フランスなどで活躍する世界トップチームへのサポートを行っており、レース現場での実績も高い。