カンパニョーロ・ボーラWTOシリーズに「ウルトラ」グレード登場
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ボントレガー、ジップが立て続けにホイールの新製品を発表した4月。ここにきてコンポーネントメーカーの老舗、カンパニョーロからもニュースが飛び込んできた。カンパニョーロが2018年からスタートさせた、新たなるボーラシリーズ「ボーラWTO」に、ついに「ウルトラ」グレードが登場したのだ。ウルトラ、つまりはハブのベアリングを最上位グレード「CULT」にしたモデル。ウィンドトンネルオプティマイズド=空力の最適化を図ったWTOシリーズに最高の回転性能を与えることで、最高のロードバイクホイールとしたのだ。
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photo:campagnolo
WTOについにウルトラグレードが登場
リムハイトはノーマルボーラWTOでも展開されていた33mm、45mm、60mmがそろう。25mm幅のタイヤに最適化されたリム形状で、耐久性、ペダリングパワーの伝達性能が向上。ウルトラグレードになることでベアリングのグレードが上がっているほかに、リムに使用されるカーボン素材が見直され、それに伴って新しい製造プロセス、新しいレジン、新しいモールドを用いて製造される。カーボンのグレードや、レジン素材の詳細については非公開だ。リムブレーキモデルはなく、ディスクブレーキ専用。リムの形状自体はノーマルWTOとウルトラWTOは同じ。だが素材や、表面の滑らかさ、ニップル内蔵がアップデートされた部分となっている。
新ETRTO対応。表面、リム内側がとにかくきれい
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リム内側は非常に滑らか
リムは2way-fit。つまりチューブレス、チューブレスレディ、クリンチャーに対応する仕様だ。リム外側の表面が非常になめらかで、カーボンの細かい折り目が美しいのはもちろん、内側の表面も非常になめらか。この滑らかさゆえにタイヤの着脱も容易になっているという。タイヤのビードを落とす溝も新ETRTOに準じた幅をもっていることも着脱のスムーズさに一役買っている。ニップルホールがないのでチューブレスレディテープは不要。
新設計のハブボディー
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フロントハブボディーはフルカーボン製
テンションとエアロを両立した構造になっており、もちろん空力性能を考慮した形状でもある。フロントは胴がフルカーボンで、ブレーキローター取り付け側のフランジはアルミ製でやや大きい径になっている。リヤハブはアルミ製ボディだ。
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ブレーキローターはセンターロックタイプ
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リヤハブボディーはアルミ製だ
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カンパニョーロの11速~13速スプロケットに対応するN3Wフリーボディー
ベアリングはシールドベアリングではなくカップ&コーン方式で、ウルトラの名前の示す通り、使用するベアリングにはCULT=セラミック球を採用している。リヤホイールのハブはアルミ製。フリーボディーは先ごろ発表されたN3Wなので、11速~13速まで対応する。シマノ対応、スラムXDR対応フリーボディーを持つモデルも展開される。
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WTOシリーズ待望のCLUTベアリング採用 photo:campagnolo
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着脱しやすさも重視された設計 photo:campagnolo
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シーラントを入れて、パンクリスクを低減 photo:campagnolo
ニップルはリム内部に
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ニップルは空力性能を重視してリム内部に隠れている
エアロMO-MAGという、ニップルをリム内部に埋め込む構造。これによりノーマルボーラWTOよりもわずかだが空気抵抗を削減している。ニップルは外側から専用の工具を使ってテンションの調整が可能だ。ニップル交換を行う際もタイヤを外す必要がない。前後ともG3組なのはこれまでのモデルと同じ。
このニップル穴の作り方は、カーボンリムを成型後にドリルで穴を開けるのではなく、穴が開いた状態で成型している。ドリルで穴を開けると、それによってカーボンの繊維を切ってしまうことになり、強度を出すために多くの素材が必要になるが、最初から穴が開いた状態での成型なら、ドリルで穴を開ける行程がないので、カーボンの性能を突き詰めて成型することができる。これによってホイールの強度、スポーク角度の精度が向上している。
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専用のニップル回し工具が付属する
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photo:campagnolo
UAEチームエミレーツによって、すでに実戦投入されている
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photo:campagnolo
UAEチームエミレーツのほか、ロット・スーダル、AG2R・シトロエンチームでも使用される。
各社バイクへの取り付けイメージ
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photo:campagnolo
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photo:campagnolo
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photo:campagnolo
ボーラウルトラWTO33
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前後セット重量:1385g(N3Wボディ)
リム内幅:21mm
リム外幅:27.4mm
スポーク本数:24本(前後とも)
スルーアクスル:12×100mm(前)、12×142mm(後)
ボーラウルトラWTO45
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前後セット重量:1425g(N3Wボディ)
リム内幅:19mm
リム外幅:26.1mm
スポーク本数:24本(前後とも)
スルーアクスル:12×100mm(前)、12×142mm(後)
ボーラウルトラWTO60
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前後セット重量:1530g(N3Wボディ)
リム内幅:19mm
リム外幅:26.1mm
スポーク本数:24本(前後とも)
スルーアクスル:12×100mm(前)、12×142mm(後)
ノーマルのボーラWTOとウルトラの重量を比較してみると33が1485g→1385g(-100g)、45が1520g→1425g(-95g)、60が1590g→1530g(-60g)と軽くなっている。
全てディスクブレーキ対応モデルのみ。
ボーラウルトラWTO価格
リムハイトの違いによる価格差はない。フリーボディーのタイプによって価格が異なる。
N3W :46万6400円
シマノHGボディー、スラムXDRボディー:46万7500円