【ベスビー編】石井正則さんと最新&定番モデルを乗り比べ!いま選ぶべき折りたたみ自転車

目次

モデルごとにがらりと違う個性を見せる折りたたみ自転車。どれを選ぶかは、単に性能のよし悪しといった尺度だけではなく、乗り手の用途や価値観が決め手になる。

数多くの折りたたみ自転車を所有し、生活と旅の双方で活用してきた石井正則さんがベスビーのPSF1に乗った。経験と直感、そして「趣味性」に基づいたモノ選びに定評がある。もう一人の案内人は、「折りたたみ自転車で旅に出る」編集長である田村浩。輪行を駆使して全国を走ってきた経験を活かし、モデルの特徴や適した用途を解き明かす。

石井正則さん

石井正則
ドラマや舞台で幅広く活躍するタレント・俳優・ナレーター。初代ミニベロ親善大使や7代目自転車名人に任命されるほどの折りたたみ自転車愛好家。写真撮影、喫茶店めぐり、軽量ギアを活用したハイキング、オーディオ機器選びなど、自転車を軸に多彩な遊びを実践する趣味人でもある。

BESV PSF1

PSF1

ベスビー・ピーエスエフワン
価格/29万8000円

力強くも優しいアシスト力に癒される

ベスビーは、台湾のIT企業グルーブであるダーフォンが2014年に立ち上げたeバイクブランド。同社の技術と環境に対する理念を体現するベスビーのeバイクは世界各国で高い評価を受けており、日本国内では俳優・アーティストの「のん」がブランドアンバサダーに就任し、スタイリッシュなCM動画が注目を集めた。

シティサイクルからMTBまで、さまざまなeバイクを展開するベスビーだが、20インチの小径タイヤを履いたPSシリーズは同ブランドの顔といえる存在。なかでも折りたたみ機構を備えたPSF1は人気が高いモデルだ。

折りたたみ方法は直感的で、Y字型の流麗なフレームはそのままに、前輪を後方へ、後輪を前方に回転させることでコンパクトな姿に収まる。モーターはリアハブ内蔵タイプ。背中をグッと押してくれるような自然なアシストが持ち味だ。静粛性も高い。着脱できるバッテリーはコンパクトながら、スマートモードなど優れたパワーマネージメントによって最長95kmの走行距離を実現。車重もeバイクとしては軽く、サイクリングの可能性を広げてくれる。

折りたたみスタイル

20インチの車輪がフレームの左右へきれいに収まる

リヤハブモーター

出力250Wのリアハブモーターを搭載し、7段変速メカとディスクブレーキを採用

フロントフォークのロック機構

フロントフォークのロック機構は確実で扱いやすく、折りたたみの手順も簡単

サスペンション

メインフレームとリアスイングアームを結ぶサスペンション。エア式の軽量タイプで、51mmの作動量を発揮する。体重に合わせたセッティングも可能

SPEC
フレーム/アルミ
フォーク/アルミ
コンポーネント/シマノ・アルタス 7スピード
ギヤ/48T×12-28T
タイヤ/デューロ・DB7023 20×1.5インチ
重量/18.3kg
折りたたみ寸法/高さ72cm×幅80cm×奥行き34cm
走行可能距離/最大95km
カラー/シャドウレッドメタリック、シャドウブルーメタリック、シャドウグレーメタリック

インプレッション

石井さん

石井:一言で表すなら「優雅」。部屋に置けたり、車に簡単に載せることができる。すごく人生を豊かにしてくれる気がします。折りたたみ自転車の価値はそこにあると思います。純正キャリアがあると輪行も可能なので、この優雅さを持ち運べるのはうれしいです。走っている時もハアハアしなくていい。坂道もずっと笑顔でいられる。そういう優雅な時間を楽しむために購入する価値がある自転車ですね。個人的にとてもいいなと思いました。

田村さん

田村:ふだん使いには十分すぎるほどのアシスト力と航続距離を発揮してくれ、価格も十分に現実的です。アップライトな乗車姿勢はガシガシ踏む必要がないeバイクに似合ってますし、ストップ&ゴーが多い街乗りも楽しくなります。フルカラー液晶ディスプレイは見やすく、アシストモードや表示の切り替えも簡単。スマホとの連携やUSB充電機能も便利です。リアキャリア(価格9790円)を付けて輪行したり、がっつりキャンプ道具を積んだ旅にも連れ出したいと思いました。

評価

PSF1の評価

 

今回のPSF1を紹介しているサイクルスポーツ特別編集「折りたたみ自転車で旅に出る」は好評発売中です。誌面では、他の車種のインプレッションも掲載しています。

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