メリダのクロスカントリーMTB「ビッグナイン」がフルモデルチェンジ!
目次
サイジングコンセプトを採用し、選べるハンドリング! 欧米でトレンドのダウンカントリーにも対応
メリダジャパンはハードテールMTB「BIG.NINE(ビッグナイン)」シリーズの第3世代モデルを発表した。
全国のメリダ取扱店舗と公式オンラインショップでは、発売に先立ち2023年7月28日(金)より予約注文の受付を開始する。
2012年の発表以来、長い歴史と数々の成功を収めてきた「BIG.NINE」シリーズ。手頃なアルミニウムモデルから軽量なカーボンモデルまでを揃え、初めてのマウンテンバイク体験から表彰台の頂点を目指す走りまで、幅広いライダーの走りを支えてきた。
フルモデルチェンジを果たした第3世代モデルでは、クロスカントリーでの走りが変化していることを受け、ヒルクライム性能はそのままに、テクニカルなトレイルやハイスピードのダウンヒルに対応するアップデートを施した。 またトレイルライディング向けの装備を採用した「BIG.NINE TR」シリーズをラインナップする。
新しいビッグナインに採用された新機構
なんでもできるマウンテンバイクというコンセプトはそのままに、今までよりもできることの楽しさが広がった新しいBIG.NINE。29×2.4インチまで拡大されたタイヤクリアランスにより、快適さとグリップを拡張することができる。
先進的なジオメトリーコンセプトを導入することで、キャパビリティを持ちながらアグレッシブなトレイルでの走りにも対応。 ドロッパーシートポスト対応の設計を採用しているが、これはワールドカップのクロスカントリーでも有効な装備だ。
また、メリダのENDUROモデルで採用されているサイジングとジオメトリーのコンセプトを、BIG.NINEに併せて導入し反映したことにより、シートアングルはこれまでよりも1.8°立っている75.3°となりヒルクライムでフロントホイールをコントロールしやすくなっている。 ENDUROレースで現れる落ちるようなドロップよりも、クロスカントリーコースで現れるローリングしていくようなダウンヒルに焦点を当てたジオメトリーで、ONE-SIXTYやONE-FORTYよりも立っているシートアングルにしている。
◾️AGILOMETERサイジングシステム
フィッティングの基準をリーチに合わせて考えたAGILOMETERサイジングシステムを採用。従来は身長のみでフレームサイズを選択していたところをライディングスタイルに合わせて選択することが可能。ロングリーチでの安定性を選ぶか、ショートリーチでの機敏性を選ぶか、あるいはバランスのとれた中間を選ぶかはライダーの好みから選択することができる。
◾️フレーム設計
フレーム全体の設計も見直しし、ヘッドアングルはトレイルでのスタビリティと自信を感じることができるハンドリングを目指し、前モデルと比べ2°寝かせた68°のヘッドアングルとした。また、TRシリーズはロングトラベルのフォークを採用しているため、さらに1°寝かせた67°のヘッドアングルとなっている。
ショートシートチューブを採用したことで、シートポストの突き出し量が多くなり、シートポストのフレックス幅を確保。また、トラベル量の大きなドロッパーポストの装着とスタンドオーバーハイトクリアランスの拡大にも成功している。
すべてのBIG.NINE、BIG.NINE TRには44mmオフセットのフォークが採用。素晴らしいハンドリングとスタビリティを持ちながら、鈍さを感じさせないオフセット量で、これに合わせてフレームのリーチは長く取られ、ステムは短くなっている。近年のトレイルバイクでも同じコンセプトが採用されている。 BIG.NINEにはクロスカントリー用バイクのベンチマーク的な100mmトラベルのサスペンションフォークが採用されている。また、BIG.NINE TRについてはよりロングな120mmトラベル搭載を前提に設計したモデルとなっている。
前後に29erホイールを採用したスムーズな走りは従来からそのままだが、2.4インチタイヤにも対応するワイドクリアランスを採用しているのが新型BIG.NINEの特徴。ワイドタイヤを装着すると、快適性、耐パンク性能、グリップ性能の向上が望める。
カーボンフレームを採用したモデルでは、ハンドリングを向上させるためにサイズに合わせてチェーンステー長を調整している。クロスカントリーバイクでは、ライダーは多くの時間をペダリング効率と荷重の前後移動によるエネルギーロスを防ぐためにサドルに座ったままで過ごす。そのためリーチの拡大に合わせて、チェーンステー長を調整することで前後輪への荷重バランスを最適化した。また、ヒルクライムでの効率を最適化するだけでなく、同時にシングルトラックでのコーナリング特性も改善された。
そのほかにも、シンプルかつ洗練された装備を新しいBIG.NINEは持っている。簡単に交換が可能なスレッドBSA方式のボトムブラケットや最新方式のドライブトレインに対応し、重量の削減やクリーンなルックスを実現するSRAM UDHディレーラーハンガーを採用。
また、従来から採用されているWIRE PORTケーブルルーティングにより、クリーンなルックスと、音鳴りのしにくいケーブル内装化が可能となり、ケーブルへのダメージも予防することでトラブルを減らした。
◾️フレームグレード
新しいBIG.NINEは、クロスカントリーレースで高いパフォーマンスを発揮するカーボンフレームとコストパフォーマンスに優れたアルミニウムフレームをラインナップ。
カーボンフレームには、880gのCF5フレームと1100gのCF3フレームの2種類を用意。フレームジオメトリーは共通だが、使用しているカーボンの素材、レイアップにより分けられている。
アルミニウムフレームは重量1920gだが、サイドスタンドの装着などに対応したダボが搭載されており、コミューターバイクとしても活躍する。 また、トレイルライディングにフォーカスした「BIG.NINE TR」シリーズにはCF3フレームとアルミニウムフレームを用意している。
ビッグナイン・ラインナップ
CF5カーボンフレームモデル
CF3カーボンフレームモデル
アルミニウムフレームモデル
MERIDA公式サイト ビッグナイン特設ページ
https://merida.jp/special/big_nine/