北陸新幹線ですぐ行ける！ロードバイクの超おすすめ3コースを紹介！【福井県南部】

2025.03.25
その他

text 滝沢佳奈子（サイクルスポーツ編集部）
photo 茂田羽生

map オゾングラフィックス

福井県の南側、嶺南地域とも呼ばれるエリアを走る『わかさいくる』は、JRの敦賀駅から若狭高浜駅までを結ぶ約126kmのサイクリングルート。敦賀駅までは近畿・中京圏から近く、関東圏からも北陸新幹線延伸によってアクセスが良くなった。整備された道と道路標識によって迷うことなく、見所盛りだくさんで福井の良さを感じることができる。今回は、この『わかさいくる』から少し足を延ばし、さらにそれぞれの地域の魅力を深掘りする3つのコースを紹介していこう。豊富な自然や文化、ここでしか味わえない食やここでしか見られない景色など、走ってみる度に新たな発見があるはずだ。

MODEL 寺崎武郎さん

福井県出身の元プロロード選手。選手引退後、自身の経験やノウハウを生かし、バルバワークスエチゼンストアで地域のサイクリストをサポート。また、レース活動も積極的に行っている。

福井県の敦賀・若狭地域を走るわかさいくるのルートはこちらから！

COURSE1 敦賀市～美浜町～若狭町

距離：70km
獲得標高：766m

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敦賀駅からスタートし、風情のある博物館通りを通ってから海沿いへ。「常宮神社」でここからの道中の安全を祈願しよう。拝殿からの海の景色は、息を飲むほどの美しさ。「千鳥苑」での小休憩を挟んで、わかさいくるのコースからは外れて新庄の隧道＆変電所の風景へと向かう。川沿いの田んぼの風景と福井らしい風景が見られる。わかさいくるのコースに戻ってきたら、「おとり」で新鮮な海鮮をお腹いっぱい食べよう。「九十百千」で最後の休憩をして、「中西製菓」ではラストスパートに向けた補給食を買っておこう。5つの特色の異なる湖を観察しながら「道の駅三方五湖」にフィニッシュだ。

博物館通り

1927年に建てられた銀行を活用した敦賀市立博物館は、洋風の装飾で当時の面影を残す。博物館がある通りにはカフェや雑貨店などもあり、つい立ち寄りたくなるポイント

常宮神社

敦賀駅近くにある氣比神宮の奥宮とされており、安産と航海安全の神様として崇められている。豊かな緑に囲まれる境内には小さな滝があり、水の流れる音を聞きながら参拝できる。拝殿からの一面の海に癒されること間違いなし。

福井県敦賀市常宮13-11
TEL：0770-26-1040

千鳥苑

福井県の名産がそろうドライブイン。隣接しているクラフトビール工場で作られた若狭ビールも購入できる。足湯やバイキングも併設する。海越しのどこかで見たことがあるドアと自転車で記念撮影をしよう。

福井県美浜町坂尻43
TEL：0770-38-1011
営業時間：10時～16時（平日）、10時～17時（土日祝日）
定休日：不定

新庄の隧道＆変電所の風景

およそ100年前に作られたとされるトンネル。町と町をつなぐ生活道路として現代も使われる近代遺産。発電所が近く、多くの鉄塔が並ぶ様子はこの地域ならではの景色。

九十百千（こともち）

本館食堂では、自家製うどんや釜炊きおむすび、焼き鯖定食を。別館では中道源蔵茶舗のお茶を使ったドリンクやスイーツ、へしこの糠を使った甘じょっぱさが楽しめるへしこソフトも。種類多くのへしこや銘酒早瀬浦などがそろうお土産コーナーも楽しい。

福井県三方郡美浜町久々子72-1
TEL：0770-32-3339
営業時間：9時30分～17時（売店）
定休日：火曜

割烹寿しおとり

三方五湖の久々子（くぐし）湖の近くにある老舗寿司店。米が全く見えないほどに種類多くの厚切りな具材が載った海鮮丼は食感も楽しめ、一口ごとに幸せをかみ締められる。うなぎやいくらなどの具も米も目一杯詰め込まれたボリューミーな特巻は複数人でシェアがオススメ。

福井県三方郡美浜町久々子20-1-3
TEL：0770-32-2210
営業時間：11時30分～14時、17時～19時
定休日：水曜

中西製菓

久々子湖近くにある老舗和菓子店。三方五湖を走るサイクリストの補給食として考案された“ゴコイチようかん”は、定番の小倉味の他、近くで取れるものを使ったいちご味、塩分が入った塩こし味も人気。他にも優しくくどくない甘さが広がる黄身あんが入った“湖月”も定番。

福井県三方郡美浜町久々子18-11
TEL：0770-32-0130
営業時間：8時～18時
定休日：月曜

COURSE2 若狭町～小浜市

距離：55km
獲得標高：768m

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情緒が残る「熊川宿」の街道を走りながらノスタルジックに浸ったら、今度は「瓜割の滝」で自然の荘厳さに癒されよう。「エンゼルライン」は、周辺のサイクリストにとってヒルクライムのメッカ。眺望も素晴らしいので、ぜひ展望台を目指してみて。フィニッシュの小浜駅周辺には食事やお土産探しにはもってこいのスポットがたくさん。「GOSHOEN」では、コーヒー休憩しながら色彩豊かな塗り箸をぜひお土産に。ヒルクライムのご褒美として「すし良」で旬の魚を味わうも良し、「おくどさん」の定食でしっかり栄養補給も良いだろう。「井上耕養庵」では和菓子がズラリ。お土産に、補給にいかが？

熊川宿

若狭と京都をつなぐ鯖街道の道中にある宿場町。伝統的な町並みが残り、自然と文化を感じながら走ることができる。

瓜割の滝

全国名水百選に選ばれており、瓜も割れるほどに水が冷たいことが名前の由来。自転車を止めて、少し歩けば幻想的な風景が広がる。ボトルに水も汲むこともできる（所定のシールを購入）。

福井県若狭町天徳寺37-1-3
TEL：0770-62-0186

道の駅若狭おばま＆和久里のごはんやおくどさん

地元の食材を使ったおかずと共に羽釜で炊いた御飯を味わえ、おかわりもできる。道の駅若狭おばまには様々なお土産品が並び、鯖缶のラインナップはこの辺りで随一。

福井県小浜市和久里24-25-1（おくどさん）
TEL：0770-64-5246
営業時間：11時～16時（道の駅は9時～18時）
定休日：毎月末

エンゼルライン

元有料道路で、現在はヒルクライムスポットとしても人気の一般道。全長は10kmほどで平均勾配はおよそ7％。途中には大神岩と呼ばれる巨岩や眺望の良いスポットも。頂上には展望台があり、越前岬から丹後半島まで若狭湾を一望できる。（12月～3月末は閉鎖、4月～11月末は7時～19時通行可）

GOSHOEN

老舗塗箸メーカーのマツ勘が企画し、江戸時代後期に建築された迎賓館である護松園を活用して展開した店舗。伝統的な若狭塗だけでなく、地元の職人や工房と共同で作られた箸など、店内には所狭しと彩り豊かな箸が並ぶ。お土産にもオススメ。コーヒースタンドでは、コーヒーや軽食が楽しめる。サクッとコーヒー休憩も良し、店内の立派な庭を見ながらゆったりした時間を過ごすも良しだ。

福井県小浜市北塩屋17-4-1
TEL：0770-64-5403
営業時間：10時～17時
定休日：水曜、木曜

すし良

1976年創業でもうすぐ50年目を迎える地元の人にも愛される老舗すし店。昔ながらの立派な建物と美しい庭を眺めながら高級感のあるきれいな店内で、ぜいたくに旬の新鮮な魚が味わえる。身が厚く食感も楽しめる鯖寿司は必食。

福井県小浜市水取1-8-14
TEL：0770-53-1521
営業時間：11時30分～14時、17時～21時
定休日：水曜

井上耕養庵

創業以来、地元の素材を使って丁寧にお菓子を作るお店。若狭町産の熊川葛を使った葛ようかんは航空会社のファーストクラス機内食に採用されたことも。地元の梅を丸ごと入れた饅頭や大きな栗が入ったものなど商品ラインナップ、種類も多い。夏には氷菓子も販売

福井県小浜市南川町９-17
TEL：0770-52-0199
営業時間：8時～18時
定休日：火曜

COURSE3 おおい町～高浜町

距離：47km
獲得標高：491m

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スタートの道の駅名田庄にある「よってっ亭」は、「ツールド美山に向かうため、車で通り過ぎたことしかなかったです。今度はレースが終わったらそばを食べにきます！」と寺崎さんもお気に入りに。「暦会館」では、日常で使う言葉の由来などを知れて知識欲が刺激されるはず。田んぼの風景やループ橋からの下りを通り過ぎ、「hibi」の自家製のパイで休憩。わかさいくるのコースへと戻ってきたら「SEE SEA PARK」や「城山公園」を散策しよう。少し上った先にある「青葉山ハーバルビレッジ」ではハーブティーなどでリフレッシュを。若狭高浜駅に戻ってきてフィニッシュ。