サイクリングシューズのフィット感で悩む人はDMTをお試しあれ
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ロード用ビンディングシューズを始めとするサイクリングシューズ選びで一番悩むのが“フィット感”だろう。いろいろなシューズを試してみてもなかなか自分に合った一足を見つけられない人も多い。そこで紹介したいのが、ニット素材を全面的に採用しフィット感や快適性にこだわるDMTのシューズだ。
DMTシューズの特長を動画で見たい人はこちら
DMTが作る、サイクリングシューズにおけるニット構造の優位性
DMTはイタリアのサイクリングシューズ専門ブランドだ。ラインナップ全体として独自のニット構造(エンジニアードニット構造)を用いていることに特長がある。サイクリングシューズに用いられるニット構造とは、どのようなものなのだろうか。
ニット構造は、つまり編み物構造ということだが、各パートの素材同士を縫い合わせるのではなく、編み込んで全体を一つの工程で作ることができる。これをアッパーに用いることで全体が高い伸縮性を持ち、さまざまなメリットがもたらされる。
メリット1 フィット感の高さ
最大のメリットは高いフィット感だ。ニット構造によって、まるで”靴下がそのままシューズになった”かのようなフィット感が得られると表現すれば分かりやすいだろう。
通常のサイクリングシューズではマイクロファイバーのアッパーを用いた製品が多いが、足入れはしやすいもののどうしても硬さがアッパーに出てしまう。そのため、例えば足の横側や甲が当たるなど、部分の当たりが出て痛みが生じてしまうことがある。
一方、DMTのエンジニアードニット構造ではその伸縮性により“シューズが足に合ってくれる”ので、点での当たりやズレなどが出にくくなる。それによって高いフィット感が得られるのだ。
メリット2 履き心地の良さ
高いフィット感を持ち、縫い目がないので、点での当たりやズレが生じにくいということは、裏を返せば履き心地が良いということでもある。
ニット構造によってアッパー部分が一体成型されているので、縫い合わせの部分などで生じる段差がほとんど存在していない。よって、そうした部分が足に当たって生じる痛みがなく、それが履き心地の良さを生んでいる。長時間履いていても疲れや痛みが出にくいのだ。
メリット3 通気性の高さ
糸を編み上げて作った構造のため、アッパー全体に微細な穴が開いているという特長がある。これが高い通気性ももたらしている。
通常のシューズに用いられるレザー素材やマイクロファイバー素材の場合、小さな穴を開けることによって通気性を確保しているが、ニット構造ではそうした加工が必要ない。素材自体が通気性を持っているので、常にシューズ内の熱気や水分を外へ逃し、足の蒸れを防いでくれるのだ。
なお、DMTでは超軽量で剛性が高く、大きく肉抜き加工された「アナトミックカーボンSLアウトソール」を搭載したモデルがある。このモデルはニット構造による通気性の高さに加え、さらにソール部分による高い通気性が確保されている。
DMTのシューズは、ツール・ド・フランス総合2連覇 タデイ・ポガチャルも使用
2020年、2021年とツール・ド・フランスで総合優勝を成し遂げたタデイ・ポガチャル選手の足元を支えていたのもDMTのシューズだ。彼が愛用していたのはシューレース仕様のロード用ビンディングシューズ「KRSL」だった(下に詳しく)。ポガチャルは「革新的でとても快適。そしてこの軽量さは山岳ステージにおいて非常に重要であり、このアドバンテージは厳しいレースで違いを生むでしよう」とコメントしている。
DMTのおすすめシューズをピックアップ
ダブルBoaクロージャー採用のロード用ハイエンドモデル「KR0」
アッパー部分を超軽量なエンジニアードニット構造にしたうえで、ダブルBoaクロージャーを搭載し細かな締め付け調整を可能にしたロード用シューズ。さらに、アウトソール部分は軽量で剛性が高いうえに、大きく肉抜き加工がされたアナトミックカーボンSLアウトソールを採用し、通気性がさらに高められている。参考重量は42サイズで210gと、すばらしく軽量でフィット感が良く、快適な究極のシューズに出来上がっている。
ポガチャルも愛用 シューレース採用のもう一つのロード用ハイエンドモデル「KRSL」
革新的なエンジニアードニット構造のアッパーに古典的なシューレース(靴紐)を搭載したロード用ビンディングシューズ。ライダーの好みに合った緻密な締め付け調整を可能にしているのが特長だ。また、ソールにはKR0と同じくアナトミックカーボンSLアウトソールを採用し、軽さと剛性も兼ね備える。その重量は42サイズで何と205g。驚くほど軽く・快適な一足だ。
DMTの優れたニット性能を手頃に体感できるロード用シューズ「KR4」
手軽にDMTの高性能なエンジニアードニット構造の性能を体感できるロード用ビンディングシューズ。アッパー部分はニット素材に強化コーティングを施したハイブリッド構造になっている。締め付けはシンプルな1つのBoaダイヤルで行う。アウトソールはナイロンコンポジット素材で適度な剛性感となっており、レースだけでなくロングライドでも快適さを発揮するだろう。
グラベルシューズにも究極のフィット感を「GK1」
グラベルライド用のシューズ。アッパー部分はワンピース構造のエンジニアードニットになっており、DMTらしい高いフィット感と快適さを実現。そしてシューレース採用で緻密な締付け調整を可能にしている。大きな特長は新開発のミシュラン製ソールを搭載していることで、歩きやすく、かつそのときに確実なグリップが得られるようになっている。
ロードバイクツーリングにも最適なオフロード用シューズ「KM4」
手軽にDMTのエンジニアードニット構造を体感できる、オフロード用シューズ。アッパー部分はニット素材と耐衝撃性のオープンメッシュ素材を組み合わせたハイブリッド構造で、アウトソールは適度な剛性感のナイロンコンポジット素材を採用。また、歩きやすさを確保したラバー素材が配される。MTBのクロスカントリー用としてだけでなく、ロードバイクでのツーリングやサイクリング、グラベルライドなど、幅広く活躍してくれるだろう。
Brand Info 〜DMTについて
1978年創業のイタリアのサイクリングシューズ専門ブランド。DMTとはDesign Material Technologyの頭文字をとったものだ。アジアへ生産拠点を移しているブランドが大半を占める中で、現在でも一貫してヨーロッパの自社工場での生産にこだわっている。本記事で紹介したとおり、製品全体としてニット構造を採用しているのが特長だ。