シマノGRXで広がる神楽坂つむりの奥深いヒルクライムの世界

目次

Presented by SHIMANO

GRXヒルクライム

大阪と兵庫の府県境近くに、昔から交通の要衝として多くの旅人が行き来した峠がある。神楽坂つむりさんもお気に入りのこの才ノ神峠で、峠の魅力やつむりさん流のヒルクライムの楽しみ方を教えてもらった。

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神楽坂つむりさん

自転車ツーリスト&ブロガー。SNSでの情報発信を得意とし、ツイッターのフォロワー数は2万人を超える。知らない土地を巡るのが好きで、暇を見つけては全国各地を巡っている。

 

才ノ神峠へのルートは複数ある

かつて交通の要衝だった才ノ神峠。登山道も含めると8つものルートが重なり、頂上はさながらターミナル駅! 一つのルートを走るだけでも十分楽しいですが、冒険気分で他のルートを散策するのも面白いです。GRXヒルクライムRoute Data_ 距離:3.1km 獲得標高:194m 最高標高地点:423m
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実際に自分の目で確かめたい!

才ノ神峠は、大阪府能勢郡に位置する歴史ある峠です。江戸時代には摂津~丹波地方の交易や、名湯有馬温泉に通う客、あるいは合戦の舞台として、さまざまな人々がこの峠に足跡を残してきました。複数方向からアプローチができますが、お勧めは北側から。絶景スポットの「長谷の棚田」を抜ける激坂ルートが上り応えバッチリです。最大勾配は20%にも及ぶのでお気をつけを……。

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今回は平坦路のアプローチからダウンヒルまでこなすため、シマノGRX搭載のグラベルロードを選びました。いろんな機材を使ってきましたが、やはり機材はシチュエーションに合ったものを選ぶことが重要だと実感します。

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玄関を飛び出し、街を抜け、そのまま自然豊かな山の中をマイペースに上る……そんな時にはGRXの余裕あるギヤ比がベストマッチですし、握りやすいレバーは一日中握っていても疲れません。GRXの汎用性の高さは、そのままライドの快適性にもつながっています。道が細くなり、不安になりつつも上り切ると、江戸時代にタイムスリップしたかのようなシンとした静けさが広がる頂上に到着。喧騒から遠く離れたこの時間が、最高のごほうびだと感じます。南方向に下れば三田や大阪へ抜けることが可能です。棚田、原風景、歴史、季節ごとの表
情、静けさ……これらを余すことなく堪能できるお気に入りの峠です。「ヒルクライム」と聞くとレースを想像する人が多いと思います。私もタイムを測定することはありますが、基本的には「目的」ではなく「手段」と捉えています。私が自転車を始めたきっかけは「旅」でしたが、山越えが必須です。最初は嫌でしたが、慣れてくると良いスパイスとなりました。自然をより身近に感じることができますし、速度がゆっくりになるため、景色もより鮮明に見えます。地図だけでは分からない景色のダイナミックさに、何度も感動してきました。

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峠は“気づき”を与えてくれる

結果として、いつの間にかヒルクライムが好きになっていました。良い景色、上り切った達成感、知らない土地に至るという実感、そのすべてが魅力的だと思います。

また、機材やセッティングの差を感じやすいのもヒルクライムの面白い側面の一つだと感じます。GRXのように「実はヒルクライムも得意」という機材に出合う意外性も楽しいです。重量やギヤ比、乗車姿勢といったさまざまな要素が影響していることがよく分かります。下りも同様で、ブレーキやタイヤの性能、レバーの握りやすさの重要度をひしひしと感じます。「機材テストをするならとりあえずヒルクライムへ」と経験則で感じます。

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ヒルクライムはこのようにさまざまな「気付き」を与えてくれる遊びだと思います。機材の違いやその日の体調といった面から、そこで見られる景色や匂い、築き上げられた歴史といった要素を通じて感じることができる面、あるいは精神面での気付きは日常生活ではなかなか得られません。つまりヒルクライムは、「非日常体験」をするにはうってつけの遊びだと思います。日常を抜け出して、自分だけのお気に入りの峠を探して山へ向かう……。ヒルクライムの新しい楽しみ方を感じてもらえたら幸いです。

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つむり流ヒルクライムを楽しむ秘訣

  1. 上ることは手段であって目的ではない
  2. 地図に載っていない情報を楽しむ
  3. 機材はなんだかんだ大事

つむり流-その1:ライドを記録する楽しみ

高低差がある&景色が立体的に見える=ダイナミック! 展望台から街を眺めたり、山に近づいたり、空を見上げたり……。そんな瞬間を切り取るためにカメラが欠かせません。休憩がてら足を止めて撮影するくらいの緩さで良いと思います。ちなみに撮影機材は、バッテリーの持ちの良さと撮影のクイックさから一眼レフカメラ一択です。

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つむり流-その2:峠の歴史を知るともっと楽しい

峠を調べてみると、思いもしない歴史があったりします。ただ通り過ぎるだけと、歴史を知った上で通り過ぎるのとでは、その峠に対する感じ方が異なります。視点が増えると、ヒルクライムもより楽しくなります。いつも何気なく越える峠も何か歴史が隠されているかも……?

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才ノ神峠は全国的に見ても歴史的に価値の高い峠です。交通の要衝であったことが一目で分かる分岐路の多さは一見の価値あり。道標を眺めるだけでも感慨深くなります

つむり流-その3:道を新たに探索するのも楽しい

峠は街中のように親切な看板があるわけではありません。携帯の電波が通じず、目の前の情報だけで判断をしないといけないことも珍しくありません。時には迷うようなこともありますが、安全な範囲内であれば、迷うことを楽しむのもありだと思います。予定調和ばかりでは面白くないですから……。

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つむり流-その4:ちょっと寄り道してグラベルへ

運が良ければ(?)グラベルが残っていることも。決して無理のない範囲で、ちょっと勇気を出して踏み入れてみるのも面白いと思います。シマノGRXのようなグラベルにも対応できる機材が登場し、機材面でも対応可能になりました。オンロードでは味わえない楽しみを探してみましょう。

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つむり流-その5:峠でほっこりする時間もまた格別

峠、つまり山の中。大自然に包まれる場所を、ただ通り過ぎるのはもったいないと思います。自転車から降りて道端に座って休憩するもよし、コーヒーセットを用意して一服するもよし、本を読むもよし。あえてゆっくりと過ごすことで、その峠がより思い出深い峠になります。自転車ならではの楽しみ方ともいえます。

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つむり流-その6:安心、安全に峠を楽しむ

機材は大切です。上りがあれば必ず下りがあります。安全第一を意識するのは言うまでもありませんが、機材面でも安全性を確保したいところ。日頃からメンテナンスをし、トラブルを未然に防ぐのが何より重要です。少しでも不安があるならショップで見てもらいましょう。

GRXヒルクライム

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ディスクブレーキは間違いなく下りの安心感、安全性につながります。軽い力で制動力を得られるため、力むことなく体がリラックス。視野が広くなり、結果として不意の落車やミスを防ぐことができます

つむり流-その7:機材は自分の楽しみに合ったものを

私の愛車はGT・グライドカーボン。マイペースでロングライドやグラベルを楽しむことを考えて機材をチョイスしました。総合的な性能を期待して、コンポーネントはシマノGRXに組み替え。こういったアイテムの一つ一つは、自分の楽しみを叶えるための手段であり、積み重ねです。試行錯誤を重ねながら、最適解を探していくのも趣味の醍醐味の一つですね。自分に合っていること。それが何より大切です。

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つむりさんのマイバイク

シマノGRXのココがいい!

ブラケット形状が手になじむ

シマノGRXの一番のお気に入りポイントが、このブラケット形状。荒れた路面でもしっかりとホールドできるのですが、同時にロングライドや普段使いでも抜群の握りやすさ。加えてブレーキ&シフト操作のしやすさが特徴です。

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GRX DI2のレバー形状も

DI2仕様はレバー形状がよりスリムかつ指をかけやすくなっているため、手の小さい人や女性にオススメ。操作性の良さは抜群です。

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画像提供:シマノ

チェーンスタビライザー機構

荒れた路面でチェーンが暴れないようにするためのチェーンスタビライザー機能も搭載されています。チェーン脱落やチェーンがフレームに当たってダメージを与えるといったトラブルを未然に防いでくれる優れものです。

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最適なギヤ比を選ぶと、ヒルクライムも苦じゃない

ヒルクライムは体力マネジメントが何より重要です。無理をすると必ずどこかでツケを払うことになります。その無理をしないためにも、最適なギヤ比選択が重要です。シマノGRXを選んだ理由の一つに、このギヤ比の幅広さがあります。フロントチェーンリングが48-31Tというレンジの広さ。舗装路のアプローチから、荒れた路面走行といった、一日のライドを全てカバーしてくれる懐の深さが何よりの魅力です。

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