自転車ヘルメットの選び方とおすすめ5選【2024最新版】
目次
- 1. ヘルメット着用の努力義務化
- 2. 自転車ヘルメットを選ぶときのポイント
- 3. 編集部おすすめのヘルメット〜ALPINA SOHO / アルピナ・ソーホー
- 4. 編集部おすすめのヘルメット〜Kabuto HIKE / カブト・ハイク
- 5. 編集部おすすめヘルメット〜LAZER Tonic KinetiCore AF / レイザー・トニック キネティコア AF
- 6. 編集部おすすめヘルメット〜Thousand Helmet Heritage2.0 Collection / サウザンドヘルメット・ヘリテージ2.0コレクション
- 7. 編集部おすすめヘルメット〜uvex stride / ウベックス・ストライド
自転車乗車中のヘルメット着用努力義務化がなされてから自転車ヘルメットを着用する人が増え、またそれへの関心も高まっている。そこで、自転車ヘルメットの選び方と最新のおすすめヘルメットについて、編集部でまとめてみた。クロスバイクやロードバイクなどのスポーツ自転車で通勤・通学や日々の移動を行う人だけでなく、あらゆる自転車利用者必見だ。
ヘルメット着用の努力義務化
すでに知っている人も多いと思うが、2023年4月から自転車乗車中にはヘルメットを着用するように努力する義務が課された。これを受け自転車ヘルメットへの関心が高まり、街中でもヘルメットをかぶって自転車に乗っている人を多く見かけるようになった。
法律の規定としてそうなっている、というのはもちろんだが、そもそも万一の転倒や事故のとき自分の命を守るためには、ヘルメットの着用が絶対に必要なものと考えたい。自転車乗車中に死亡した人の主な損傷箇所の約半数は頭部であり、ヘルメットを着用しなかった場合の致死率は約2倍になるという警視庁のデータもある。
ただ、ヘルメットなら何でもいいというわけではない。自転車用の適切なヘルメットを選びたい。その選び方のポイントを次でまとめよう。
自転車ヘルメットを選ぶときのポイント
POINT① 自分の頭に合っていること【最重要】
これが最も大切なことだ。自分の頭にフィットしたヘルメットでなければ、万一の転倒や事故のときにヘルメットが頭を守ってくれない。ブカブカならずれていってしまうし、ヘルメットが小さすぎるとかぶれたとしても頭部の露出部分が多くなってしまい、危険である。
また、フィットしないヘルメットをかぶっていると頭が痛くなったりしてそもそも運転に集中できなくなり、それはそれで危険なのだ。
自分の頭にフィットするヘルメットを選ぶための要点は3つ。
1つ目はサイズが合っていることだ。多くの自転車ヘルメットにはサイズ展開があり、まずは自分の頭の大きさに合ったサイズを選ぶことが重要となる。
ほとんどの自転車ヘルメットには締め付け調整ダイヤルが装備されているが、ヘルメットをかぶってからここを全部締め切ってもまだぶかぶかしているなら、サイズが大きすぎる。逆に、調整ダイヤルを全開にしていてもかぶれないようなら、それは小さすぎる。
2つ目は、どこか一部が当たって痛くなっていたり(特に側頭部)、逆に隙間が大きく空いてしまっている箇所がないかに注意すること(特に前頭部と後頭部)だ。ヘルメットは製品によって内部の形状が異なっており、サイズ自体が合っていてもこのような問題が出ることがある。
その場合は、他ブランドの製品を試してみると合うものが見つかることが多い。また、日本人の多くは頭が横に広く後頭部が絶壁になっていると言われるが、そうしたアジア人型の頭部形状にマッチする「アジアンフィット」と呼ばれる形状のヘルメットもある。自分は典型的な日本人の頭の形をしているなと思われる人は、アジアンフィットタイプのヘルメットを試してみるのが良い。
3つ目は、店頭で試着してみることだ。ここまで説明したようにヘルメットはブランドや製品によって内部形状が異なっているので、サイズ表記だけで判断してインターネットで購入するのは避けた方がいい。必ず自転車専門店などで実物を試着してみて、自分の頭に合っているか確認をしてから購入しよう。店員に相談すれば的確なアドバイスをしてもらえ、ベストなものが見つかる可能性も高くなる。
なお、ヘルメットは前側が眉毛のちょっと上くらいにくるようにかぶるのが正しい。極端に額が出てしまうようなかぶり方はNGだ。
POINT② 安全性の高さ
次に重要なのは安全性だ。通勤・通学・日々の移動で自転車に乗る人が多いと思われるが、そうした目的では交通量の多い市街地の移動がメインとなるだろう。その場合は、後頭部まで広く覆い、頑丈な構造となっている「アーバンヘルメット」「街乗り用ヘルメット」などと呼ばれるジャンルのものを選ぶのが大切だ。
さらに、自転車で転倒したときに特有で脳が障害を負いやすいと言われる「回転衝撃」に対応した機構を備えたものだとなお良い。中には独自の安全機構を備えたヘルメットもある。
また、後頭部にLEDランプを搭載できる(している)モデルもあり、自動車からの被視認性を高めるのも安全性という意味では効果が大きい。こうしたモデルを積極的に選ぶのも良い選択だ。
POINT③ 通気性
どうしてもヘルメットをかぶっていると頭部に熱がこもってしまう。近年は気温の高い日が多くなる傾向にあり、頭部を快適に保てる通気性の高いヘルメットを選ぶことも重要だ。頭部に熱がこもると頭がぼーっとして運転に集中できないばかりか、最悪熱中症になるリスクを高めてしまう。
通気性の高いヘルメットは、ベンチレーションホールと呼ばれる通気口が多く設けられていたり、ヘルメット内部に風がよく通る構造になっている。
POINT④ その他の便利機能を搭載しているか
近年はアーバンヘルメットの中でもシールドを搭載している(搭載できる)モデルが登場してきており、メガネユーザーでサングラスをかけることが難しい人にとっては、風や異物、強い日差しから目を守り、快適な視界を確保できるという意味で重宝するだろう。サングラスをいちいちかける必要がないという意味でも便利だ。
また、ヘルメットにカギを通す穴が搭載されていたり、ヘルメット内部に最初からカギが内蔵されているモデルもある。駐輪時、自転車にヘルメットをかけておければ便利だが、その際盗難のリスクを減らしてくれるこうした機能を有したモデルを選ぶのもアリだ。
編集部おすすめのヘルメット〜ALPINA SOHO / アルピナ・ソーホー
“街乗り”に最適な、どんな服装にも合わせやすく、そして個性的なデザインをしたヘルメット。全部で7つのカラーが用意されているうえ、1万円を切る手に入れやすい価格ながらドイツ製で高級感があるのがうれしい。
こちらもおすすめ①〜SOHO VISER V / ソーホー バイザー V
太陽光の量によって自動で明暗度合いが変化する、調光バイザーが搭載されたヘルメット。ベースは上で紹介した「SOHO」だ。昼夜問わず快適な視界を確保でき、メガネユーザーやサングラスをいちいち装着するのが面倒な人にとって重宝する逸品だ。
こちらもおすすめ②〜BRIGHTON MIPS / ブライトン ミップス
時代の最先端をゆく高級感あるデザインで、安全性の高いヘルメット。前側にはフロントライト、後ろ側にはテールランプが内蔵されている。フロントライト点灯時にはテールランプが減速・停車時にブレーキランプのように点滅する。MIPS搭載で万一の転倒への備えも万全だ。
Brand Info〜ALPINAについて
1980年創業で、ドイツ・バイエルンに拠点を構えるスポーツ用アイウェア&ヘルメットブランド。主にスノースポーツ用、自転車用のアイテムを展開し、ドイツ国内では40%ものシェアを持っており、世界でも35か国以上で製品が販売されている。
編集部おすすめのヘルメット〜Kabuto HIKE / カブト・ハイク
シティライドからスポーツライドまで、さまざまな用途で使えるデザインのシールドつきヘルメット。サングラスの装着が難しいメガネユーザーでも快適な視界を確保できる。また、派手すぎないコンパクトな設計なので、初めて自転車ヘルメットを使う人でも違和感がないだろう。
こちらもおすすめ〜CANVAS-SMART / キャンバス・スマート
シティライドにマッチしたデザインで、かつシールドつきながら非常にお手頃な価格を実現したヘルメット。それでいてカラーが7種類もある。後頭部には大型の反射素材が配され、安全性能も高い。別売りで「キャンバスバイザー」(1430円)も装着可能だ。
Brand Info〜Kabutoについて
日本の自転車/モーターサイクル用ヘルメットのブランド。国内ブランドらしく、日本人の頭部形状に合った安全性が高く高品質なヘルメットを作り続けており、特に自転車ではシェアが高い。他に自転車スポーツ向けアイウェアやグローブも展開し、そちらの評価も高い。
編集部おすすめヘルメット〜LAZER Tonic KinetiCore AF / レイザー・トニック キネティコア AF
アジアンフィット採用で日本人の頭部形状に合いやすく、高い通気性を発揮する。一方で独自の安全機構「KinetiCore(キネティコア)」も搭載しており、快適で安全なサイクルライフを提供してくれるヘルメットだ。
こちらもおすすめ①〜Tempo KinetiCore AF / テンポ キネティコア AF
税込で8000円を切るお手頃な価格を実現しつつ、アジアンフィット採用で独自の安全機構「KinetiCore」を搭載した、コストパフォーマンスに優れたヘルメット。それでいてカラーが6種類と豊富なのもうれしい。
こちらもおすすめ②〜CityZen KinetiCore / シティゼン キネティコア
通勤や街乗りといったシティライド向けに設計されたヘルメットで、前述のKinetiCoreが2重構造で配され衝撃からの保護性能が高いのが特徴。一方で通気口も大きく開けられ、快適性も犠牲にしていない。
Brand Info〜LAZERについて
ベルギーの自転車用ヘルメットブランド。創業から約100年の歴史を持ち、世界50か国以上で販売されている。全てのヘルメットがEU加盟国で必要となる安全基準「CE EN1078」に適合しており、2022年には独自の安全機構であるKinetiCore(キネティコア)を発表し、それを搭載したヘルメットをリリースしたことが記憶に新しい。
編集部おすすめヘルメット〜Thousand Helmet Heritage2.0 Collection / サウザンドヘルメット・ヘリテージ2.0コレクション
都会派の自転車ユーザーのために設計された、高品質なヘルメット。こちらはさまざまなユーザーからのフィードバックをもとにブラッシュアップされた新型だ。ヘルメット内側にあるパッドは好みに合わせてハサミでカットでき、例えば側頭部が当たっているように感じるからその部分を切って調整する、といったことが可能だ。さらに、後頭部の締め付け調整ダイヤル部分は上下3段階で高さ調節が可能となり、前述のパッドと合わせてより高いフィット感を得ることができるようになった。また、通気性が前作より70%向上しており、快適性もアップ。洗練された、“ヘルメット感のない自転車ヘルメット”を求める人に最適だ。
こちらもおすすめ①〜Heritage1.0 Collection / ヘリテージ1.0コレクション
上で紹介した最新型のHeritage2.0 Collectionの前作に当たるモデルだが、洗練されたデザインと品質の高さは十分。在庫がなくなり次第終了となり、ややお手頃で最新作にないカラーもあるので、こちらを選ぶのもアリだ。
こちらもおすすめ②〜Thousand Jr.
Heritageシリーズの洗練されたデザインと品質を落とし込んだキッズ用ヘルメット。取り外し可能な反射ステッカーが付属しており、絵柄カスタマイズが可能だ。また、先に紹介したマグネット式バックルも搭載しており、通常のバックルだととめるときにあごの肌を巻き込んでしまって痛い思いをする子供にありがちな失敗を防ぐ効果もあり、役立つだろう。
Brand Info〜Thousand Helmetについて
2015年からスタートした、アメリカ・ロスアンゼルス発の都会的で洗練されたデザインが特徴のヘルメットブランド。ブランド名の「Thousand」には、ヘルメットを装着することで1000人の自転車ユーザーの命を救う、という企業理念が込められている。
編集部おすすめヘルメット〜uvex stride / ウベックス・ストライド
スタイリッシュなデザインのヘルメットで、アーバンライドにぴったりなアイテム。ハードシェル構造で衝撃に強く、別売りのLEDライトも装着可能で、安全性が高い。また、多数のベンチレーションホールも設けられ、通気性にも優れる。サイズ展開が3つもあり、幅と高さが調整可能な機構も備えるので、高いフィット感が得られやすいのも魅力だ。
こちらもおすすめ②〜city stride MIPS Hiplok / シティストライド ミップス ヒップロック
「Hiplok」という独自のワイヤーロックが付属し、それを内部に収納して携行できる先進的ヘルメット。後部に装着できるLEDライトも初期で付属し、MIPS機構も搭載しているので安全性にも抜かりがない。安全性と盗難防止性能の両方を求める人におすすめだ。
こちらもおすすめ②〜rush visor / ラッシュ バイザー
丸みがあり後頭部までかなり広く覆うアーバンライクなデザインながら、インモールド製法で軽量な高性能ヘルメット。バイザーが付属しており、広く快適な視界を確保してくれる。また、後部に装着できるLEDライトが初期で付属し、反射素材を用いたあごひもを搭載するので、夜間の被視認性も高い。
Brand Info〜uvexについて
ドイツのアイウェア&ヘルメットブランドで、同ジャンルではヨーロッパ最大規模となっている。90年以上の長い歴史を持ち、特にウィンタースポーツと自転車スポーツでは輝かしい実績を残してきた。自転車分野ではアイウェアにも定評があり、ヘルメットと合わせて使いたい。