東京サイクルデザイン専門学校の新型コロナウイルス対策とは

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新型コロナウイルス禍の影響は、まだまだ収束を見せず気を遣う日々が続いている。そんな中だが、自転車業界は徐々にこれまでの活動を取り戻すべく動いている。それは自転車業界に多くの卒業生を輩出し続けている東京サイクルデザイン専門学校とて同じだ。

コロナウイルス禍で学校も新しいスタイルでの授業を求められた。今年度のカリキュラムスタートは、リモート授業からスタート。段階を追って対策を施し、現在は校舎での授業を再開している。通常であれば夏休み期間になるところも授業を実施し、現在では年間のカリキュラムをほぼ予定通りに送っている。具体的な学校内の対策を見ていこう。

 

校舎に入る前には必ず検温、消毒

これまでは大きく開かれていた門だが、コロナウイルス禍以降は、エントランスで必ず検温と消毒が義務付けられた。カメラタイプの検温センサーがエントランスに備わる。また、各教室の入口にも消毒用アルコールジェルが用意されている。

またフレームビルディングコースでは、共有で使用する工具がいくつもあるが、使う前に必ず消毒してから使うようルール化されている。

各教室には消毒液が用意されている

換気をしつつ授業が行われている

溶接作業中もマスクを着用

新型コロナウイルス禍以降、自転車での通学が許可された

中庭にもテントと椅子が用意され、休憩時間に校内が密にならないよう配慮

 

海外研修もリモートで

予定されていた海外研修も、この状況下では難しい。ということで、オンラインでのセミナーを行っている。この日は、イタリアの工房「デアニマ」のジャンニ・ペゴレッティ氏による講義が行われた。ペイントについての課題が1週間前に出されており、それに対して学生がそれぞれオリジナルのペイントを考案したものをプレゼンする日となった。

ジャンニ・ペゴレッティ氏が、イタリアからオンラインで授業を実施

 

最初の授業ではペゴレッティ氏から、インクを使ってペイントする技法がレクチャーされた。それを学生各自が解釈して課題を制作。

 

これは特別授業という枠で、密にならないように30人の学生を3回に分けて授業と講評を行った。学生の一人は人生を色で表現し、生と死を1本のチューブに込めるというアイディアを披露。個別にペゴレッティ氏からの講評をもらった。

 

この講義のほか、ビルディングコースの学生らによる課題「ワーキングバイク」も先日披露された。例年であれば、サイクルモード会場でお披露目されるものだったが、今年はサイクルモードが中止になってしまったため、学校にメディアを集めたプレスカンファレンスが行われた。その詳細は、こちらの記事「東京サイクルデザイン専門学校ワーキングバイクプロジェクト」にて。