宇都宮ブリッツェンなど1個人4団体が自転車活用推進功績者として表彰

2020年7月17日(金)、国土交通省で自転車活用推進功績者表彰式が行われた。自転車活用推進法に基づき、自転車の活用の推進に関し特に顕著な功績があると認められる個人または団体を、自転車活用推進本部長(国土交通大臣)が年1回、自転車月間の5月に表彰するもので、今回が3回目となる。

受賞したのは山田拓さん、宇都宮ブリッツェン、スポーツプロデュース熊野、ふたごじてんしゃ、タンデム自転車NON(のん)ちゃん倶楽部の1人と4団体。今年も自転車活用推進功績者は5月に発表されていたが、表彰式は新型コロナウイルスの影響でこの日になった。表彰式には自転車アンバサダーを務めるタレントの稲村亜美さんも出席した。

自転車活用推進功績者表彰式

下段中央が自転車活用推進本部長の赤羽一嘉国土交通大臣。「自転車のさらなる利活用を推進していくためには、地域で活躍する人の力、活動の広がりが不可欠」と話した。下段右の稲村亜美さんは、「新型コロナウイルスの影響で電車での移動を控え、基本的には自転車を利用している。片道10km乗るのも苦ではなくなった」という

山田拓さん

自転車活用推進功績者表彰式

表彰状を持つのが山田拓さん

山田拓さんは飛騨の農村集落を自転車で巡るガイドツアー「SATOYAMA EXPERIENCE(サトヤマエクスペリエンス)」をプロデュース。日本人にとっては何気ない里山風景の魅力を掘り起こし、多数の外国人を魅了するサイクルツーリズムの振興のパイオニアとして活躍している。

宇都宮ブリッツェン

自転車活用推進功績者表彰式

表彰状を持つのは宇都宮ブリッツェンの増田成幸選手

プロサイクルロードレースチームの宇都宮ブリッツェンは、自転車安全教室等を通じて地域の交通事故減少に大きく貢献。他のチームのモデルケースになっている。

スポーツプロデュース熊野

自転車活用推進功績者表彰式

自転車活用推進功績者のスポーツプロデュース熊野

NPO法人のスポーツプロデュース熊野はツール・ド・熊野を主催。国際的なレースとして認められ、海外も含めて多くの人々を巻き込んだイベントに成長し、自転車を活用した地方創生に貢献した。

ふたごじてんしゃ

自転車活用推進功績者表彰式

表彰状を持つのがふたごじてんしゃ代表者の中原美智子さん

ふたごじてんしゃは、代表者の中原美智子さん自身が双子の母親である点を踏まえて、幼児2人を後部に載せられる三輪自転車を日本で初めて開発。自転車の利活用や少子化対策の切り口となる可能性を示した。

タンデム自転車NONちゃん倶楽部

自転車活用推進功績者表彰式

表彰状を持つのはタンデム自転車NONちゃん倶楽部の岡本和弘副理事長。「タンデム自転車は1人では乗れない。パイロットという健常者や、自転車が通過する地域の人の協力が必要。これは全員が頂いた賞」と話した

NPO法人のタンデム自転車NONちゃん倶楽部は、タンデム自転車の認知度向上及びパイロットの養成に取り組む。障害者サイクリング講習会や体験会の指導・助言を行い、障害の有無を超えてサイクリングを安全に楽しめる機会を提供し、自転車を通じた真の共生社会の実現に大きな役割を果たしている。また、災害時における障害者や高齢者の避難手段として、2人乗りの三輪自転車の活用にも取り組んでいる。