【パナレーサー】注目のグラベルバイク&アイテムピックアップ

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走れるフィールドが広いのがグラベルロードバイクの特徴。「グラベル」とは英語で砂利という意味で、グラベルロードバイクは未舗装路を走るロードバイクということになるが、オフロードで乗らなくても楽しめて、ロードバイクで引き返していたような河川敷のダートの先や、今まで行けなかったフィールドに行けるようになる。そんなグラベルロードバイクに合うパナレーサーのタイヤ「グラベルキングSS」をピックアップしよう。

パナレーサー

GRAVELKING SS
価格/5390円(700×28C)、5720円(700×32C~43C、27.5×1.90)

SPEC.
サイズ/700×28C、700×32C、 700×35C、700×38C、 700×43C、27.5×1.90(650×48B)
サイドカラー/黒、茶

走りの軽さとグラベルでの走破性を両立する

欧米でのグラベルバイクブームの高まりを受け、パナレーサーが2014年10月に発売したのがグラベルキングシリーズだ。当初のラインナップはミックスパターンの無印と、ブロックパターンのSK(セミノブ)の2種類だったが、後にチューブレスコンパーチブル仕様や、より耐パンク性を高めたプラスなどを追加した。近年では完成車に標準装着される例も珍しくなく、このジャンルを牽引する存在となっているのだ。

そんなグラベルキングシリーズに新たに加わったのがSS(セミスリック)だ。転がり抵抗の少ない全く新しいパターンをセンターに、サイドにはSKのセミノブを改良して配置しているのが特徴で、舗装路での走りの軽さとグラベルでの走破性を高い次元で両立しているのが特徴だ。ラインナップはチューブド(700×28Cのみ)とチューブレスコンパーチブルの2種類。どちらもサイドは黒と茶から選べるのがうれしい。

グラベルキングSS

未舗装路でのパンクのリスクを軽減するアンチフラットケーシングをはじめ、シリーズ共通のZSGナチュラルコンパウンド、AX-αケーシングなどを採用する

グラベルキングSS

無印のヤスリ目や杉目とも異なる新開発のパターンをセンターに採用。サイドにはSKのセミノブを改良してレイアウト。まさにオールマイティなパターンだ

パナレーサーのチューブレステープ

パナレーサーのチューブレステープは、幅が19mmから30mmまでの5種類で、本体にそのサイズが記載される。長さは約10mで、26~29インチのリムで約5本分だ

パナレーサーのチューブレスバルブ

パナレーサーからチューブレスバルブが登場。ラバーベースは円錐形で、バルブキャップはコアを脱着するツールにも。オールブラックなのもポイント高し

上の写真のチューブレスバルブは、チューブレスリム用の仏式アルミ製バルブだ。エアダクト付きでバルブからの注入でもシーラントが詰まりにくい構造を持ち、タイヤインサートを使うときにも最適。上記のように、バルブキャップとしても使えるバルブコアツール1個が付属する。

パナレーサーのチューブレスバルブ

パナレーサーのチューブレスバルブ

パナレーサー・チューブレスバルブ

チューブレスバルブ
参考価格:2090円
発売時期:近日
長さ:44mm
重量:4g
カラー:黒
梱包:2本セット

IMPRESSION:空気圧の調整によって舗装路の高速移動から泥ねい地の走破まで可

グラベルキングはデビュー直後に無印を購入して以来、お気に入り銘柄の一つとなっている。新パターンを採用したSSは、まさにコンセプトどおりのオールマイティな走りを見せてくれた。空気圧を高めにすると、同シリーズのSKよりも明らかに転がりが軽く、舗装路でのサイドグリップも十分以上に高い。そして、空気圧を下げてフラットダートに突入すると、優れた衝撃吸収性を体感することができる。特に感心したのは適度な減衰特性で、揺り戻しがすぐに収束する。たくさんの荷物を積んだときほど、この特性が疲労を軽減してくれるに違いない。そしてもう一つ感心したのは、低ノブでありながら、ぬかるんだ未舗装路も意外とグリップしてくれること。万能的に使える優秀なタイヤだ。

グラベルキングSS

RIDER:大屋雄一

モータースポーツにも造詣が深いフリーライター。MTBやグラベルライドもたしなみ、次回SDA王滝のグラベル部門出走も計画している。