台湾のグローバル企業グループであるacer（エイサー）が手掛けるサイクリング関連機器ブランド、xplova（エクスプローバ）のスマートトレーナーが「NOZA（ノザ）」だ。この冬イチオシのスマートトレーナーとして、詳しく紹介しよう！

図書館で使える静粛性

PCおよび関連製品で世界的シェアを誇るエイサー。そのエイサーが手掛けるサイクリング関連製品ブランドがエクスプローバだ。

動画撮影機能を備えた画期的GPSサイクルコンピュータの「X5エボ」、ハブやクランクに取り付けるだけの革新的スピード＆ケイデンスデュアルセンサーの「HS5」など、魅力的な製品をラインナップする。

そのエクスプローバが2018年にリリースした唯一にして絶対的スマートトレーナーがこの「ノザ」だ。最大の特徴は、何と最大2500Wもの高出力に対応する付加機能と、「図書館でも使える」という触れ込みの静粛性だ。高出力対応という特徴もさることながら、やっぱり気になるのは静粛性だろう。本当に図書館で使えるレベルの静かさなのか? 早速試乗してみることにしよう。

最大出力2500W! 強度の高いトレーニングを実現

●トップスプリンターのもがきにも耐える驚きの最大対応出力を誇る、ダイレクトドライブ式スマートトレーナー。シリアスレーサーの強度を上げたトレーニングに十分に耐えられ、計測精度も高い。それで価格は何と9万円を切る!

NOZA
◎ノザ
DATA
価格/8万8000円(税抜)
寸法(脚を開いた状態)/長さ518mm×幅620mm×高さ453mm
重量/16.5kg対応エンド/130-135mmクイックリリース、12×142mmスルーアクスル、12×148mmスルーアクスル
最大シミュレーション勾配/18%
出力計測精度/誤差±2.5%

驚くほど静か……騒音レベルは時速30kmで58dB

乗ってみると、これは本当に図書館で使えるレベルだ!　実感として、クランク・チェーン・スプロケットの駆動音以外、まったく感じられないといって過言ではない。床への振動も何も伝わっていないんじゃないかと思えるレベルである。さすがに集合住宅の場合は床に防振対策をした方がいいだろうが、鉄筋コンクリート製の建物であれば、トレーニングマットを1枚敷いておく程度で、おそらく階下に何も迷惑を掛けることはないと思われる。公称値では、時速30km走行時(だいたい180〜200W程度)で58dBということだが、それ以上に負荷を掛けてみても、全然音がうるさくなる気配が感じられなかった。すばらしい。

一方、ペダリング時の負荷の滑らかさも秀逸だ。実走感にかなり近く、負荷を上げてみても嫌なゴリゴリする感じがない。この点も見事。

これだけの性能なら、さぞ高額なのかと思いきや、税抜8万円台という、他社では考えられないリーズナブルさだ。これはまさに、グローバルなエイサーという企業の力とその技術力によるものである。

メーカー側の情報によると、発売から約1年が経過しアップデートが施されてきており、品質と日本国内でのサポート体制が成熟してきているとのこと。まさに今が買いだ。

前輪用ライザーがなくても車体は水平に

●前輪にライザーを使わなくても車体の水平が出る。いちいちライザーを置く手間も省け、また結果として車高も低くなるので、足つき性もいい。ハンドルがある程度自由に動くのも良い点だ

高い静音性を誇るベルトを採用

●本体を支えるアーム部は、前側が長く後ろ側が短めの2本の直線の棒型。シンプルですっきりとした形状で、かつ安定性が高い構造となっている

●負荷ユニットには静音性の高いベルトを採用。時速30km走行時の騒音レベルは58dB(デシベル)で、図書館でも使用できるほどの静かさ!

 

Xplova Workout(エクスプローバ ワークアウト) アプリは無料ダウンロード可能!

App StoreやGoogle Playから無料でダウンロードできる専用アプリもある。FTP計測をはじめ、豊富なワークアウトが可能で便利だ。もちろん「ストラバ」「トレーナーロード」など、主要アプリにもほぼ対応する。

ノザを動画でも紹介!