東京五輪、MTB日本代表内定選手コメント
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昨日のトラックの会見に引き続き、すでに発表されているMTBの東京オリンピック日本代表内定選手記者発表会がオンライン上で行われた。
MTBでの枠は、開催国枠の男女それぞれ1枠のみ。代表内定選手は、
男子 山本幸平(ドリームシーカーレーシングチーム)
女子 今井美穂(CO2bicycle)
の2名。
MTBナショナルチームを束ねる鈴木雷太ヘッドコーチは、「新型コロナウイルスの影響で世界中が経験したことのない状況で、東京オリンピックの1年延期が決まりました。1年間準備する期間ができたと思っています。1996年のアトランタ五輪から始まったMTBはまだ7回目で、新しい種目と言えると思います。選手たちと一緒に過去最高の成績が出せるようにやっていきたいと思います」と話した。
山本幸平コメント
いっとき、リオオリンピックが終わったら選手を辞めようとかと思っていたんですが、リオの閉会式で、東京への雰囲気にガラリと変わって、やっぱり僕自身心が昂ったというか、自国開催のオリンピックを目指したいし、出場したい。ここまでやってきたMTBという競技を多くの人に見てもらいたいという思いが生まれました。この4年間は、まず東京オリンピック出場を決めることを目指しました。今日、こういった会見を開けることになったのは、心から嬉しいですし、本番は来年に延びてしまったんですが、自分自身の気持ちをフルに出して、楽しく走りたいと思っています。
順位的には8位入賞を目指していきたいです。僕自身ができる最大の目標かなと思っています。また、僕の生の走りを実際に見てもらって、MTBって面白いんだなと思ってもらうことが目標です。
今回の(東京オリンピックのMTB会場である)伊豆のコースは、世界の中でも最先端のコースになっているなという印象を受けました。一周4.2kmを激坂と難しい下りのセクションを繰り返しながら13分台でまわる本当にタフなコースです。
下りのセクションは、ものすごくテクニカルです。世界的にも、どんどん難しいコースに変わってきています。テレビ的にも見応えのあるコースにしないと観客も盛り上がらない。伊豆のコースには、本当に大きいロックセクションなどもあります。タイヤ一本分のラインどりだけで大転倒につながってしまうので、集中力をかかさないように走りたいです。上りの急勾配のキツさも実際んに見てもらったら分かるかと思います。
東京オリンピックは、選手としては最後のレースになるのかなと思っています。少しでも多くの人に興味を持ってもらえるように、東京オリンピックで集大成のベストパフォーマンスを見せたいと思います。
今井美穂コメント
初めて東京オリンピック内定選手に選ばれました。昨年1年間は選ばれるためのレースをしてきて、これからの1年は東京を走るための準備をしていきたいと思っています。
ふだんは教員という仕事をしているので、新型コロナウイルスが拡大する前から平日はローラー台練習を行っていましたし、週末には人が多くないところを走っていました。なので、緊急事態宣言期間中でも今までとそんなに変わらず練習を続けられたと思います。
学校の方では今はご配慮いただいて、担任をもっておらず、算数や書写などを教えています。
オリンピック内定が決まったときには、すれ違った子どもに「先生オリンピック出るんでしょ!」と言われたり、囲まれてお祭り騒ぎのようなお祝いをしてもらいました。
まだあまりワールドカップや世界選手権に出場したことがないので、自分がどのレベルにいるかというのを実感できていません。なので自分ができること、1年間準備をして、見てくれている人が今井が選ばれて良かったと思ってもらえるように、恩返しのようなつもりで走れるようにしていきたいです。
プレ大会のときには、完走ができなかったので、最低ラインの目標は完走です。プレ大会のとき、たくさん自分の名前を呼んで応援してもらえて本当にうれしかったんです。それをもう一度経験できるというのは本当にありがたいことだと思っています。
私も山本選手と同じく、東京オリンピックが集大成だと思っています。伊豆のコースをクリアできるようなスキルアップや海外でのレース経験を積んで、準備をしっかりしてきたいなと思っています。