パンクしないコツは？　チェーン落ちの原因は？　トラブル対処法と未然に防ぐ心得

2021.10.14
その他

photo 産経デジタル

スポーツ用自転車で走行中の不具合として、代表的なのが「パンク」と「チェーン落ち」です。スポーツ用でなくても自転車でパンクを経験したことがある人は少なくないでしょう。パンクする、しないは運の側面もありますが、必ずしもそれだけではありません。メカトラブルの原因を知っておけば、発生を未然に防ぐこともできます。対処法も含めて自転車協会スペシャルサイト「ENJOY SPORTS BICYCLE」で紹介しています。

自転車協会　トラブル対処法

自転車はどうしてもパンクするもの

スポーツバイクに対する誤解のひとつとして「（シティサイクルより）高い自転車だからパンクなんてしない！」というものがあります。そんなことはありません。100万円を超える高級ロードバイクでも、2〜3万円のシティサイクルでも、自転車というものは割と普通にパンクします。いい加減パンクしないタイヤは無いものかと思うところですが、実際に製品としてはあるものの、価格や性能、乗り心地など総合的に見て、いまだ空気入りタイヤに優るものは出ていないのが現状です。

とにかく知っておきたいのは、「自転車のタイヤはパンクするもの」ということです。そういった心構えのために読んでおきたいのが「『クルマは滅多にパンクしないんだから自転車だって余裕でしょ』←その甘えが命取りに」という記事です。真に迫っていますが、それだけ切実な問題です。このコラム『メカトラ事件簿』では、スポーツバイクの各種メカトラ事例を楽しく（？）紹介しているので、一通り読んでおくと、もしもの時に慌てず済むかもしれません。

『メカトラ事件簿』記事一覧

また、走行前のタイヤに異物が刺さっていないかチェックすることや、走行中にデコボコや異物を避けて走るように心がけることも重要です。「パンクやチェーン落ちなどのトラブルに備えよう」の記事前段では、トラブルを未然に防ぐ心構えを紹介しています。

もしパンクが起きたら…どうしたらいい？

もしサイクリング中にパンクが起きたら、どうしたらいいでしょうか？　目の前に自転車屋さんがあれば駆け込んで修理してもらうことができますが、もし人気の無い山中だったら？

自転車屋さんがある場所まで走っていければ良いのですが、なかなかそうはいきません。スポーツバイクのタイヤや車輪はシティサイクルに比べて圧倒的に軽く作られており、パンクした状態で走り続けたら、タイヤや車輪自体を壊してしまうリスクが高いのです（実を言えばシティサイクルでもそのまま走行するのは宜しくありません）。このため、スポーツバイクがパンクしたら、その場で自分で修理や応急処置をすることが基本となります。

ざっと手順を書くと、パンクした車輪を車体から外す→タイヤを外す→パンクしたチューブを修理するorチューブを交換する→タイヤを付け直す→車輪を車体に戻す、という作業になります。スポーツバイクでロングライドに出かけるのであれば、この作業を身に付けておくことは必須といえるでしょう。

そんなの難しい！と思われるかも知れませんが、詳しく解説した記事があるので、ぜひ参考にしてみてください。「パンクやチェーン落ちなどのトラブルに備えよう」では、車輪を外すところから作業のコツをプロが詳しく説明しています。

ありがちなチェーン落ち

スポーツバイクに多いもう一つのトラブルとして、「チェーン落ち」があります。これは複数のギヤを持ちチェーンを掛け替えて変速する外装変速機（ディレイラー）をもつスポーツバイクには付き物のトラブルです。英語の「ディレイラー」は直接日本語にすると「脱線機」という意味。チェーンをギヤから脱線させて掛け替えているわけですが、ときどきあらぬ方向に脱線してしまう、というわけです。