コルナゴの新しいタイムトライアルバイク「TT1」発売
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イタリアのロードバイクブランド COLNAGO(コルナゴ)から2023年9月1日(金)、新しいタイムトライアルバイク「TT1」が発売される。
「TT1」は最高のパフォーマンスを発揮するために、UAEチーム・エミレーツのプロ選手と協力して開発が行われた。
ツール・ド・フランス2020でタデイ・ポガチャル選手が逆転優勝を飾ったTTバイク「K.One」の開発ノウハウを引き継ぎながら、前モデルと比べてエアロダイナミクス性能、コンポーネントの統合性、安全性が向上。ロードバイクというソリューション全体の統合と一新を行った。
最初の3Dモデルは数値流体力学(CFD)を用いて設計された。そして、ミラノ工科大学の風洞テストにかけられると高速域でのパフォーマンスにおいて前例のないほど良い結果を得た。その後UCI(国際自転車競技連合)からプロトタイプとして公認されるとジロ・デ・イタリアなどの実戦に投入され、さらなる改良が行われている。
ディスクブレーキと改善されたエアロダイナミクス
「TT1」はコルナゴ初のディスクブレーキを備えたタイムトライアルバイク。新たにスルーアクスルが採用され、油圧ホースも最適なルーティングが確保された。それによりブレーキ性能の向上やTTバイク全体の剛性が向上した。
フロント部分はダブルプレートによく似たバヨネットフォークを採用し、優れたねじれ剛性を発揮しながら、正面からの空気抵抗を大幅に軽減している。
新たに開発されたカーボンファイバー製のモノコックベースバーは、軽量で剛性が高く、エアロダイナミクスにも優れる。そしてUAEチーム・エミレーツが使用する「Deda Jet One」といったサードパーティが供給するアクセサリーとも互換性があるように設計された。
エアロダイナミクス性能を最大限追及することは、フレームと一体型となったボトルホルダーとボトルキットの開発にも繋がった。容量0.5Lのボトルは、プロトタイプでは3Dプリントで作成されたが、製品版ではELITEと共同開発したものがセットされる。
新しいジオメトリー
3つのサイズ(S/M/L)が用意され、選手からのフィードバックとライディングポジションから分析される最新の生体力学技術を用いて設計された。
エアロダイナミクス性能を最大化するために、ヘッドチューブの長さを大幅に短縮し、肘当ての下に多くのスペーサーを使用することでライダーが正しいポジションを取れるようになっている。ヘッドチューブを最小化することによってできる「スペーサータワー」は、風洞テストでより高いエアロダイナミクスを得られることが確認されている。
そして、トップチューブは完全なホリゾンタル形状になった。また、細かな点では電子グループセットとの独自の互換性を持ち、フロントギヤはシングルかダブルを選択できるようになった。
コルナゴ・TT1 製品概要
モデル:TT1
フレームセット価格:110万円
サイズ:S / M / L
発売日:2023年9月1日(金)
製品についての問い合わせはコルナゴ正規ディーラーまで。