SRAM（スラム）ロードコンポーネントの最高峰モデル『Red eTap AXS』のオプションとして展開しているチェーンリング一体型パワーメーターに、よりハードなギヤ比を導入できる新サイズがラインナップされた。

新たに追加されるサイズは、プロ選手にのみ供給されていた『56/43』、『54/41』、『52/39』の３種類。アウター×トップのギヤ比でそれぞれ5.6、5.4、5.2ものビッグギヤは、リヤトップ11Tに換算すると56T＝62T、54T＝59T、52T=57Tとなり、ゴールスプリントや下り坂で大きなアドバンテージを得られる。

またeTap AXSのカセットはリヤトップ側に1T刻みのギヤが多く、10-33Tのカセットを使用していてもアウター側でおよそ5.5～3.5のギヤを、インナー側でおよそ4.0～2.5のギヤを1T刻みでシームレスにシフトできる。そのため、大きなギヤを使用するトライアスロンバイクや小径車での使用にも適している。

従来のモデルと同じくアウターとインナーの歯数差は13で統一され、素早く確実なシフト性能を獲得。アウター52T以上のギヤ用に従来よりも高い位置に取り付けできるRed eTap AXSフロントディレイラーが同梱される。(バッテリーは別売)

クランクアームとの接続はダイレクトマウント8-Boltとなっており、Red eTap AXSやForce eTap AXSのDUB/GXPクランクアームに対応するほか、QUARQのDUBカーボンクランクアームにも対応。

内蔵パワーメーターはスラム傘下のQUARQ DZEROを搭載。気温による測定値のズレを自動補正する機能を持ち、気候条件に影響を受けず±1.5%の精度でパワーを計測する。

バッテリーは入手が容易なCR2032電池を採用。工具を使わずに交換が可能で、新品の電池でおよそ200時間の使用できる。

ガーミンやワフーの対応サイクルコンピューターとペアリングすれば、スラムが提供しているAXS Webサービスを使用して、ギヤ比の推移やギヤごとの使用距離/時間の確認、ギヤごとの平均パワー等を確認できる。

■仕様
価格：18万8200円（税抜）
チェーンリング実測重量：324g (56/43T)、292g (52/39T)
サイズ：56/43T、54/41T、52/39T
カラー：POLAR GREY
対応クランクアーム：Red eTap AXS / Force eTap AXS / QUARQ DUB Carbon crank
測定精度：±1.5%
バッテリー：CR2032｜200時間の使用が可能。
送受信：Bluetooth LE / ANT+
付属品：Red eTap AXS 2 position Front Derailleur (バッテリー別売)