復活! 名取市サイクルスポーツセンター

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10月3日、宮城県名取市に「名取市サイクルスポーツセンター」がオープン。1975年にオープンした同施設は、東北唯一のサイクルスポーツセンターとして親しまれたが、2011年の東日本大震災で被災。その被害から9年半、ついに復活を遂げた。

生まれ変わった名取市サイクルスポーツセンターは、自転車を使ったアクティビティ施設と、宿泊施設、飲食施設で構成される。海沿いに1周4㎞の自転車用サーキットをもち、そこではロードバイクやクロスバイク、eバイクのほかタンデム自転車などの変わり種自転車で走ることができる。また施設外へのサイクリングを楽しむためのレンタサイクルも用意されている。

レンタサイクルもかなりの台数が揃っている

子供向けの自転車も多種多様

また宿泊施設「輪りんの宿」を併設。愛車を部屋まで入れて保管することができるサイクルルームをメインに構成され、天然温泉もある。部屋からは太平洋や蔵王連峰が眺望できる。

客室はツインがメインとなる

天然温泉が楽しめる大浴場も

室内には2台分のサイクルラックが備わる

廊下の幅も十分。自転車をもって施設内を移動することに配慮されている

エレベーターも奥行きが長い。自転車を立てずにそのまま積み込める

館内にあるレストラン「閖上港食堂HACHI」

レストラン内に駐輪スペースがあるので、盗難の心配をせずにゆっくり食事ができる

チューブやボトル、クリートを販売するショップも併設。旅先での忘れ物や不測の事態が起きても安心

名取市復興の象徴

オープンに際して、名取市山田市長は「名取市サイクルスポーツセンターのオープンは、東日本大震災で大きな被害を受けた名取市閖上地区復興を象徴するできごと。これまでの施設に加えて、より付加価値を持たせるために温泉を掘削したり、スケートボードパークや、フットサルコートも併設した。名取市にある復興伝承舘やかわまちてらす閖上と共に、名取市観光スポットの一つになる」と語った。

記念式典で祝辞を述べる山田司郎名取市長

オープニングセレモニーで関係者によるテープカットが行われた

子供のころ遊んだ思い出の地

小さいころ、家族で遊びに来ていたという3人。あんまんさん、ひいらぎさん、タイガーさん(左から)

オープンには多くの人が早速利用するために訪れた。塩釜、東松島から来たという3人は

「名取サイクルスポーツセンターは子供の頃、家族と遊びに来た思い出の場所。それが復活すると知って、友達とサイクリングに来ました。」

あんまんさんは、ツール・ド・東北で見たロードバイクに憧れて、このジャイアントを手に入れたという。

 

仙台東部道路名取インターチェンジや、仙台国際空港からアクセスしやすく、東北のサイクルツーリズムを象徴する施設になるだろう。

 

名取市サイクルスポーツセンター

屋外施設:
サイクリングロード
おもしろ自転車広場
スケートボード場
3×3バスケットコート
フットサルコート
遊具広場(遊具、ふわふわドーム、噴水)

料金:
入場料/一般200円(団体100円)、小学生100円(団体50円)、小学生未満無料
3×3バスケットコート、フットサルコート使用料(入場料込み)/1時間1000円
施設内レンタル自転車使用料(入場料込み)/
1時間 一般500円、小学生300円
2時間 一般800円、小学生500円

営業時間:
4月-11月/9:00〜17:00
12月-3月/9:00〜16:30

休園日:毎週水曜日(夏休み期間除く)