スピードプレイのペダルが全面リニューアル　パワーメーターも今夏発売

2021.03.17
新製品

ワフーが、スピードプレイのペダルの全面リニューアルを発表した。改良が施されるのは、1989年にカリフォルニアのガレージでスピードプレイが発明されて以来初めてとなる。独自の両面クリップインシステムはそのままに、シールドベアリングを採用してメンテナンスフリーになったほか、素材構成を見直すことで耐久性や剛性が向上している。また、2021年夏にはペダル型パワーメーター「パワーリンク・ゼロ」も発売される予定だ。

新しいスピードプレイのペダルは、クリートのフロートを0～15度の範囲で調整でき、定期的なメンテナンスが不要なシールドベアリングを採用、ペダル本体の見直しによる耐久性の向上など、性能面でのアップグレードを実現している。また、取りつけはペダルレンチではなく六角レンチで行えるようになった。

ラインナップは「コンプ」「ゼロ」「ナノ」「エアロ」の4種類。それぞれペダル本体やスピンドルの素材が異なる。また、ゼロには4種類の長さのスピンドルが用意されており、今後スピードプレイの販売店やバイクフィッターを通してカスタムできる予定だ。

クリートは、ステップインのしやすさが異なる「スタンダードテンション」「イージーテンション」の2つがある。スタンダードテンションはゼロ、ナノ、エアロ、パワーリンク・ゼロに付属し、イージーテンションはコンプに付属する。どちらも、新しいスピードプレイのすべてのペダルと互換性があり、旧モデルのスピードプレイゼロとの互換性もある。また、旧モデルのエアロウォーカブルクリートと同様に滑りにくいラバー素材で覆われており、歩きやすさにも配慮されている。

2021年は、EFエデュケーション・NIPPOとキャニオン//スラム、イスラエル・スタートアップネーションのアレックス・ダウセット、イネオス・グレナディアズのオウェイン・ドゥールがスピードプレイを使用する。また、トライアスロンでも、アイアンマン世界王者のヤン・フロデノが使う。「私のキャリアのなかでも、スピードプレイは信頼性が高く、私の足の位置に合わせてカスタマイズする調整の余地が十分にあるため、信頼していました。私は1年間に2万kmを走りますが、ワフーがペダルに施した改良は、私のバイオメカニクスがバイクとの最も重要な接点で確実に機能することを確信させてくれます」とヤン・フロデノは話す。