台湾からのメディアツアーが伊豆の国市Xベースを訪問、伊豆半島をライド
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2023年11月11日、静岡県の伊豆半島に位置する伊豆の国市のXベースは、台湾からの特別な訪問者を迎えた。30人以上の台湾メディア関係者が、台湾貿易センター(TAITRA)主催のTAIWAN EXPOの一環として、この地を訪れた。
メリダXベースを会場に、台湾からのメディアが集結
これは、台湾貿易センターが11月9日から12日まで行っていた、TAIWAN EXPOという催しを取材に来た、テレビや新聞といった一般のメディアを招待。伊豆半島の自転車文化と、実際の試乗をしてもらおうというイベントだ。
会場となったのは、静岡県東部地域の中心になると言う伊豆の国市にあるMERIDA Xベース。サイクリングの楽しさを最高の状態で体感できる、最高のスペースであるとするアジア最大級のレンタル&展示バイクが並ぶラウンジだ。ここで多くのメディアを迎えた。
黄董事長による挨拶、日本での成功が世界成功のベンチマーク
参加者を代表して、台湾貿易センターの黄志芳・董事長(上写真)が言葉を述べる。
自転車が地域経済に貢献し、地域を深く理解する手段であると強調した。また、台湾製の自転車が日本市場での成功を世界市場での成功のベンチマークと見なしていることを示唆した。
加えて、販売だけでなく、Xベースのような体感を含めたエコシステムを作ることによって、それ自体が1番良い宣伝にもなっているはず、とも述べた。実際に乗ってみたその楽しさで、サイクリングへのハードルを下げるものを実感できる、として、eバイク市場の市場の世界的なさらなる拡大を予感させた。
メリダXベースが日本で果たす役割
彼らを迎えるメリダジャパンの福田三朗社長(下写真)は、Xベースが取り組んでいる自転車普及の取り組みについて語った。
自転車が健康促進、環境保護に貢献すると同時に、観光の新しい形態としても機能していると述べた。
合わせて、メリダジャパンが運営するXベースの特徴も述べる。日常では体験できないユニークな体験を提供すること。専属スタッフによる様々なツアーが用意され、富士山や特有の水で栽培されるわさび畑など、伊豆ならではの名所を巡ることができるといったものだ。
また、近隣にはマウンテンバイクコースがあり、施設内にはパンプトラック、ズイフトなどのインドア施設もあり、多様な自転車体験を楽しめることも併せて強調した。
地域における自転車文化の普及に大きく貢献しているXベースは、世界においても伊豆の普及活動に取り組んでいる。台北サイクルショーで静岡のバーチャルコースを紹介し、メリダライブを通じて配信も行った。
これら取り組みの結果、台湾からの訪問客が増加しているとのこと。静岡県の魅力を現地で体験した人々や台北ショーでバーチャルライドを体験した人々からの関心が高まっているそうだ。
伊豆半島をライド、出発には頼重沼津市長も見送りに
この日のツアーのハイライトは、この後に行われた沼津市のらららサンビーチのライドだった。コースは伊豆半島の沼津湾を巡るもの。透明度のとても高く、また深海魚も取れる深さの美しい湾の風景の元、6kmのルートだ。
沼津市長の頼重秀一氏(上写真左)がこのイベントを祝福して見送りに駆けつけ、黄董事長(上写真右)と互いに贈答物を交換した。いただいたのは、台湾で作られたウイスキー「KAVALAN(カヴァラン)」。ウイスキーはスコットランドなど寒暖の差が激しい寒冷地で作るものという常識を覆して世界を驚かせたウィスキーだ。
その後に出発したメディアは、伊豆半島の美しい景色を背景に、思い思いに写真やビデオを撮影した。
このメディアツアーは、台湾と日本の文化交流だけでなく、伊豆半島の自転車観光の可能性を広く紹介する機会となった。今後、伊豆半島を訪れる自転車観光客の増加を通じて、このイベントの影響を実感することになるだろう。
この日に参加された台湾のメディアのみなさんが、これらの素材を使って、どう日本の文化と自転車ライドの紹介をしていくだろう。今後の伊豆での自転車観光客の推移を見て、その効果を見守っていきたい。