JCRC解散 ホビーレース界を盛り上げた41年
日本サイクルレーシングクラブ協会(JCRC)が、2021年12月31日をもって解散する。
JCRCは、市民レーサーの参加するサイクルロードレース大会の環境整備を目的として、自転車競技の愛好者有志により1980年に誕生。関東地方を中心に、ロードレースのシリーズ戦やバンク走行体験イベントなどを主催してきた。解散の理由は、新型コロナウイルスの影響により参加人数が減少し運営が厳しい状態にあることと、役員の高齢化や役員数の減少により大会開催に必要となる人員の確保が困難になることだという。
JCRCの若月政治理事長のコメント
選手の皆さんへ
いつも JCRC の大会に参加いただきましてありがとうございます。今回大変残念なお知らせをすることになりました。
本年末を持ちまして約40年間続けてまいりました自転車レース競技開催に終止符をうち、一般社団法人 日本サイクルレーシングクラブ協会を解散することにしました。選手の皆さん、競技役員
の皆さん、また大会開催に御協力いただいた多くの機関、団体、企業の方々にこの場を借りて厚くお礼を申し上げます。
法人としての活動休止、解散ですが理由は下記2点になります。
・コロナ下で参加人数の低下により団体運営が厳しい状態にある
・役員の高齢化、役員数減少で大会開催に必要となる人員の確保が困難になる
弊法人は選手の参加費のみで運営しており、専任の役員を配置せず役員のボランティアで運営してきた団体です。思い起こせば約40年前に自転車ショップやクラブチームの有志で発足し、アマチュアレーサーに練習成果を披露する場所を提供するために大会が始まりました。その後バブル景気やその崩壊、リーマンショック、東日本大震災など多くの社会情勢の変化にさらされながらも、大会を運営してきました。しかしながら現在のコロナウイルスに対する社会変化は非常に大きく、このまま法人活動を維持していくのは困難と考え、この時期で区切りを付けることにしました。我々としては自転車レースの普及や競技人口の増加など当初の目的は一定の成果が得られたと考えております。
最後に重ねてのご挨拶になりますが、JCRC のレースに参加した選手の皆さん、ご協力頂いた役員の皆さんに厚くお礼を申し上げ、法人解散の挨拶とさせていただきます。