au損保が自転車通勤実施率の調査結果を発表

au損害保険は、東京都在住で週1回以上自転車を利用している会社員を対象に、自転車通勤の実施率やその実態を調査した。

環境に優しい、交通渋滞を緩和する、健康の維持増進に役立つなど、近年注目を集めている自転車通勤。一方で、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大により、また新たなメリットが見いだされている。政府から発表された「新しい生活様式」では、いわゆる「三密(密閉、 密集 、密接)」を避けるため、公共交通機関と徒歩や自転車の併用が示された。新型コロナウイルスとの共存を図らざるをえない現状において、自転車はより適合した移動手段となりそうだ。

また、 国土交通省は2020年4月3日、自転車通勤を推進する企業・団体を認証する制度「自転車通勤推進企 業宣言プロジェクト」を発表し、自転車通勤の活用を勧めている。

そこで、自転車保険を取り扱うau損保が、「どれくらいの人が、会社から自転車通勤を認められているの?」 、 「自転車通勤をする理由は?」 、「自転車通勤の距離は?」 といった質問を、緊急事態宣言下ではなく平常時の行動を基に回収・分析した。

 

調査方法:インターネットによるアンケート調査
対象者:自転車に週一度以上乗っている会社員
対象地域:平常時
回答者数:1500人
実施時期:2020年5月1日~2020年5月3日(本調査の回答者は、緊急事態宣言下ではなく平常時の行動を基に回答)

※本調査における「自転車通勤」は、週に1日以上、自宅 から勤務先まで自転車で通勤していることを指します。自宅 から最寄り駅まで、また勤務先の最寄り駅から勤務先まで自転車を使っている場合等は含みません。

au損保

 

●会社で自転車通勤を認められている人 50.1%。うち自転車通勤している人 45.1%

東京都内で自転車を利用している 会社員の男女1500人に、勤務先では自転車通勤を認められているか尋ねたところ、「認められている」と答えた人が 50.1%(752人)と過半数を超えた。「認められていない」が36.2%(543人)、「分からない」が13.7%(205人)。

会社で認められていると答えた752人に、 実際に自転車通勤をしているか尋ねたところ、 45.1%(339人)が通勤に自転車を使っていることが分かった 。

また会社で「認められていない」、「分からない」と答えた748人に、もし認められていたら自転車通勤をしたいか尋ねたところ、「したくない」 55.3%(414 人)、「したい」28.9%(216人 )、「分からない 」 15.8%(118人) だった。

 

●自転車通勤をしている人の理由トップは「職場が近いから」36.3%

自転車通勤をしている人(339人)にその理由を尋ねたところ、「職場が近いから」36.3%(123人)で1位となった。次いで「満員電車が嫌だから」19.5%(66人)、「健康のため(ダイエット含む)」13.0%(44人)、「ストレス解消」10.3%(35人)、「交通費を浮かすため(会社から支給されない)」6.5%(22人)、「自転車に乗ることが好きだから」5.6%(19人)、「通勤途中に立ち寄れる場所が増えるから」3.8%(13人)となった。

 

●自転車通勤未実施だけど、してみたい理由1位は「満員電車が嫌だから」41.7%

会社で認められていない、もしくは認められているか分からないものの、もし認められたら自転車通勤をしたいという人(216人)にその理由を尋ねたところ、「満員電車が嫌だから」41.7%(90人)が1位となった。次いで「健康のため(ダイエット含む)」20.8%(45人)、「職場が近いから」10.2%(22人)、「ストレス解消」8.8%(19人)、「自転車に乗ることが好きだから」7.9%(17人)、「交通費を浮かすため(会社から支給されない)」6.9%(15人)、「通勤途中に立ち寄れる場所が増えるから」2.8%(6人)。

 

●自転車通勤の距離「3km未満」が35.1%で1位。短距離での利用が多い

自転車通勤をしている人(339人)に、その距離を尋ねたところ、「3km未満」35.1%(119人)がトップとなった。次いで「3~7km未満」30.7%(104人)、「7~10km未満」21.2%(72人)、「10~12km未満」5.9%(20人)、「15km以上」4.1%(14人)、「12~15km未満」3.0%(10人)となり、短い通勤距離で自転車を利用している人が多いことが分かった。

 

●自転車通勤で困るのは「雨や雪が降ること」56.0%

自転車通勤をしている人(339人)に困ったことを聞いたところ、「雨や雪が降ること」が56.0%(190人)で過半数を占めた。次いで「事故の危険がある」16.2%(55人)、「故障して帰れなくなった」5.0%(17人)、「会社に着いたら疲れてしまっている」3.5%(12人)、「朝早く起きるのがつらい」3.2%(11人)、「自転車を停める場所がない」2.4%(8人)、「身だしなみが崩れてしまう」2.4%(8人)、「多くの荷物を運ぶことができない」2.1%(7人)となった。

また自転車通勤を快適にするために気をつけていることを尋ねると(自由回答)、「事故を起こさないよう、交通ルールを守る」、「パンク・空気圧などの自転車の整備・点検を小まめに行う」などの声が多数集まった。

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