新設計シェルを採用したカスクの最新ヘルメット「PROTONE ICON」発売
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イタリアのヘルメットブランド KASK(カスク)から、トッププロも愛用するレーシンングヘルメット・PROTONEの後継モデルとなる「PROTONE ICON (プロトーネ・アイコン)」が発表された。
PROTONEについて
KASKのPROTONE(プロトーネ)は、5回のツール・ド・フランス、3回のジロ・デ・イタリア、ブエルタの勝利にも貢献した。メジャーレースで28回のステージ優勝を支え、トラックレースでは10のタイトル獲得をサポート。オリンピックでは2016年のリオ、記憶に新しいところではTOKYO2020(2021年開催)のロードレース金メダル。
このようにPROTONEは実に多くの勝利に貢献してきたブランドを象徴するモデル。そのデビューはなんと2014年。当時のチームスカイ(現イネオス・グレナディアズ)のためにKASKが作り上げたものであった。
以来、実に7年間にわたりトッププロが愛用を続けたわけだが、その間ヘルメットの世界でも技術革新が続き、様々なメーカーから新製品がリリースされた。それでも選ばれたのは常にPROTONE。これはこのヘルメットが「完成の域」にあったことの証左と言える。
そしていつしか、PROTONEはレーシンングヘルメットの象徴となった。しかしもちろん、KASKはそれに満足するブランドではない。PROTONEに伸びしろを見出し、2022年の春、後継モデルを送り出す。それが“PROTONE ICON(プロトーネ・アイコン)”。
KASKが新たなPROTONEに手を入れたのは、エアロダイナミクス、通気性、フィット感、そして安全性。デザインは前作を踏襲したものだが、シェルはもちろん新設計。もともと優れた空力性能をブラッシュアップして、ベントホールの面積を大きく広げた。これは真上から見ると明らかで「抜けの良さ」が見て取れる。
評価の高かった調整システムも、オクトフィット+の採用と内部形状の見直しでフィット感も大きく向上した。
PROTONE ICONの誕生には、前作同様イネオス・グレナディアズのリクエストとフィードバックが活かされ、トッププロから選ばれるヘルメットとして、その完成度のステージを上げた。もちろん欧州基準WG11をクリアして安全性にもぬかりはない。
成功したモデルに手を入れることはチャレンジだ。KASKは決して易しくない課題に正面から取り組み、これを克服した。その答えが出るのはPROTONE ICONが市場から再評価されるか否かだろう。しかしどんな答えが出ようとも、PROTONE ICONは全てのサイクリストの頭部を護り、完成度を上げたヘルメットはトッププロに更なる勝利をもたらすことは間違いない。そしてもうひとつ確かなことは、PROTONEの進化は止まらないということだ。
PROTONE ICON製品概要
PROTONE ICON (プロトーネ・アイコン)
価格:3万4100円
サイズ S(50-56cm)、M(52-58cm)、L(59-62cm) 重量:230g(Mサイズ CE EN1078 基準)
カラー:Black、White、Grey、Red、Light Blue、Black Matt、White Matt、Grey Matt、Blue Matt、Olive Green Matt
原産国:イタリア
発売予定日:2022年4月
・伝説的存在となった前作の特長を継承しつつ、よりシャープでモダンな外観に
・シームレス構造でより洗練されたアウターシェル
・ラバーグリップを配してより調整がしやすく、かつフィット感を高めたOCTO FIT+調節システム
・インナーフレームの形状を見直し強度が向上。万が一の転倒の際にも、シェルの粉砕を防止。
・取り外して洗濯も可能なCoolmax®製インナーパッド
・夜間の安全に配慮した後部の大型反射テープ
・ねじれ衝撃に対応する安全基準WG11 に合格
・JCF 公認(予定)