KASK発のアイウェアブランドKOOって?

目次

KOO KASK

10月中旬に行われたジャパンカップサイクルロードレースに出展したアイウェアブランドKOO。ブースには、土曜日、日曜日共に多くの人が集まった。KOOとはどんなブランドなのかなど、イタリア本国のKOOのPR担当ステファノさんに話を聞いた。

 

KOOってどんなブランド?

KOO ジャパンカップ2023

KOO本国PR担当のステファノさん(右)とKOOを愛用するMAKOTOさん

 

KASKのヘルメットに完全に調和するアイウェアを目指すべく、KASKが2016年に作り出したブランド、KOO(クー)。ブランド名の由来は、KASKの[K]とOptics(光学)の[O]、Oが二つ重なることでアイウェアの形を表現しているという。

現在では世界中で着用されているKOOのアイウェアだが、イタリアで完全生産されている。開発にはプロ選手たちからのフィードバックを受けて作られており、サイクリング用だけでなくMTB用やスキー用、カジュアル用など幅広く展開している。

 

KOOのこだわりポイント?

KOO ジャパンカップ2023

ブースにはKOOのさまざまなモデルが並んだ

 

サイクリングにおいて目からの情報は、安全を確保するためにもクリティカルだ。それゆえにアイウェアの性能の良し悪しは、ライドのパフォーマンスを左右する。

KOOのアイウェアは、イタリアならではの絶妙なカラーリングやスタイリッシュなデザイン性を持ちながら、機能性の面でも死角がない。

太陽光や外的要因から目を保護するのはもちろん、視認性を高め、視覚的な快適性を保つよう開発され、社内で機能に関するテストが厳格に行われており、製品の基準を最高レベルに保っている。

KOO ジャパンカップ2023

KASKのヘルメットと完全な調和が取れたKOOのアイウェアデザイン。着用しているのは新製品アリビの調光モデル

 

レンズにもこだわりがある。KOOのレンズは一部を除き、ほとんどが老舗レンズメーカーであるツァイス社のものを使用している。耐久性に優れており、傷が入りにくい素材で、ツァイスがKOOと共に特別に開発したものだ。

1846年から高品質のレンズを製造し続けるツァイス自体はドイツの会社ではあるが、たまたまアイウェアのレンズの生産はイタリアで行っていたため、KOOのアイウェアは完全イタリア製が実現しているとステファノさんは話す。

KOO ジャパンカップ2023

サイドもテンプルがヘルメットと干渉しづらい。フィット感は抜群

 

なお、アジアンフィットのラインナップはなく、どこの国でも全て同じ形が販売されている。しかし、KOOのアイウェアは、どんな顔の形にもフィットするというのもこだわりポイントの一つだ。大きさの違うノーズラバーが付属し、ゆるやかなカーブで顔を”抱き込む”ようなフレームは、サイクリング中にズレることがなく、自らの顔の一部のようにフィットし、快適なライディングに寄与するのだ。

 

KOOの今後の展開?

KOO ジャパンカップ2023
KOO ジャパンカップ2023
ジャパンカップサイクルロードレースで横並びに設置されていたKASKとKOOのブースは、常に賑わいを見せていた

 

KASKのヘルメットは、イネオス・グレナディアズの前身であるチームスカイの活躍と共に全世界に広まり、認知度を獲得してきた。

KOOもまた、元ライダーのレジェンド、アルベルト・コンタドールやイヴァン・バッソらがアンバサダーを務め、昨年まではトレック・セガフレードにもサポートを行うなど、トップレース界から認知度を展開をしてきた。今後さらに、KASKのときと同じように認知度を高めていきたいとステファノさんは話す。
「来シーズンはサプライズがあると思うので楽しみにしていてください」

ジャパンカップの出展ブースでも多くの人が集まり、隣に設置されたKASKのヘルメット展示と共に、KOOのアイウェアの試着や購入がされていた。

日本のユーザーは、海外のユーザーに比べてスペックなど機能面を重視する人が多いとステファノさんは言う。
「購入を検討する際にしっかりと調べる方が多いので、さまざまな機能に詳しい方が多いんです。そういった方たちのためにも、機能面もちゃんと見てもらえるようにできたらと思います」

今後は、店頭に置かれるオリジナルの什器なども用意していくそうだ。

 

新製品ALIBIってどんな商品?

KOO ジャパンカップ2023

新製品アリビの展示。どんなヘルメットにも合いやすいカラー展開。調光レンズの使用はホワイトマットのフレームカラーのみ

 

KOOの新製品アリビは、現在のアイウェアの主流となってきたワイドレンズで、レンズの下部にフレームがないハーフリムタイプ。

レンズは、ミラーレンズの他にも調光レンズをあしらったモデルも販売中だ。こちらもレンズはもちろんツァイス社製だが、調光レンズのみKOOで加工を行っているとのこと。フレームカラーは日本国内では、どんなスタイルにも合わせやすい5色を展開する。

ALIBI(アリビ)

価格/2万6400円、3万1350円(ホワイトマット:調光レンズ)

フレームカラー(レンズカラー)/ホワイトマット(フォトクロミック・フクシアミラー:調光レンズ)、ペルシャングリーンマット(オレンジミラー)、グレーマット(ターコイズミラー)、ハーバーブルーマット(コッパーミラー)、ブラックマット(ゴールドミラー)

重量/28g

 

KOO&KASKを愛用するMAKOTOさん

KOO ジャパンカップ2023

ステファノさんとMAKOTOさん

 

普段、ロングライド、ヒルクライム、サイクリングイベントなどさまざまなライドを楽しんでいるというインフルエンサーのMAKOTOさんは、KASK&KOO愛用者の一人。

KASKのヘルメットは、プロトーネ、ヴァレグロ、ユートピアにプロトーネアイコンなど、多くの種類を持っているそう。
「頭は一つしかないのにたくさん持ってます(笑)」

MAKOTOさんが普段使用しているのはdemosというモデル。見た目で選んだというKOOのアイウェアだったが、ライド中にズレるようなことも全くなく、視界も常に快適だという。

一番の良い点については、「KOOのアイウェアは、KASKのヘルメットとの相性が本当に抜群なんです」と力説した。

デザイン性も機能性も詰まったKOOのアイウェア。ぜひ試してみては?

 

参考サイト:日直商会(KOO)