ディスクブレーキホイールインプレッション2020 Pick Up!
目次
フルクラム・レーシング ゼロ カーボン DB
リム高30mm、リム内幅19mmのローハイトカーボンリムにアルミスポークを組み合わせたレーシングゼロカーボンのディスク版。
→フルクラム「レーシング ゼロ カーボン DB」〜ディスクブレーキホイールインプレッション2020 Pick Up!〜
フルクラム・スピード40
フルクラムのトップモデル、スピード40のディスクブレーキ版。外幅26.5mmのリムはディスクブレーキ専用設計で、クリンチャーとチューブレスに対応する2ウェイフィット仕様。
→フルクラム「スピード40」〜ディスクブレーキホイールインプレッション2020 Pick Up!〜
カデックス・42ディスクチューブレス
ジャイアントが2019年に立ち上げたパーツブランド、カデックスのロードホイール。最大の特徴はカーボンスポークを採用していること。目的は快適性&動力伝達性の向上と軽量化。リム高が45mmと60mmの2種類あり、それぞれにチューブレスとチューブラーが用意される。フックレスリムを採用。
→カデックス「42ディスクチューブレス」〜ディスクブレーキホイールインプレッション2020 Pick Up!〜
カデックス・65ディスクチューブレス
上記の42ディスクチューブレスと同様の特徴を有する。リム高が60mmと高速巡航性に優れたモデルである。
テストライダー
吉本 司
本誌編集長を経て現在はフリーの自転車ライター。以前はディープめのエアロホイールを好んだが、近頃は35mm前後のホイールを好む。ピュアロードからグラベルロードまで自転車の遊びの幅は多岐に及ぶ。
安井行生
さまざまな自転車メディアで試乗記事や技術解説などを執筆する自転車ライター。小柄で体重も軽いからか、しなやかで一体感のあるホイールを好む。昨年購入したタイム・アルプデュエズ21で試乗を行う。
小笠原崇裕
国内屈指の実力を持つプロアスリート。ロードレース、トライアスロン、アドベンチャーレースなど各種エンデュランススポーツの最前線で活躍する。エクステラでは8年連続で日本チャンピオンに輝いている。
ホイールの評価基準
評者3人がホイールの各性能を100点満点で採点。意味のない「満点連発インプレ」を避けるため、「ここからがいいレベル」という標準ラインを60点に設定。メーカーにこびることなく、低い点数も容赦なくつけた。
加速性(低速)
ゼロスタートや低速域の加速性能。リム重量や剛性に左右される。レースではほとんど必要とされないが、低速域の加速力は「操る楽しさ」に直結する。
加速性(高速)
時速30~40kmからの加速性能。アタックへの反応やスプリントなどロードレースで必要とされる項目。空力、重量、剛性、しなりなどのバランスが求められる。
高速巡航性
空力性能は重量などと同じく絶対性能だが、空力に加え高負荷時のペダリングのしやすさ、高速維持のしやすさなどを加味した高速巡航性を評価した。
登坂性
ヒルクライム性能。重量や剛性が影響するが、軽くて硬ければいいというわけではない。体重・好み・脚力・使用フレームによって評価が大きく分かれる。
快適性
振動吸収性の良し悪し。リム素材や形状、構造などに左右される。正確に評価するため、タイヤ、インナーチューブ、空気圧を統一してテストした。
ハンドリング
扱いやすさや横風に対する影響度を評価したもの。前輪のリムハイト、リム形状、剛性感に左右される。制動性と同様に、安全に直結する性能。
お気に入り度
「高得点は付けられないがいいホイール」に光を当てたい、という評者の悩みを解決するために追加した項目。「好きか嫌いか」を数値化したもの。
使用タイヤ
・クリンチャー ▶ IRC・アスピーテ プロ RBCC(700×26C)
・チューブレスレディ ▶ IRC・フォーミュラ プロ チューブレスレディ スーパーライト(700C×25C)
・フルチューブレス ▶ IRC・フォーミュラ プロ チューブレス RBCC(700C×25C)