ベスビーのeMTB「TRS2 AM」を試乗インプレッション
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トレイルライドで活躍する注目のeMTB(電動アシストタイプのマウンテンバイク)を試乗インプレッションしよう。今回はBESV(ベスビー)のトレイルeMTB「TRS2 AM」だ。
BESV TRS2 AMの特徴〜高い走破性が手頃な価格で手に入る
ベスビーは台湾のeバイク専門ブランドだ。街に映えるアーバン系の自転車が充実する。そんなベスビーが手がけるトレイルバイクがこのTRS 2AMだ。トラベル量は前後150mmと、下りを楽しむには十分。それでいて、eMTBは他のブランドだとフルサスで70万円以上するのが相場なところ、税込50万円台と手の届きやすい価格を実現。かつ安全性が求められるブレーキにはシマノ・SLXグレードを搭載するなど、抜かりはない。
BESV TRS2 AMのインプレッション
下り性能〜安定性が高く安心して身を任せられる
まず感じられたのはリヤサスペンションがよく動いてくれることによる安定感だ。重量は比較的重いが、その重量感が逆にいい働きをし、このリヤサスの動きと相 まって安定性を高めている。荒れた路面でも自転車が跳ねず、初級者で技術が不足していても安心して任せられる感覚だ。一方で車体を大きく振り回すような動きをしても挙動が暴れず、全体としていい味付けとなっている。ハンドリングもクイックすぎず、コーナリング中バイクをしっかりと倒し込んでもハンドルがイン に切れ込んでしまうことはない。この価格でこの安定した走りは驚き。バッテリー取り外し式と利便性が高いのもいい。ずばり、eMTB初心者に最適な一台だ。
アシスト性能〜何も考えずともスイスイと上っていける
モーターがとにかくトルクフルで、ギヤが足りなくなるなどという事態がまったくない。もはやギヤ選択など考えずともペダルを回せばグングン上り、“上りがとにかく簡単”になる。一度足をついてからのこぎ直しも容易だし、ペダルを止めるギリギリまでアシストが働くので、急にトルクが抜けて転びそうになりにくいのも良い。山の中をひたすら一日中上って、下る。そういう遊び方に適しており、eバイクらしいeバイクだと言える。