エイトから自転車向けアーレンキー&トルクスレンチが新登場
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六角レンチ専門メーカーのエイト(EIGHT)から、自転車向けの高品質な六角レンチ(アーレンキー)とトルクスレンチセットが新登場。プロメカニックのなるしまフレンド小畑 郁さんによるインプレッションとともに、詳細をお届けする。
自転車の分野では六角レンチを“アーレンキー”と呼ぶことが多い。その専門メーカーであるエイトから、主に自転車向け(モーターサイクル向けでもある)のラインナップ「メカニックコレクション・バイ・エイト・ツール」として、六角レンチとトルクスレンチが新登場。最高級モデルと同じ技術が盛り込まれつつも、一般のサイクリストが使いやすい仕様となっている。また、製品パッケージに至るまでこだわった、高級感のあるデザインも特徴だ。
最高品質の六角レンチ「TLC-S7MC」
サイズを色で見分けやすい、7本組のマルチカラー六角レンチセット。色は焼き付け塗装されており、はがれにくくなっている。エキストラロングタイプで、力を入れやすい絶妙な長さなのもポイントだ。鋼材には、強いトルクをかけても折れない強度でありつつ、硬さと“粘り”のバランスの取れた独自開発の「SNCM+V」が使われている。
厳しい基準に基づく精度の高さ
六角棒の対辺・対角精度をJIS規格以上の厳しい基準で管理する。これにより、ボルト穴にしっかりかみ合い、耐摩耗性に効果を発揮する。
オリジナルのプレミアム硬質めっき
「EL/ARMOUR」というエイト独自の新世代めっき処理が施されており、耐摩耗性と耐食性に優れている。その一方で六価クロムを使用しておらず、環境への配慮もなされている。下で紹介するトルクスレンチセット「TXB-S8MC」も同様だ。
“本締め可能なボールポイント”「テーパーヘッド」
本締めが可能な独自のボールポイント「テーパーヘッド」を採用。面加工が施されており、ボルトに点ではなく面で接するのだ。
確実な作業を可能にするトルクスレンチ「TXB-S8MC」
8本組の最高品質のトルクスレンチセット。トルクス規格とライセンス契約しており、それがないと不可能なケージ検品を行うことで、トルクスねじとの嵌合精度の高さを実現している。ホルダーは2段式で使いやすさが高められており、ふたを閉じるだけでレンチの向きがビシッとそろう設計だ。滑り止めにローレット加工も施されている。
星型部の嵌合性の高さ
ライセンス契約により、先端の星型部の精度が非常に高い。これによって、肝となるねじとの良い嵌合を生み出し、締め付けが良い。
トルクスねじ対応ボールポイント
貴重なトルクスねじ対応ボールポイントを備える。最大25°まで傾けることができ、ローレット加工と相まって使いやすく、作業効率良し。
なるしまフレンド 小畑郁メカニックがインプレッション
東京の有名プロショップ、なるしまフレンドのメカニックとして高名な小畑 郁(おばた かおる)さんにその性能を評価してもらった。
「どちらも精度の良さが感じられ、それから来る安心感がありました。また、レンチを回したときの絶妙な“弾力感”もいいですね。安物だとカチカチに硬いか柔らかいだけで、折れたり変形もしやすい。
テーパーヘッドについては、最近はサイクルコンピュータのマウント部分など細いねじを回す機会が増えているので、そうしたとき確実にホールドしてくれて作業効率を高めてくれると思いました。また、六角レンチの色分けは手に取るときに分かりやすいです。
トルクスレンチは、ローレット加工がめちゃ使いやすく、ドアタイプのホルダーも思いのほか使いやすかった。どちらのホルダーも高級感のある色で、所有欲を満たしてくれるのも良いポイントです。
自転車って、意外とねじ側の精度がいい加減なことが多いので、それだけに工具は良いものを使ったほうがいいです。それは一般のサイクリストならなおさらです」。
Brand Info〜エイトについて
1958年創業で大阪に本社を構える、世界的に見ても珍しい六角レンチ専門メーカー。開発はもちろん製造までを全て国内で行っており、厳格な社内製造基準と新技術の研究によって常に最高品質のレンチを作り続けている。その製品は世界中で使用されており、電子部品やスマートフォン、航空機や大型船舶に至るまで、実にさまざまなねじがエイトの六角レンチで今日も締め付けられている。自社一貫製造のためオーダーメイドも受け付けており、特注品の工具製造依頼も多いという。