常磐線サイクルトレイン 6月1日から上野駅〜土浦駅間で通年実施
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常磐線サイクルトレインは2023年の茨城デスティネーションキャンペーンで特別実施されたが、6月1日から通年のサービスが始まった。上野駅〜土浦駅間、土休日の上下各2列車限定、事前予約制の無料サービス。
ターゲットは“つくば霞ヶ浦りんりんロード”のサイクリング客
通年サービスが始まった常磐線のサイクルトレインの実施区間は上野駅〜土浦駅間。上下各2列車・1列車2車両の限定サービス。都心の上野駅と、ナショナルサイクルルート(NCR)指定のつくば霞ヶ浦りんりんロードのゲートウェイ、土浦駅とを約1時間で結ぶ。
対象列車は、【下り】上野7:02発→土浦8:06着、上野7:53発→土浦9:08着/【上り】土浦17:00発→上野18:11着、土浦17:28発→上野18:33着。対象車両は、14号車と15号車限定。1車両に持ち込める自転車は5台。
専用WEBサイトによる事前登録制で、利用日の2週間前から予約が可能、また発車直前までキャンセルが可能。途中駅での乗降はできず、自転車も緊急時には収納袋に完全に収められる車種と規定。つまり、スポーツサイクルになる。ターゲットは、日常利用に使う沿線住民ではなく、りんりんロードを走るサイクリストということが分かる。
一般客との混乗だが車内は空いていた
持ち込まれた自転車はほとんどがロードバイク。自転車の置き場所だが、各ドア、優先席、車椅子スペース以外の場所。予約サイトからダウンロードできるA4判の予約・利用証を印刷、利用日と列車時刻を記入して自転車に取り付ける規則。他の乗客と混乗なので、自転車持ち込みは正当とのアピールになる。車内は土浦着まで空いていて、往復とも一般客とのトラブルはなかった。
自転車は、転倒防止のためベルトを自分で用意して手すりに固定する方法がWEB上で推奨されていた。手で保持している人にヘルメットのあごヒモで代用できるとアドバイスさせていただいた。
到着した土浦駅のホームには、何と歓迎のバナーを掲げご当地ゆるキャラ2体を動員しての出迎え! 喜んで記念撮影をした。
都心と茨城県のサイクリング適地を結ぶ常磐線サイクルトレインだが、土浦駅より先の高浜駅、石岡駅、水戸駅、勝田駅を利用できるように延伸されることを望む。さらにりんりんロードの行き止まり地点である水戸線岩瀬駅までの延伸も。片道鉄道利用のワンウェイサイクリングが可能なルートが増すからだ。
りんりんロードは、NCR指定後に案内の看板や路面標示、休憩所などさらに整備が進み、大勢のサイクリストが利用していた。土休日の指定日には霞ヶ浦広域サイクルーズも催行され、湖上のワンウエイサイクリングを楽しめる。