ロードバイク長距離ライドやグラベルに強いケミカル「エクスルブ」を紹介
目次
過酷なロードバイクのライドや、グラベル・シクロクロスなどオフロード走行で力を発揮するチェーンルブが「エクスルブ(EXLUB)」だ。詳しくを紹介するとともに、トライクル(TRYCLE)田渕君幸さんによるインプレッションをお届けしよう。
被膜を作り潤滑効果が持続するチェーンルブ「エクスルブ」
エクスルブは、エンジンオイル添加剤を製造するエイスインターナショナルトレード社が開発し、工業計測制御システム設計開発を手がけるアイリス社が商品企画と販売を展開するチェーンルブブランドだ。製品名もブランド名と同じく「エクスルブ」。
特徴は、強力な被膜を作りその効果が長期間持続することだ。これにより、金属摺動部の長寿命化とメンテナンスコストの軽減に貢献する。
また、耐久力が高いだけでなく潤滑効果も高く、摺動部の摩擦を低く抑える。同時に、振動や騒音を抑制する効果も持っている。
さらに、塩素を使わない成分となっており、環境に優しく安心して使用できる。それでいて、他社の塩素系のルブを超える潤滑効果を発揮するという試験結果も出ている。
液体は濃い色をしており、粘性が高くなっている。
強豪レーサーへのサポートも行っており、2020年全日本MTB選手権XCE/XCC男子マスターズ優勝の岡本紘幸さん、2018年ニセコクラシック優勝の田崎友康さん、マウンテンサイクリングin乗鞍2019優勝の牧瀬翼さんなどをサポートする。
トライクル・田渕さんが「エクスルブ」の魅力に迫る
エクスルブのサポートを受け、長期間この製品を試してきたトライクルの田渕さんに、その魅力について話を聞く。
「2018年の、「エクスルブ」が自転車に参入しはじめた当初から使っています。最初はシクロクロスで使っていて、その後アメリカ大陸横断サイクリングをするときに正式にスポンサードされることになりました」と田渕さん。
「アメリカ大陸横断サイクリングに挑戦したとき、ものすごく滑らかさが持続する感じを体感しました。また、持ちも非常に良いです。1日100kmずつ走り、合計約8000km走ったのですが、オイル切れで悩まされたことはなかったです。あまりチェーン洗浄ができない状況だった中で、ひたすら塗り足しで性能的に問題ありませんでした。
肌感としては、400km〜500kmは持つと思います。長距離のロードバイクライドや、シクロクロス、グラベルなどの過酷なレースで、オイル切れで悩むことがない。そこが最大の魅力です。
静粛性の高さをうたっていますが、たしかにそのとおり静音性は高いと思います。他社製品に比べ、塗ったあとの静かさと滑らかさは“言葉では言い表せないレベル”といった感覚です。
アイリス社はもともと工業系の製品を作っている企業なので、自転車よりもさらに過酷な環境で動作しないといけないものを扱っているだけに、そのノウハウがこのエクスルブに生きているのだと思います」。
「チェーンに塗る場合は、おすすめなのは塗布用の棒がついているビンタイプの「エクスルブ-60」です。これを使うと、チェーン1リンクに最適な量を取り出すことができ、確実な作業ができるのでとても使いやすいんです。また、“メンテナンスしている感”が出るので、自転車愛が強い人にもいいですよ。
もちろん、ボトルタイプの「エクスルブ-20」と「同-50」もチェーンには使いやすいです。注したあとはやや負荷をかけつつ200mくらいでいいので軽く乗ってあげて、その後余分を拭き取るといいです」。
「スプレータイプの「エクスルブ-80」「同-420」は、ディレーラーの駆動部など、注しにくいところに使うのがおすすめです」。
過酷なロードバイクライドやオフロード走行での確実な性能を求めるライダーに、イチオシのチェーンルブと言えるだろう。
動画もチェック!
EXLUB
●ラインナップと価格/EXLUB-20(20mlボトルタイプ、800円・税抜)、EXLUB-50(50mlボトルタイプ、1600円・税抜)、EXLUB-60(60ml広口ビンタイプ、2300円・税抜)、EXLUB-80(80mlスプレータイプ、1300円・税抜)、EXLUB-420(420mlスプレータイプ、3500円・税抜)