「青森県アクティビティ手ぶら観光サービス」の実証実験を実施中 10/27まで
新幹線を使えば東京から約3時間で行ける青森県。同県では、サイクリング、カヌーなど、県の多様な自然を活用したアクティビティを促進するための事業が行われてきた。そして新たに輸送事業者と連携し、観光客がスーツケース等の手荷物を発送し即日受け取ることでこれまで以上に各種アクティビティを楽しむことができるようにする「青森県アクティビティ手ぶら観光サービス」の実証実験が、青森市から十和田市のエリアで実施されている。期間は2019年10月27日までの金、土、日曜日と祝日となる。
サイクリストがサービスを利用する場合、青森の玄関口、青森駅周辺から自然あふれる十和田湖エリアに向けてライドするというのが想定される楽しみ方になる。
バイクラックやフロアポンプを設置したサイクリストに優しいホテル「サンルート青森」か、地元のアパレルショップ「サークル青森」で荷物を預けて身軽な状態で出発。十和田湖エリアの入口、奥入瀬渓流までは50㎞弱だが、途中、八甲田越えのヒルクライムも含まれているため走りごたえは十分にある。
そこから奥入瀬渓流の清流を眺めながら、十和田湖周辺までは15kmほど。もしもう少し距離を伸ばしたいなら、自然はもちろん、グルメも楽しめる十和田湖周辺をライドすることもできる。また湖周辺にはカヌーやトレッキングなどのアクティビティも充実。サイクリング以外の荷物もあらかじめ預けておけるので、自然を活用したさまざまな体験ができるはずだ。
「大きな荷物を抱えて県内を周遊することは、アクティビティを楽しみたい観光客にとって大きなストレスであり、観光客の旅行先決定を阻害する大きな要因の一つでした。このサービスを活用していただくことで、観光客の荷物による制約を少なくすることができ、更に青森県にお越しいただきやすくすることができると考えております」と県は実証実験の経緯を説明する。
このようなサービスは日本ではしまなみ街道に続く2例目。今回は実験なので約1か月の実施だが、実証実験の結果を踏まえながら、来年春以降での稼働を検討していく予定だ。青森ならではの自然の魅力や食・文化を楽しむ新たな旅行スタイルを楽しんでほしい。
青森県アクティビティ手ぶら観光サービス
・実証実験期間:2019年10月27日まで(このうち金曜日、土曜日、日曜日、祝日)
・実証実験区間:青森市 ⇔ 奥入瀬渓流、十和田湖 (往復区間)
・荷物受付時間:当日午前10時まで
・荷物配達時間:当日午後7時まで
・青森荷物発着拠点(2か所):
サークル青森(青森市古川1丁目17-23)
ホテルサンルート青森(青森市新町1丁目9-8)
・十和田荷物発着拠点(2か所)
星野リゾート奥入瀬渓流ホテル(十和田市奥瀬栃久保231、ホテルサンルート青森からの距離は約50km)
ホテル十和田荘(十和田市奥瀬十和田湖畔休屋340)
・利用料金:700円〜1880円(税抜)※サイズによる。詳しくはこちら。