高岡亮寛の日本縦断ギネスレコードチャレンジ デイリーレポート2日目

東京・目黒区のサイクルショップ「RX BIKE」を運営する六本木エクスプレス代表であり、最強ホビーレーサーの高岡亮寛が「日本縦断ギネスレコード」に挑戦中

ロードバイクで鹿児島県・佐多岬から北海道・宗谷岬まで約2600kmのコースを走り、現ギネスレコードの7日19時間37分の更新に挑む。

【Day2レポート】灼熱の山陽路でペースは大幅にダウン

高岡亮寛

九州と本州を分かつ関門海峡を渡るには、海の下を繋ぐ関門トンネル人道を通過する必要がある。スタート地点から55km先にある全長780mのトンネルの営業時間が午前6時からと決まっているため、そして1分1秒でも多くリカバリー時間を確保するため、日本縦断ギネスレコードチャレンジ2日目のスタート時間は約20分遅らされた。

まだ街が寝静まった午前4時22分、すっきりとした表情でバイクにまたがった高岡亮寛が福岡県飯塚市をスタート。DHバーの間にすっぽり収まったガーミンのEdge1030に表示されるマップに沿ってバイクを進めたが、複雑な街中での序盤のミスコースにより九州脱出に予定以上の時間を要してしまう。

北九州市の喧騒を抜け、関門トンネル人道の九州側の入り口に到着したのは午前6時52分。サポートスタッフが用意したサンダルに履き替え、補給を行いながら約20分かけて徒歩でトンネルを抜けた。

高岡亮寛

高岡亮寛

本州上陸の地である山口県下関市からこの日の目的地である岡山県岡山市までの約350kmは、基本的に国道2号線をつなぎ、所々バイパス区間を回避して旧道や県道を行く。「単調な平坦路よりも少し上りと下りがあるほうがいい」という高岡が好む緩斜面のアップダウンと、信号のストップ&ゴーが連続するストレスの多い街中が交互にやってくる。

山口市の「きらら浜クリテリウム」会場を横目に進んだところでバイパスの出口を見逃して再びミスコースするが、それでも焦らず淡々と。上りでの踏みすぎを防止するために270W以上の出力を記録するとアラームが鳴る設定にし、下りではDHバーを握ってかっ飛ばした。

まだ涼しい時間帯は前日同様100kmに1回の頻度で休憩を取り、気温が30度を超える時間帯は70kmに1回の頻度で休憩を取りながら距離を重ねていく。

サポートカーに積んだ補給食の他にも、コンビニでアイスやコーヒー、ブリトーなど食べたいもの、食べることができるものを自分で選んで口に運び、氷を詰めた水切りストッキングネットを首元に詰めて再スタートするのがルーティーンになり、錦帯橋を通過後の岩国市の牛丼店で長めの昼食休憩(うな牛丼の特盛をかきこむ)。

高岡亮寛

ペースが上がらない要因になっていた向かい風が広島県に入ったところで追い風に切り替わったが、交通量と信号の増える広島市付近では思うような流れを作れない。前日は休憩時間を含めて100km/4時間ペースを軽々と刻んでいたが、この日は中盤にかけて100km/5時間ペースに落ちた。

東広島市からお馴染みの「中央森林公園」を通過して三原市へ。しまなみ海道を眺める海岸線に出て、尾道市を通過する頃には辺りはすっかりと暗くなっていた。

距離70kmを残した福山市で最後の休憩。胃腸の調子は決して良好とは言えず、口にしたいと思うものが減り、お腹を下し気味になってしまう。手首の痛みや背中の汗疹の煩わしさを訴えながらも脚は変わらず回り続けており、基本的に楽しそうに記録更新ペースを貫いた。

午後11時26分、岡山市の宿泊ホテルに到着。427kmの距離を19時間かけて走った2日目が終わった。

3日目は岡山市から兵庫県姫路市、丹波市、福知山市を抜けて日本海側へ。京都府舞鶴市、福井県敦賀市、坂井市、石川県小松市まで駆ける。暑さが和らぐことが予想されるが、後半にかけて降雨の予報が出ている。

高岡亮寛

 

 

 

 

 

日本縦断ギネスレコードチャレンジ

日程:2020年8月5日〜11日(7日間程度)
コース:佐多岬(鹿児島)スタート〜宗谷岬(北海道)ゴール
目標:現ギネスレコードの7日19時間37分の更新

情報集約サイト  https://rxjgrc.roppongi.express/
ハッシュタグ #rxjgrc

 

高岡亮寛の日本縦断ギネスレコードチャレンジ デイリーレポート3日目