自転車による日本縦断 2800kmの夏休み
富樫風虎(ふうと)くん、小学校5年生。彼はこの夏、日本縦断に挑戦する。
風虎くんは平成22年生まれの11歳。お父さんの富樫克美さん(54歳)が古いクルマやオートバイを楽しむ姿に影響されてか、小さい頃からツーリングやキャンプを楽しんできた。愛読書は「サイクル野郎」(1971〜79、荘司としお)というから筋金入りだ。
風虎くんは3歳の頃からBMXに乗り、MTB、プジョーのランドナーと乗り継いできた。そして今回、日本縦断のために新しいランドナーをオーダー。山音製輪所によるスペシャルなランドナーは子供車の域を遙かに超えて、小柄な人のためのランドナーのお手本だ。
日本縦断のルートはおおざっぱには日本海側を南下するもので、克美さんによれば「宗谷岬から留萌、札幌、長万部、函館。大間へはフェリーで渡りたい。そして青森、弘前、秋田、新潟。私の実家が村上なのでそこへ立ち寄って、富山、福井、鳥取、山口。九州は福岡、熊本、海沿いにいって鹿児島から一瞬だけでも桜島フェリーに乗せ、ぐるっと佐多岬へ、というのが予定です。僕は楽天的なので、行けばなんとかなるだろうと思っています」とのこと。
非公式ながらネット上では中務顕貴くんが小学6年生のときに日本縦断した記録が最年少ではないかとされていて、ある日、克美さんがその記事を見つけたのだそうだ。「風虎なら4年生で行けるんじゃないか」と思い話したところ「やりたい」と風虎くん。「坂を上って頂上に着いたら気持ちがいい。自転車に乗るが好き」と話す11歳が、「風虎は暑さがちょっと苦手だけど、体力は俺よりある」と言うお父さんとともに2800kmの夏休みにチャレンジする。
小学生の夏休みといえば日本縦断どころか宿題の方が気になる筆者だが、学校と相談して宿題を前倒しで出してもらい、それを終えてからスタートするつもりとのこと。スゴい! 予定では間もなく、7月24日に宗谷岬をスタート、8月末には佐多岬にゴールするはずだ。「ラーメンとお好み焼きとタコ焼きが好き。30日だったら90食、ラーメン食べたい」という小学5年生のチャレンジを、サイスポWEBではできる限りフォローする予定だ。日本海側の幹線沿いのラーメン屋さん、ぜひ風虎くんに美味しいラーメンを出してあげてほしい。
風虎くんのインスタグラム
https://www.instagram.com/futotoga/