東京発! サイクリング コース6 境川サイクリング
目次
東京都と神奈川県の間を流れる境川は、早くから治水対策の一環として自転車道が整備されてきた。中流域の町田市では「境川ゆっくりロード」として距離約14km、その下流では「藤沢・大和自転車道」として約24.5kmが整備されており、湘南の江の島まで走りやすい平坦な道が続く。ここでは後者を中心に紹介する。案内していただいたのは、起点に近い南町田グランベリーパークに店舗を構えるキャンピングカー&自転車ショップ「トイファクトリー東京」のスタッフである和田さんだ。
コース情報
走行距離 約61km
南町田グランベリーパーク駅→(約90分・約15km)→湘南台→(約50分・約10km)→藤沢→(30分・約5km)→江の島→(約80分・約14km)→湘南台→(約60分・約12km)→泉の森→(約30分・約5km)→南町田グランベリーパーク駅
アクセス
東京西部や神奈川中部のサイクリストにとっては、境川の自転車道は自走で行ける範囲にある貴重なコース。紹介したコースでは南町田グランベリーパーク駅から江の島までを往復しているが、周辺にはJRと私鉄各社の路線が網の目のように延びている。輪行を駆使すればプランニングは思うがまま。
湘南へ誘うのどかな自転車道
東急田園都市線が接続する南町田グランベリーパークを出発すると、すぐに境川なので道に迷う心配はまったくない。下流へ向かって走りだそう。自転車歩行者道は両岸に整備されているが、どちらかといえば右岸(西岸)のほうが走りやすい区間が多い。ただし、一般道との平面交差が多く、道幅が狭い区間もあるので、スピードは常に控えめにしてのんびり進んでいこう。次第に住宅街が途切れ、水田や湿原も現れる。神奈川県の中央部とは思えないほど緑豊かだ。日本一小さな牧場と言われる飯田牧場も見逃せない。ジェラートやソフトクリームが絶品でサイクリストにも人気のスポットだ。
藤沢・大和自転車道の指定区間は国道1号が通る藤沢の中心市街で途切れるが、そのまま境川沿いの一般道を進んでいこう。一部に砂利道も現れるが、スムーズに江の島に着く。江の島からは、新水族館の横から浜伝いの歩道に入り、湘南海岸公園を抜けていこう。2kmほどで引地川の河口に出るので、復路は引地川沿いを北上。自転車歩行者道は途切れ途切れだが、美しい公園とのどかな水辺が続く。境川と引地川の間には小田急江ノ島線が走っているので、輪行すれば走行距離を自由に調整できるのも魅力だ。
使用バイク:Daytona DE01(トイファクトリー限定プレミアムカラー)
6 WHEEL STYLEを体験しよう!
Daytona DE01(トイファクトリー限定プレミアムカラー)
価格:17万4900円
問:トイファクトリー東京
キャンピングカー専門店として人気を集めるトイファクトリーは、クルマに自転車をプラスした「6WHEEL STYLE」を提案する。アウトドアを気軽に楽しめるキャンピングカーに折りたたみ自転車を積んで出かければ、現地での楽しみがグンと広がるのは間違いない。なかでもおすすめなのが、eバイクとの組み合わせ。ちょっと欲張りなコースも難なく走らせてくれ、脚力が異なるパートナーとも気軽にサイクリングに出かけることができる。トイファクトリーでは、20インチの小径折りたたみモデルであるデイトナ・DE01のオリジナルバージョンを展開しており、南町田グランベリーパーク内の店舗を訪れれば、境川での試乗も可能だ。
体とコンタクトするハンドルグリップとサドルにこだわった快適仕様。そっと背中を押すような自然なアシスト力も魅力。
今回ピックアップした魅力いっぱいのコースだけでなく、他にもたくさんのコースを紹介しているサイクルスポーツ特別編集「東京発! サイクリング」は、都民や近県にお住まいで、自転車通勤や休日ライドによってサイクリングに関心が高まっている方へ贈るコースガイドです。都心から自走圏内、もしくは輪行で1時間〜2時間ほどでアクセスできる関東近郊での、超おすすめなサイクリングコースを紹介します。巻頭では、関東を代表する5つの自転車道を徹底リポート。輪行の方法もわかりやすく解説します。日帰りから一泊二日で楽しめる、自転車をとおした「大人の遠足」を提案します。