タンナス・アーマーチューブレス MTB用タイヤインサート
ノーパンクタイヤなどを展開するTannus(タンナス)の「ARMOUR TUBELESS(アーマーチューブレス)」は、他社とは全く異なるコンセプトで設計されたMTBチューブレスタイヤ用フォームインサートだ。27.5、29インチ用の2種類をラインナップする。
衝撃を減少、振動を吸収
アーマーチューブレスは、タイヤ内部の中間部に隔壁のようにセットする。使用原料である「Aitherコンパウンド」が衝撃を吸収し振動を減衰するともに、装着することでできる2つのエアーポケットが衝撃と振動を吸収するように設計されている。
グリップ力が向上、コーナーリングが安定
アーマーチューブレスがタイヤ内部を支える形となるため、走行中に横からの力などを受けてもタイヤの形が崩れにくくなりハンドル操作が容易になる。また、タイヤビードの安定性を高める効果もあり、タイヤの空気圧を低くして高速でコーナーリングをした際に発生するバーピング(チューブレスタイヤで一時的に空気が抜けてしまう現象、タイヤビードが瞬間的に浮き上がりシーラントが吹き出る現象)を防ぐ。
タイヤ本来の乗り心地はそのまま
リム側にある「Flexible Wing(フレキシブル・ウィング)」機構により、タイヤ本来のねじれを妨げず、過度なねじれを予防しタイヤ本来の性能とフィーリングを生かす。
リム打ちパンク防止とランフラット
外部からの強い衝撃を受けたとしてもリムとタイヤの直接的な接触を防ぎ、リム打ちパンクを防止できる。タイヤがパンクしたとしても、リムとホイールはダメージを受けずに、最大時速10kmで走行することが可能だ。
シーラント非吸収
原料のAitherコンパウンドはタイヤ内に注入されたシーラントを吸収しないため、シーラントの交換周期はチューブレスタイヤのみをセッティングするときと変わらない。また、アーマーチューブレスには、シーラントと空気が通過する小さい穴が6か所設けられている。
簡単装着
装着作業に特別な工具は必要なく、タイヤにチューブを入れるのと同じくらい簡単だ。
2020年MTB全日本選手権DHで2位
2020年11月7日に富士見パノラマリゾートで開催されたMTB全日本選手権DH決勝で、アーマーチューブレスを導入した泉野龍雅が、自身の予選タイムを10秒近く上回る2分11秒794をマーク
し2位の成績を収めた。ファーストインプレッションが好印象だったため、決勝レースの本番前に導入を決断したという。
ARMOUR TUBELESS
価格:7920円
ラインナップ:27.5×2.1-2.6、29×2.1-2.6
重量(1本):150g(27.5×2.1-2.6)、160g(29×2.1-2.6)
対応リム:22c〜35c