ブリヂストン選手たちが指導! 高体連トラックキャンプ

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各種大会での入賞者など有力者ばかりが全国からそろった高体連による合宿で、チームブリヂストンサイクリングのメンバーが指導を行った。その模様をレポート。
 
チームブリヂストンサイクリング 高体連トラックキャンプ
 

強豪高校生が集まるトラックキャンプ

チームブリヂストンサイクリング 高体連トラックキャンプ

指導を行ったチームブリヂストンサイクリングの選手たちと宮崎監督

 
2023年12月21日、静岡県伊豆市の日本競輪選手養成所内にある室内250mバンク、JKA250バンクにて全国高体連によるトラック・サイクリング・キャンプが開催された。
 
このキャンプは、21日の午後から24日までの3日半を使って行われ、日本全国の高校1~2年生を対象として、インターハイや国体で上位入賞者などを中心に男子40人、女子15人が集められた。
 
今回のキャンプで指導役として呼ばれたのはチームブリヂストンサイクリングのメンバー。初日は、中・長距離の兒島直樹、松田祥位、山本哲央、河野翔輝、2日目には数日後にKEIRINグランプリの大舞台を控える新山響平が加わって実技指導を行った。
 
チームブリヂストンサイクリング 高体連トラックキャンプ
 
チームブリヂストンサイクリング 高体連トラックキャンプ
 
キャンプの目的について強化育成会長の斑目真紀夫さんはこう話す。
「いろんな選手同士で情報を共有してもらって、それを持ち帰って自分のところで周りに広めたり、あとはブリヂストンの選手たちの指導を受けて、250mバンクを走ったことない人が3分の2以上いるので、安全に落車なくできるように、そういった経験経験を積んでもらったり、さらに持ち帰って自分の次の競争に生かしてもらうというのが一番のメインです」
 
チームブリヂストンサイクリング 高体連トラックキャンプ

的確に指示を出す山本

チームブリヂストンサイクリング 高体連トラックキャンプ

終わる頃には「コーチになろうかな」と話すまで指導を楽しんでいた兒島

チームブリヂストンサイクリング 高体連トラックキャンプ

声を張って指示を出していた松田

チームブリヂストンサイクリング 高体連トラックキャンプ

目的などをしっかり説明しながら全体を見渡していた河野

 
キャンプ自体は数十年前から行われていたが、コロナ禍により2年ほどストップ。再開する際にチームブリヂストンサイクリングの選手を指導役として招き、京都向町競輪場にて開催していたそうだが、今回が初めて室内250mバンクでの合宿となった。
 
生徒たちは短距離、中距離、長距離、女子と4つに分かれ、まずは慣れるためのバンク走行を行う。人によってはおそるおそるバンクを走る様子も見られたが、周回数を重ねるごとに非常にスムーズな集団走行を見せるようになった。トラックをほぼ走ったことがない長距離(ロードレース)の選手たちも非常に綺麗な車間で周回をこなしていた。
 
最初は控え目に生徒たちに声をかけていたブリヂストンの選手たちだったが、試行錯誤しながら安全な走り方やそれぞれの走路を走る目的など、指導に熱が入っている模様であった。
 

”楽しい”だけじゃない目標を持った同志たち

チームブリヂストンサイクリング 高体連トラックキャンプ

250mバンクを走るのが初めてだったという中距離をメインとする生徒は、「めちゃくちゃ走りやすいです。本当に慣れてくるとスピード乗ると気持ちいいなと思いました」と話す。ここで初めて話すようになったという短距離をメインとする生徒と仲良くなっていたようだった。
 
この合宿に期待することについて、「みんな強いので、レベル高い練習ができるといいなと思います」と話し、もう一人は、「みんなの強さが分かるので、これからの大会とかで練習とか、どうしたらもっと速くなれるかなと研究できるかなと思います」と語り、真剣にかつ楽しみながら競技へと取り組む姿勢が見えた。
 
チームブリヂストンサイクリング 高体連トラックキャンプ

走り終わった後の選手からのフィードバックを真剣に聞く生徒たち

チームブリヂストンサイクリング 高体連トラックキャンプ

1グループは上バンクを走り、もう1グループは上のブルーのライン、ステイヤーラインを走りながら追い越しなどもしていた

 
一方、今回参加した女子選手は、多くが大会や別の合宿にて250mバンク経験者。以前に行われていた強化指定の選考合宿で知り合っていたという女子選手2人は、「初めての人と走るということだったので、不安あったんですけど、楽しく走れて良かったです」と話した。
 
これからの目標については、「次は選抜大会なので、そこに向けてしっかりと練習を積んでいきたいです」と力強く答えた。
 
今まさにオリンピックを目標としている現役の国内トップ選手たちから、高校生選手たちが直接指導を受けるという機会はなかなか少ないはずだ。
 
今回のような機会を契機に、強くなりたいと志す高校生たちから、さらに上を目指したい、自転車競技を続けたいと思ってくれる人が増えることを期待したい。
 
 
参考サイト:チームブリヂストンサイクリング公式サイト
https://www.bscycle.co.jp/anchor/team/