ダホン・ミューSLX ビッグブランドの頂点に立つ軽量モデル
目次
世界最大の折りたたみ自転車メーカーといわれるダホン。1980年代までアメリカの航空宇宙産業(兵器メーカーでもある)に身を投じていたホン博士が、これからの時代に必要なモノを真摯に考えて出した答えが折りたたみ自転車だった。サドルを下げ、ハンドルを倒し、フレームを真ん中で折って小さくする。今では当たり前に思える折りたたみ自転車の基本構造を考え出したのがダホンだ。
近年ダホンにおいて、頂点に立つスポーツモデルがミューSLX。最大の魅力は群を抜く軽さ。9kgを切る重量は、20インチを採用したモデルとしては驚異的だ。
「シンプルなスタイルですが、詳しい人が見ればうなるような軽量パーツばかりを採用しています。それを十分に現実的な価格でまとめているのは、スケールメリットを活かせるダホンならではでしょう。走りも爽快です」(鈴木潤)
価格/19万7000円(税抜)
SPEC
フレーム●アルミ
フォーク●アルミ
コンポーネント●シマノ・105他 11スピード
ギヤ●55×11-28T
タイヤ●パナレーサー・ミニッツライト 20×1.25インチ
カラー●ミッドナイト、メタリックグレー、プレミアムゴールド
撮影車両実測重量●8.8kg
標準仕様公称重量●8.6kg
シンプルだからストレスフリー
フレームを折らないで剛性を確保することに腐心するメーカーが多いが、ミューSLXに乗ると意味が薄く思える。それだけ折りたたみ機構の完成度が高く、フレームの分割部をまるで感じさせないスムーズな走りが味わえる。20インチだから基本的な走行性能が十分高い上に、持ち前の軽さが全てを一段と好印象にさせる。標準のタイヤはかなり細いが、フレームクリアランスに余裕があるので、1.5インチ幅以上のタイヤに換装して安定感を増すのもありだろう。
走行性能 |
★★★★☆ |
たたみやすさ |
★★★★★ |
輪行適性 |
★★★★☆ |
拡張性 |
★★★☆☆ |
ワクワク感 |
★★★☆☆ |