「鳥取うみなみロード」を西から東へ “とっとり漁港巡りライド”へ行こう!
目次
鳥取県をほぼ海沿いに横断する推奨サイクリングルートの「鳥取うみなみロード」。今回は“東進”コースを取り、魅力的な港巡りの自転車旅へと皆さんをいざなおう。
港と港をつなぐ鳥取県横断の自転車旅へ
鳥取は東西に長く、海沿いの絶景コースを取ることができる県だ。サイクルスポーツでは過去2回にわたって鳥取の魅力的なコースを紹介してきたが、あまりにも良いフィールドなので、ついに3回目の特集だ!
今回紹介するのは、鳥取県を西から東に、ほぼ海沿いにつなぐ国道を通るコースだ。交通量の多い国道?と思うかもしれないが、山陰自動車道の整備が進み、この海沿いの国道の交通量が減って良サイクリングコース化が進んでいるのである。
さて、ぜひ立ち寄ってほしいスポットとして、境港・菊港・田後港の3つがある。それぞれがちょうど県西部のスタート地点、中部の中間地点、東部のゴール地点にあり、旅を象徴的なものにしてくれるだろう。
さあ、“とっとり漁港巡りライド”へ繰り出そう!
コースプロフィール
県西部の境港駅をスタートし、東部の東浜駅へゴールする。主に国道をつなぐコースだ。細かなアップダウンが多く、獲得標高も割とあり、走り応えがある。
DATA
●距離/139km
●獲得標高/1571m
おすすめスポット紹介
【SPOT 1】水道・船・橋が織りなす独特の景観が広がる〜境港(境水道)
県最西部に位置する境港は、中海と日本海をつなぐ境水道をまたいで島根県と接している。地元民も間違えるくらいのトリビアだが、境水道は海峡ではなく実は河川だ。そこには独特の景観が広がっており、自転車旅の始まりを盛り上げてくれるだろう。水道沿いの船の近くを、自転車で走って行けるのも魅力だ。
【SPOT 2】コース延長でさらに快適に走れる〜白砂青松の弓ヶ浜サイクリングコース
境港市から米子市の海岸をつなぐサイクリングロード。前回紹介時よりもさらにコースが延長され、約15.8kmに。路面はすばらしい美しさで、海を眺めつつ快走できること間違いなし。晴れていれば前方に大山(だいせん)が見える。
【寄り道スポットA】大人もはしゃいで楽しめる妖怪だらけスポット〜水木しげるロード
境港出身で漫画界の巨匠、水木しげる氏の作品があちこちに展開される通り道。「鬼太郎」や「目玉親父」のブロンズ像前で記念撮影するのがお勧めだ。立ち並ぶ店舗も氏の作品にちなむユニークなものばかりで楽しい。
©水木プロダクション
【SPOT3】シュールな名所あり。趣ある漁村もぐっとくる〜菊港
「菊姫の港」と呼ばれたことに名前の由来がある港。海には三度笠姿の旅人のモニュメントが突き出した名所「波しぐれ三度笠」がある。付近の漁村風景もすばらしく、必見である。
【SPOT 4】地元食材を使った揚げたてが食べられる〜高塚かまぼこ店
地元海の幸をもとに、ちくわ、かまぼこ、天ぷらなどの料理を販売するお店。注文すればその場で揚げたて絶品の天ぷらが食べられる。コロッケ天、ひら天など種類は豊富だ。ちくわやかまぼこもおいしく、袋詰めされたものをお土産に買っていくのも良い。
【寄り道スポットB】青山剛昌ゆかりの地。やっぱこのポーズやるよね〜コナン通り
『名探偵コナン』で有名な漫画家、青山剛昌氏はここ北栄町の出身。「コナン駅(JR由良駅)」から「青山剛昌ふるさと館」までの通りは「コナン通り」と呼ばれ、キャラクターたちのブロンズ像やカラーオブジェに出会える。
©青山剛昌/小学館
【SPOT 5】ダイナミックな景色の中を飛ばせ〜白兎(はくと)海岸
神話「因幡の白うさぎ」の舞台と言われる海岸。海に浮かぶ淤岐ノ島(おきのしま)と合わさってその光景はダイナミックだ。近くには展望台があり、神話の世界観を体感できる。
【SPOT 6】これぞ因幡料理。名物は「元祖いか丼」〜味覚のお宿 山田屋
老舗旅館で、食事処でもある。ランチで人気なのは名物「元祖いか丼」。一見普通のいか丼のようだが、ごはんの中にはゲソと内臓の照り焼きが。ここでしか味わえない、粋な一品だ。
【寄り道スポットC】海に浮かぶ漁船のともしび〜鳥取砂丘の漁火(いさりび)
日程に余裕があれば、ぜひ夕暮れ時〜夜に鳥取砂丘を訪れよう。6月〜10月は、白いか漁の漁火(いさりび)の明かりがこうこうと砂丘から見える。海に沈む夕日が見える時間帯も絶景だ。
【SPOT 7】静かな時間の流れる味のある港〜田後(たじり)港
兵庫県との県境にほど近い、県東部にある港。岩島を防波堤でつなぎ、細い半島のようになっているのが特徴的だ。付近の町も非常に味わいがあり、個人的にはここが一番好きだ。ここからゴールの東浜駅までは約6kmと近い。