カラクル・COZ 名実ともにほとんどロードバイク
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「カラクル」シリーズを世に送り出したテックワン。金属加工を主な事業とする“大阪の町工場”だが、30年来の自転車好きである代表の吉田明弘氏が、新事業として選んだのが折りたたみ自転車だった。「小さいモノを作るのは日本のお家芸」という自負を形にしたのが、第一弾のカラクルS。そして2018年、カラクルの第二弾として速さと軽さをテーマに生み出されたのがCOZだ。折りたたみ自転車では極めてまれなカーボンフレームを採用し、7kgを切る驚異的な軽さと451ホイールによって飛び抜けた走行性能を獲得し、業界をざわつかせた。
「非常に挑戦的なモデルです。軽量なカーボンフレームゆえに、大きなバッグを吊るすことや手荒な扱いは禁物ですが、小径でも速さを妥協したくない人には間違いなく魅力的な選択肢」(鈴木潤)
価格/23万3000円(シマノ・105仕様基本モデル)、26万円(シマノ・105仕様ライトモデル)、32万円(シマノ・アルテグラ仕様)、11万7000円(フレームセット)、15万8000円(フレームセット+ホイール) *いずれも税抜
SPEC
フレーム●カーボン
フォーク●カーボン
コンポーネント●シマノ・105/アルテグラ 2×11スピード
ギヤ●53/39T×11-28T
タイヤ●パナレーサー・ミニッツタフ/ライト 20(451)×7/8インチ
カラー●マットブラック
撮影車両実測重量●7.3kg
標準仕様公称重量●6.9kg(シマノ・105仕様ライトモデル)
速さを追求するなら最有力
とにかく軽いから加速感が絶品。ハンドルの下を握るシーンでも挙動が乱れにくく、折りたたみだから……という前置きなしで評価できる。走りの次元が他モデルと違いすぎ、星6つか7つ。比較すべき相手はロードバイクだ。そう捉えるとダンシング時には神経質な挙動も感じるが、すぐに慣れるレベル。あまりに軽いので荷物の積載には不安もあるが、重量バランスのよいフレームバッグなどを活用すれば、旅自転車としても活躍するはず。
走行性能 |
★★★★★ |
たたみやすさ |
★★★★☆ |
輪行適性 |
★★★☆☆ |
拡張性 |
★★☆☆☆ |
ワクワク感 |
★★★☆☆ |