四駆部長が四駆ミニバンを駆る 三菱・デリカD:5でグラベルハンティングへ
話題のサイクリングフィールド「グラベルロード」。スピードを出さなくたって非日常を味わうことができるのが魅力。梅雨の晴れ間に、三菱の四駆ミニバン「デリカD:5」を移動基地にして、田園地帯に点在するグラベルロードを探索した。
タフガイなミニバン ディーゼルで高速も余裕
「部長、ディーゼル四駆のミニバンって興味ありますか? 三菱のデリカD:5っていうんですけどね」
「なに、四駆! 四駆の企画と言えば、四駆を5台乗り継いできたワシの出番やないかい!」
ということで登場となった我がボス、迫田“四駆”部長。デリカD:5は三菱自動車のラインナップ唯一のミニバンだが、それ以上に国産ミニバンのジャンルで四駆+ディーゼルエンジン搭載という唯一無二の個性を持ち、ファンがいるモデルだ。
パジェロやハイラックスサーフを乗り継いできた彼も、今は旧街道を自転車で巡ることを趣味とするサイクリストである。旧街道を巡るうちに、ローカルにある素朴な道の魅力に目覚め、いろいろな道を走りたい衝動に駆られている。そんな四駆部長と、茨城県北部で、短いグラベルルートが点在するエリアに行き、それらを車で移動しながら巡るライドを企画してみた。デリカD:5はホイールを外さずにバイクを積めるので、駐車場からバイクを下ろしてすぐに走ることができる。また、ちょっと車でルートの下見をしつつ、自転車で本格的にアタックすれば、未踏のルートにアクセスする不安を減らすことができる。そんなとき、自転車積載能力とオフロード走破性が心強い。
最新の四駆×ディーゼルエンジンの車を運転する四駆部長。その感想を聞いてみると「今のディーゼルエンジンは、レスポンスがええな。昔のイメージと全然違うわ。アクセル踏んだらぐわーっと加速する。前方の感覚とか、見切りがいいから安心感があるわ。インパネまわりの仕上げは重厚感があってええね。ハンドルはちょっと軽すぎるかな……。え? この方が、オフロードの荒れた路面でもハンドル取られにくいんか、なるほど。なんならタイヤをオールテレーンタイヤに換えてみたいな、バイクのグラベルタイヤとそろえてな!」と、四駆魂に響いたようだった。さあ、デリカD:5で次はどこのフィールドを探索しようか。
三菱・デリカD:5
Pグレード/8人乗り(4WD、8速AT)
主要諸元/
全長×全幅×全高:4800×1795×1875mm
ホイールベース:2850mm
トレッド:前1540mm、後1535mm
最低地上高:185mm
室内長×室内幅×室内高:2980×1505×1310mm
車両重量:1980kg
エンジン性能/直4DOHCディーゼルターボ
総排気量:2267cc 最高出力:107kW(145ps)/3500rpm
最大トルク:380Nm/2000rpm
WLTCモード燃費:12.6km/L
タイヤサイズ:225/55R18
価格/438万7900円