自転車用エアバッグ搭載バックパックをイーボックが発表
多彩なサイクリング用バッグをリリースするドイツメーカー「イーボック」が、サイクリストの安全を向上するエアバッグを搭載したバックパックを発表した。
AIRBAG INTEGRATED RESCUE SYSTEM=A.I.Rと名付けられたこのエアバッグシステムは、イーボックがミネルバエアバッグシステム社と共同で開発したもの。ライダーの転倒を胸元にあるセンサーユニットが感知すると、バックパックに内蔵されたエアバッグが0.2秒で膨張し、頸椎、肩、鎖骨、胸部を守ってくれる。センサーユニットには6つのセンサーが内蔵されており、1秒間に最大で1100回、ライダーの角度を解析する。胸元のストラップをロックするとセンサーユニットが「オン」になり、外しておけばオフになるので、誤作動を防ぐことができる。ユニットはバッテリーを内蔵しており、USBで充電する。
バックパックにエアバッグ
イーボックが、エアバッグを搭載したバックパックを発表しました。転倒を感知して、瞬時に開きます。 pic.twitter.com/Mai1rj5QPK
— サイクルスポーツ【公式】@9月号は7/20発売 (@cyspo) July 15, 2022
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エアバッグを膨らませるためのCO2ボンベ
エアバッグを膨張させるのは、バッグ内にあるCO2ボンベだ。転倒してエアバッグが作動しても、ボンベを交換すれば複数回の使用に耐える。エアバッグ自体の素材は自動車に搭載されているものと近い素材が使われており、自転車向けの製品特性として、路面との摩擦に対してエアバッグが破れにくくなるように強化されている。
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バッグ自体は、通勤などに使えるサイズ。容量は22L