ネストのXC競技用フルサスMTB「パルサープロ」フレームセット発売

2022.10.07
新製品

総合自転車メーカー・ホダカのスポーツサイクルブランド「NESTO(ネスト)」は、ブランド初のフルサスペンションマウンテンバイク「PULSAR PRO (パルサープロ)」フレームセットを発売した。

「PULSAR PRO」完成車組立例

PULSAR PROは、国内のクロスカントリー(XC)レースを走る選手からの要望を受け、海外のXC競技で使用される機材のトレンドを取り入れつつ、国内XCレーサー向けにフィットするように開発されたフラッグシップモデル。

ワークスチーム「NESTO FACTORY RACING(ネストファクトリーレーシング)」が実戦でのテストを繰り返し、約2年の歳月をかけて製品化した。

「PULSAR PRO」開発経緯

NESTOのレーシングMTBは、ブランド立ち上げ当初から、XC競技のエリートライダーである開発者自らが全国のレースフィールドをテストしたのちに製品化されている。そこでまず生み出されたのがハードテールMTBの「TRAIZE PRO(トレイズプロ)」。

TRAIZE PROは、当時機材サポートを行っていた選手が国内XC 競技の各カテゴリーで優勝するなど、数々の好成績を収めた。同時に、気軽にMTBを体験してほしいという思いから、上位モデルの流れを汲んだホビー向けモデルもラインナップして多くのライダーに選ばれた。

昨今、国内外のXC競技はよりエンターテイメント性を重視するためにハイレベル化が進んでおり、徐々にフルサスペンションMTBが主流となっていった。日本各地のXCレース会場でブース出展を行っていたNESTOのもとには、サポート選手や、日本ブランドとしてNESTOを応援してくれる人達から日本国内のライダーやコースに合わせた仕様のフルサスペンションMTBの開発に挑戦してほしいとの依頼が多く来るようになった。

そこで、2020年から「PULSAR PRO」の開発に着手しはじめ、開発者やサポート選手が実戦で使用し、フィードバックを重ねたのちに現在の姿となった。

2022年、サポート選手は「NESTO FACTORY RACING」の一員として日本各地のXCレースを転戦するようになり、PULSAR PROでレースに挑んだ結果、CJ(Coupe du Japon) 男子マスターズカテゴリー、女子エリートカテゴリーで優勝、男子エリートカテゴリーで一桁台の順位となるなど、その結果をもってPULSAR PROが実戦で十分に戦えるバイクということを証明した。

ブラックの中にグリッターが入った光沢のあるつやあり塗装。キズが目立ちにくく汚れも落としやすい。

ダブルボトルに対応しているため長距離レースも可能。シングルボトルの場合はボトルケージ位置を下げることで低重心化にも寄与する。 ※写真は開発中のフレームです

クリアランスが広めに取られているため、タイヤの選択肢も多い。29×2.3inchに対応。(タイヤ銘柄およびリム内幅による)

「PULSAR PRO」製品情報

ネスト・パルサープロ

PULSAR PRO (パルサープロ)
希望小売価格：31万9000円
サイズ(適応身長) ：16inch(160-170cm)、17.5inch(170-180cm)、19inch(180-190cm)
カラー：レーシンググレー/ブラックグラデーション
ボトムブラケット規格：BB92 プレスフィット
シートポスト規格：31.6mm
ユニット規格：トラニオン 185×50mm
※リヤユニットは別売り
推奨フロントフォークトラベル量：100mm
付属品：ヘッドパーツ、RDハンガー、シートクランプ、リヤアクスル

製品についての詳細はこちら
https://nestobikes.com/products/pulsar-pro-e
PULSAR PROはNESTOプレミアムディーラー専売品です。

NESTO FACTORY RACINGについて

ネスト・パルサープロ

ホダカ社員と外部選手で構成するワークスチーム。
選手全員がフルタイムワーカーとして働きながらレース活動を行うなか、数々のXCレースで好成績を収め、2022年10月現在CJ(Coupe du Japon)年間チームランキング1位を独走中。

チーム活動を通じてオフロードバイクの楽しさを発信し、競技およびホビー層を含めた裾野の拡大を図るとともに、選手が感じた意見を速やかに開発にフィードバックする環境を整えることで従来以上に日本の使用環境に適した機材開発につなげています。「人」と「機材」の両輪によってレースシーンを盛り上げ、日本のMTB競技レベル向上を目指すことが目的です。

チームはこれからもPULSAR PROに乗って日本各地のXCレースを走り続けます。ハードなコースで「自然」を相手に挑みながらも楽しくバイクを駆る姿を見れば、きっとあなたもMTBの世界に飛びこんでみたくなるでしょう。

ネスト・パルサープロ