厳選ケミカル&メンテナンスアイテムブランド紹介〜ヴィプロス
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いよいよ春。ロングライドに出かけたりサイクリングイベントに参加するには最適な時期の到来だ。そのためにもここで今一度愛車の状態をチェックし、メンテナンスを行いたいところ。そこで、そんなときに役立つケミカルやメンテナンスアイテムを展開する、プロメカニックお薦めのブランドをシリーズで紹介していこう。今回は、車・モーターサイクルの分野で実績のあるケミカルブランドのヴィプロス。その技術を余すことなく生かした自転車用のケミカルも展開している。特にチェーンルブを中心にその魅力をお伝えしよう。
容器への細かな工夫などお店・ユーザーに“近い”
ヴィプロスは“プロが使って満足できる、常に最上級のスペックを追求すること”をコンセプトとする日本のケミカルブランドである(本社は東京・江東区)。車・モーターサイクルの潤滑・洗浄・コーティング系のケミカルで実績が高く、何とマリンスポーツまでカバーする。
「自転車用のケミカルに参入してから10年たっていませんが、私はその前から車用に使っていたし、自転車用の製品が出てからもずっと愛用していますよ」。
そう話すのは、バイクショップスネルの諏訪孝浩店長だ。
「ヴィプロスのいいところは、大手メーカーと違っていろいろな人、特に現場に近い人に試してもらってから製品化するところですね。お店の声・ユーザーの声を細かく製品作りに反映してくれます。まあ、他社も当然のようにやっていると思いますけど、より現場に近いというか、よく私たちの声を拾ってくれます」。
お薦めのアイテムは?
「洗浄系・コーティング系もいいですが、お薦めしたいのはチェーンルブです。僕が特に使ってるのはムオン。駆動音が劇的に静かになって、滑らかさもかなり上がります。で、今面白いと注目しているのはW3(ダブサン)です。水で洗い流せるんですよ。一般の自転車乗りにとって大切なのは簡単に落とせることだと思うので、これはイチオシです」。
どうだろう。ヴィプロスに興味が湧いたのではないだろうか? まずはチェーンルブから試してみたい。
諏訪店長お薦めのアイテムをピックアップ
水で洗い流せる環境配慮型のチェーンルブ。それでいて耐久性と防汚性も兼ね備える。オフロード走行後、すぐ洗車するのにも向く。
潤滑被膜が低粘度で定着する「サスペンド」系のチェーンルブ。潤滑性能と耐久性、そして防汚性の3つの成立を追求している。
塗布直後から薄い皮膜を形成し、スムーズな駆動を可能にするチェーンルブ。その名のとおり、塗布後の駆動音が劇的に減少する。
ブルーノに同じく「サスペンド」系のチェーンルブだが、約10%被膜設定を薄くし、防汚性を重視している。滑らかだが汚れない。
クリーンイノベーター
自転車だけでなく、アイウェア・ヘルメットにも使える(!)コーティング剤。汚れを付きにくくし、落としやすくする。
泡で汚れを包み、ウェスで拭くだけで水を使わずに汚れを落とせるフォーミングクリーナー。程良い洗浄力で、素材を傷める心配が少ない。
point 1:浸透が速く飛び散りが少ない
「チェーンルブ全体として、他社に比べサラッとチェーンの隙間に入っていく感じがします。差してからあまり時間を置かないでもOKです。飛び散りも少ないですね」と諏訪店長。
point 2:水で流せるW3が店長のイチオシ
「ディグリーザーを使わず、水で落とせるW3ダブサンはお薦めです。性能は他のルブと遜色ありません。メンテナンスがより楽にもなる、面白い一品です」(諏訪店長)。
point 3:容器は“あえて押せない仕様”
「ブルーノ、ロッサーノ、W3ダブサンの容器は固く、押しても中身が出ないようにあえてなっています。ドバッとならないようにするためで、これは重要」(諏訪店長)。