【ユーロバイク速報】サドルの名作 セラサンマルコ・リーガルがショートに
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ドイツ・フランクフルトで開催されているユーロバイクショー。会場内のブースから、注目の製品を紹介していく。イタリアのサドルメーカー「セラサンマルコ」のブースからは、リーガルの新作情報をお届け。
不朽の名作、40年目の革新
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ロード用サドルのベンチマーク、セラサンマルコ・リーガル。最新作は一番右。歴代のモデルも展示されていた
ロードバイク用サドルとして、これほどまでに長く市場に残っているモデル名は非常に少ない。セラサンマルコ・リーガルは、誕生から今年で40年の節目を迎える。
座面の後端に鋲を打ち込んだフラットな形状のサドルは、ロールスと並んで長らくセラサンマルコを代表するモデルである。そのリーガルシリーズに「リーガルショート」という新作が登場した。
リーガルよ、お前もか
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リーガルショートフルフィットカーボン。カーボンレールで、穴なし
全長255mmと、昨今はやりのショートノーズ設計を与えられた古参のサドル。古くからのサイクリストなら、なぜ今更リーガルをショートノーズにしたのか?という素朴な疑問を抱くだろう。それに対して、セラサンマルコは「リーガルは サドルのスタンダードモデル。誕生から40年を経て今のスタンダードサドルを表現するべく、改めて解釈さらたデザイン」と説明した。なるほど。
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リーガルショートダイナミック。金属レールに穴あき
座面の幅は140mmと165mmの2種類。レールのタイプはカーボンレールとマンガネーゼレース(金属レール)の2種類。さらにサドルのセンターに穴のアリ、ナシの2種類が用意されている。穴なしモデルも、ベースを裏から見れば穴が開いている。
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レールの後端が直角に曲がっているのがポイント
大きなポイントは、サドルレールとベースの接合部分にある。通常のサドルはベースの後端に対して、直線的にレールをつなぐ。新型リーガルでは、あえて 90度曲げて横向きに出ている。これによって、サドル座面とレールとの接合点が支点となり、座面がアクティブにしなるので、快適性の向上につながる。