ピレリ 注目グラベルタイヤ 9ブランド徹底比較
目次
140年以上の歴史を持つイタリアのタイヤブランド。2017年に自転車タイヤを登場させたが、実は創業時も自転車のタイヤを作っていたのは知る人ぞ知るエピソード。そして早くも2019年にグラベル向けタイヤ「チントゥラート・グラベル」を投入。先行したロードタイヤで築いたプロテクション技術と、MTB用タイヤのトレッドパターンを組み合わせた意欲作だ。ブラウンサイドの「クラシック」とスタンダードなブラックを選べるのも嬉しい。
チントゥラート・グラベル クラシックH:ダートが快適なうえに オンもスムーズ
「H」はHARD TERRAIN、つまり硬く締まった路面を想定したモデル。センターのトレッドはかなり高密度で低く、舗装路の軽い転がりはスリックタイヤに近い。それでいて砂利道でも簡単にトラクションが抜けることはなく、滑り出しのコントロールもしやすい印象だ。シリーズ中の最大幅となる650×45mmで試したので安定感が高いのは言うまでもないが、どこか硬質な印象もあり、それが軽快さを感じさせ、タイヤ自体の重さが気にならない。
[走行フィール]
乾いた砂利 | ★★★★★ |
締まった土 | ★★★★☆ |
ぬかるみ | ★★★☆☆ |
アスファルト | ★★★★★ |
CINTURATO GRAVEL CLASSIC H
チューブレスレディ127TPI
税抜価格(サイズ展開):8200円(700×35、40mm)、8700円(650×45mm)、 8700円(700×35、40mmクラシック)、9100円(650×45mmクラシック)
実測重量:556g(650×45mmクラシック)
チントゥラート・グラベルM:路面に食い込む安心のグリップ感
大柄で尖ったノブをセンターは1列に、サイドは交互に間隔を空けて配したトレッドパターンが特徴的。こちらの「M」はMIXED TERRAINだ。Hがやや苦手とするウエット路面を含む荒れたシーンで選ぶべきタイヤである。リムが埋まるような深いぬかるみでもグイグイ進んでくれ、泥詰まりも少ない。太さと相まってMTBに近い走破性を味わうことができる。舗装路ではこぎ出しこそワンテンポ遅れる印象があるが、速度が乗ると意外なほど滑らかだ。
[走行フィール]
乾いた砂利 | ★★★★★ |
締まった土 | ★★★★★ |
ぬかるみ | ★★★★★ |
アスファルト | ★★★☆☆ |
CINTURATO GRAVEL M
チューブレスレディ127TPI
税抜価格(サイズ展開):8200円(700×35、40mm)、8700円(650×45mm)、 8700円(700×35、40mmクラシック)、9100円(650×45mmクラシック)
実測重量:547g(650×45mmクラシック)