冬は一年で最も気温が低く、冷たい季節風が吹き、山間部や日陰などでは路面凍結の恐れもあるなど、サイクリストにとって厳しいシーズン。読者の皆さんの中にも「冬は外で走る機会が激減する」という人も多いのではないだろうか。この時期こそインドアでトレーニングしたりバーチャルサイクリングを楽しんだりする好機だ。インドアでのバーチャルサイクリングでは、バーチャル世界の勾配変化に応じて負荷が変わり、実走に近い乗り味を実現したスマートトレーナーがおすすめ。走った後はサプリも活用してコンディションを整えたい。ここでは、オフシーズンにインドアでライドを楽しみたい人にピッタリなエクスプローヴァのスマートトレーナー「ノザV」を紹介する。

展開時

Xplova NOZA V
エクスプローヴァ・ノザV
価格：12万9800円

spec.
製品サイズ／615×598×505mm
収納サイズ／ 700×280×580mm
製品重量／23kg
出力精度／±2%
最大出力／2200W
フライホイール重量／3.4kg
対応エンドサイズ／130、135mm（クイックリリース）、12×142、12×148mm（スルーアクスル）
※アダプター同梱
対応カセットタイプ／スラム、シマノ（9、10、11、12速）
※カセットは別売
最大シミュレーション勾配／20%
傾斜角度左右／2.5°
リヤホイールのサイズ／26インチ〜29インチのロードバイク
接続方式／ANT＋、Bluetooth、WiFi
最大ユーザー重量／114kg

収納時

群を抜くコスパの高さ 自然な乗り心地も魅力

台湾のパソコンメーカー・エイサー傘下のエクスプローヴァは、高機能なモデルを手の届きやすい価格で提供する人気のブランド。その最上位モデルがノザVだ。最大出力2200Wに対応し、再現可能な最大勾配も20％と、バーチャルサイクリングから本格的なパワートレーニングまで幅広く楽しむのに十分なスペックを実現しながら、価格は他社のミドルグレード機種並みと、圧倒的なコストパフォーマンスの高さを達成している。

ノザVの最大の特徴は、自然なライドフィールと、ライド中の音や振動が少ないこと。これを実現するのが、本体が左右2.5度ずつ揺れるようにする接地部のラバーパーツや、静音性に優れ自然で滑らかな負荷調整を行う内蔵の電磁モーターだ。ライド中に適度に本体が揺れることで実走に近い状態を再現し、さらに高度な負荷制御で勾配変化を自然かつリニアにシミュレートすることで、バーチャルライドへの没頭感を高めてくれる。

本体の前方下側にはLEDライトが付いている。ペダリングすることでLEDライトが点灯し、床に照射される。ライド中の運動強度によってライトの色が変わり、強度が上がるごとに青→黄色→赤と変化していく

接地部にあるラバーパーツのお陰で、本体が左右に2.5度ずつ振れるようになっていて、実走時のような自然な乗り心地を実現。ラバーパーツは床に伝わる振動を低減する効果もあり、使用中の静粛性も高い

user comment：本体が左右に振れて負荷のかかり方も自然 本格パワトレにも対応

群馬グリフィンレーシングチーム
金子 宗平選手

2022年全日本選手権TT優勝。乗鞍ヒルクライム2022チャンピオンクラスとMt.富士ヒルクライム主催者選抜クラスで優勝、台湾KOMチャレンジエリートクラス3位と勢いに乗る。

今年の春ぐらいからノザVを使い始めましたが、普段は実走でのトレーニングが多いため、この冬から安全に早朝トレーニングを行うために本格的に使っていこうと思っています。一番気に入っているのが脚の接地部分がラバーになっていて、トレーナー本体が左右に2.5度ずつ傾くことです。ライド中にバイクが左右に振れることで自然な乗車フィールになっていますし、何よりフレームにも優しそうなのがいいですね。また、以前使っていたスマートトレーナーよりライド中の音が静かで、負荷のかかり方も自然なところも素晴らしいと思います。インドアでもZwiftのワークアウト機能を活用するなどすれば、本格的なパワートレーニングができるのは魅力ですね。