メリダのオールラウンドロード「スクルトゥーラ V」発表
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メリダジャパンが日本国内での独占販売権を有するMERIDA(メリダ)から、オールラウンドロード「SCULTURA(スクルトゥーラ)」の第5世代モデルが発表された。
軽量化、空気抵抗の低減、そして快適性の向上。同時に実現できないと思われるこれらすべてを具現化したバイク、それが新型スクルトゥーラ(スクルトゥーラ V)だ。
「スクルトゥーラ V」は、軽量ロードバイクとしてのこれまでの伝統を受け継ぎながら、空気抵抗を徹底的に減らし、快適性を新たなレベルまで高め、さらに重量を極限まで削減。ワールドツアーをはじめ、レースに勝てる万能な武器となった。
2006年に登場したスクルトゥーラは、軽量性、快適性、反応性、『クラシック』な見た目に加え実証されたレーシングパフォーマンスを備え、国内外のトッププロロードチームの戦いを支えるマシンとなってきた。坂道を軽く上る性能や疲労を軽減する快適さが求められるとき、常に輝いてきた。
だからこそ「スクルトゥーラ V」では、これらの重量や快適性といった要素をさらに向上させるのはもちろん、空力性能の水準を引き上げることを目指した。
前モデルと比較し最上位機種である新型スクルトゥーラ チーム(スクルトゥーラ V チーム)のフレームは、4%以上の軽量化を実現すると同時にフレームの設計を見直し、最大30mm幅タイヤの装着と、しなりを生むシートポストを露出させることが可能となり快適性が向上した。
またケーブル類を完全に内蔵した一体化コックピット、ヘッドチューブとフォークの形状変更、そしてシートステーの取り付け位置を下げるなどのフレームの改良により空力性能を大幅に高め、「スクルトゥーラ V チーム」では、前モデルに比べ45㎞/h 走行時の空気抵抗を10Wほど削減した。
結果として「スクルトゥーラ V」は、これまで同様に多機能で軽量なオールラウンダーでありながら、最高レベルのパフォーマンスを発揮できる性能を身に付けた。快適性、空力性能が大幅に改善されているにもかかわらず、「スクルトゥーラ V チーム」では、UCI によって定められた6.8kg の重量制限に近い軽さも兼ね備えている。
バーレーン・ヴィクトリアスを勝利に導く新型スクルトゥーラ
発表に先立ちUCIワールドチーム「バーレーン・ヴィクトリアス」はSCULTURA V TEAMを使用し、クリテリウム・デュ・ドーフィネの第7、8ステージをマルク・パドゥンが、ツール・ド・フランスの第8ステージをディラン・トゥーンスが、そしてブエルタ・ア・エスパーニャの第9ステージをダミアーノ・カルーゾが、それぞれ他を寄せ付けない独走を見せ、ステージを制した。
これはワールドツアーで、空力性能に特化したREACTO(リアクト)と並び選手の強力な武器であることを 証明している。
軽く快適で高い空力性能も備えた万能なスクルトゥーラと、エアロロードとしてクラス最高レベルの能力を持つリアクト。『どちらを選んでも勝利を得られる。』メリダはその選択肢をプロロードレーサーやロードレースに取り組むすべてのライダーに提供する。
万能さを向上させたスクルトゥーラ V チームのフレーム
SCULTURA V TEAMのフレームはカーボンレイアップの最適化と、より弾性の高いカーボン素材を広範囲に採用したことで、フレーム重量は822g(Mサイズ)と同サイズの前モデルと比べ38g削減、4.4%の軽量化に成功した。
さらに、REACTOの開発で得られたデータをSCULTURAのフレーム設計にも反映し、空力性能も向上させている。
フレームの主な変更点としては、前影部の面積の減少、ヘッドチューブとフォークにREACTO同様の設計の採用。シートポストクランプはフレーム内に隠し、シートステーの取り付け位置を下げている。さらに新たに開発したMERIDAオリジナルのステム一体型のハンドルでブレーキケーブルなどの完全内装化も行い、大幅な空気抵抗の低減を実現した。
リアクトにも劣らない空力性能
SCULTURA V TEAMの空力性能は前モデルの234.3W@45㎞/h から224.5W@45㎞/h へと向上しながらもレース仕様の設定で7 ㎏を下回る重量に。さらに空力性能を最大限に高めた60mmハイトのディープエアロホイールセッティングへと変更した際には217.5W@45㎞/hを記録。これは同セッティングのREACTOと比べても10W差しかない。
SCULTURA V TEAMはREACTOほど空気抵抗を減らすことに重点を置いておらず、軽量化を重視したセッティングになっているが、空力性能に重点を置いたホイールを装着すれば空力性能の高いバイクとしても使用することができる。
またSCULTURA V TEAMはフレームのペダリング効率とステアリング性能を向上。ボトムブラケット部のたわみ具合は前モデルと比べても変わらない状態を維持しつつもフォークの横方向への剛性を12.8%向上させ、ペダルに入力された力を効率的に推進力へと変換する。
さらに向上した快適性
これまでフレームの『快適性』は本格的なアスリートではなくレジャーを楽しむサイクリストにのみ重要な特性であると考えられていたが、体や筋肉の疲労を軽減させることは、ライダーがより力強く、長く走り続けるためには必要な特性でもあると近年のテストで明らかになった。
そのためSCULTURA Vでは、パフォーマンスの向上に繋がる快適性の向上にも取り組んだ。その結果、ボトムブラケットからサドルまでの垂直方向の剛性の軽減とシートチューブを前モデルと比べて40mm短くして、シートポストを露出させしならせることで乗り心地の良さを大幅に向上させた。
また、クッション性や転がり抵抗に大きく関わるタイヤサイズも近年のトレンドを取り入れ、標準で28mmタイヤを装着。また最大30mmタイヤまでを装着可能とした。
そしてSCULTURA Vはこれまでの伝統を継ぎながらも、素晴らしい空力性能と軽量さを備えたクライミングバイクを求めるワールドツアーレベルのレーサーや、滑らかではない路面でのトレーニングで振動吸収性を備えたオールラウンダーを求めるアマチュアライダー、高い速度域で長時間走行するための快適性を求めるグランフォンドライダー、果ては週末のスポーツライドを楽しむホビーライダーまで、あらゆるライダーのニーズに応える万能さと最高レベルのパフォーマンスを発揮させるライドフィーリングを持ったバイクへと進化を遂げた。
新型スクルトゥーラの特徴
MERIDA TEAM SL ワンピースコクピット
ケーブルの完全内装化を実現する、メリダオリジナルのステム一体型のフルカーボンコクピットを採用。ケーブル類を完全に内装することによる空力性能の向上とメンテナンスのしやすさを高い次元で両立させた。
また、新開発のFORCE DIFFUSER はフォークコラムのクランプ部を包み込むことで、コラムの保護と耐久性の向上させる役割を持ち、20万回のステムボルト締め付け試験後でもコラムへのダメージをわずかなものとする効果が出ている。
一体式スペーサー
コクピットにおいて重要なパーツである一体式スペーサーはケーブルの設定や調整、整備性を大幅に向上させる。2ピース構造のスペーサーはケーブルやホースを切断することなくコラムからの脱着が可能。
ディスククーラー
前後のブレーキキャリパーに装着されるアルミニウム製のオリジナルディスククーラーはブレーキ時に発生する熱を冷却フィンから効率的に発散することで、ブレーキキャリパーの冷却性能を35%向上。連続してのブレーキングでも安定した制動力を誇る。
SCULTURA Vには、ディスクブレーキのブリーディングポートへのアクセスを改善した最新版のディスククーラーが搭載されている。
ワイヤーポート
MERIDAオリジナルデザインのヘッドセットは、すべてのコントロールケーブルがヘッドセットを通じてフレーム内に入る設計。そのため、フレームへ構造的な変更を加えることがなく、すっきりとした外観を実現している。
SCULTURA V TEAMでは、すべてのケーブルがハンドルバーとステムの内側を通ってからワイヤーポートを通してフレーム内に入る完全内装を実現。
仕様
・SCULTURA CF5 フレーム重量:822g(M サイズ)
・SCULTURA CF5 フォーク重量:389g(M サイズ)
・変速性能を高めるダイレクトマウント式リヤディレーラー
【MERIDA2022】人気車種SCULTURAが第5世代へとモデルチェンジ!
MERIDA公式サイト「SCULTURA V 特設ページ」
https://www.merida.jp/special/scultura_v_team/
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※ 製品の詳細な仕様、価格、ラインナップ展開については近日発表予定