KOO SUPERNOVAにストラーデ・ビアンケ限定モデルが登場

2023.02.22
新製品

カスクのプロジェクトとして2016年にスタートしたアイウェアブランドKOO（クー）から、ストラーデ・ビアンケ限定モデル「SUPERNOVA STRADE BIANCHE」、通常モデルに調光レンズを採用した「SUPERNOVA PHOTOCHROMIC PINK」が発売された。

SUPERNOVA STRADE BIANCHE

SUPERNOVA STRADE BIANCHE （PINE GREEN）

プロスポーツとは、一般人とは異次元の世界で行われるもの。自転車競技においても、実際に走る選手は名誉のため、チームや関係者のため、そして自らのために、文字通り命がけで走り続ける。そんな選手たちが走るレースも様々で、ジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランスのような長丁場もあれば、ワンデイレースでも過酷なレースは多々ある。

たとえば3月にイタリアのトスカーナ州で開催されるストラーデ・ビアンケ。その過酷さはレース全行程の約4割が砂利道であることに集約される。ロードバイクで砂利道を延々と走ることは、機材はもちろんライダーのフィジカルにも相当の負担を強いる。

Strade Bianche（白い道）とはこの「酷道」からネーミングされたわけだが、そのネーミングに選手は苦々しく思うかもしれない。しかしストラーデ・ビアンケ2023にワイルドカードで出場を決めたイタリア籍のUCIプロチーム、エオロ・コメータの選手は、フィジカルのストレスを軽減できるはず。なぜならチームは実際のレースでKOOのSUPERNOVAを使用するからだ。

そして、今年のストラーデ・ビアンケ（3月4日（土）開催）直前に、KOOはSUPERNOVA限定モデルを発表した。その名も“SUPERNOVA STRADE BIANCHE”。

ベースモデルSUPERNOVAの特徴は、わずか21gの超軽量であり、フィット感にとても優れたモデルであること。これはバイクの上で揺すられる砂利道で選手がストレスを感じない重要な機能性で、ストラーデ・ビアンケのようなレースにはうってつけの基本性能だ。また、レンズ垂直面のカーブを水平面より湾曲させ、そのカーブを人間の眼球に合わせたEssilor製のポリカーボネートレンズを採用して優れた視界を確保していることは、砂埃のプロトンで選手のライドを効率的にサポートする。

このようなSUPERNOVAの特徴に、限定モデルの“SUPERNOVA STRADE BIANCHE”には、レギュラーモデルにはない仕様が与えられている。それは調光レンズの採用。レースでもサイクリングでも、ライダーに差し込む光の入り方は刻々と変化する。この限定モデルはストラーデ・ビアンケのレースをイメージして、紫外線の量によってレンズの色が変わる調光レンズを採用。可視光線透過率（VLT）の数値が11％台から最大で80％近くまで変化する2種類が用意された。このVLTは数値が低いと光を通しにくくなり（暗く見える）逆に数値が高いと光を通しやすく（明るく）なる。

pine green/レッドミラー（red）

pine green/レッドミラー（clear）

red siena/ゴールドミラー（gold）

red siena/ゴールドミラー（clear）

参考までに、STRADE BIANCHEのレンズは周囲が暗めの曇った天候から（レンズの色：薄い）、直射日光が差し込む明るいフィールドに変化した場合、約20秒でレンズの色が濃くなり調光が完了する（その逆は数分かかる）。

また、これは機能性には関係ないが、フレームカラーのネーミングセンスが素敵。KOOが名付けたカラーはPINE GREEN（パイングリーン）とSIENA RED（シエナレッド）のふたつ。PINE GREENはトスカーナ地方の象徴的なイトスギ（ヒノキ）や松のカラーを、そしてストラーデ・ビアンケのゴールである赤レンガが立ち並ぶシエナの旧市街をイメージしたSIENA RED。しかも左側テンプルの「内側」にSTRADE BIANCHEのロゴが入る心憎い演出が限定モデルの特別感をアップする。