ワールドツアーチームバイク大図鑑2022 サーヴェロ
ワールドツアーには選手のみならず、世界トップクラスのロードバイクブランドが顔を揃える。各社はその威信をかけて最先端の技術を余すことなく投入し、もう一つの戦いを繰り広げる。2022年シーズンのユンボ・ヴィスマが使用するサーヴェロを見てみよう。
ログリッチ、ヴァンアールトの爆発的な走りを支えるのは2022年もサーヴェロだ。中でも上りの能力で勝敗が決するコースで輝くのが2021年途中から投入された新型「R5」。ピュアクライミングバイクとして再定義を行いながらも、ハンドル周りのワイヤをフル内蔵して約25gの空力を低減。注目のフレーム単体重量は前作から130g軽量化した695g(51サイズ)で、ワイヤフル内蔵モデルとして最軽量を実現した。剛性面については従来品が選手の間で「固い」との意見があり見直された。また、フレームサイズに合わせてオフセット量の異なるフォークを2種類用意して、トレール値を57.5mmに統一するなどきめ細かな作りも展開。タイヤも34mm幅まで装着できるので、近年増加するグラベルを含むコース設定にも難なく対応する。極めて懐の深い軽量モデルに仕立てられた。そして平地のスピードレースでは、独創的なフォルムを持つエアロロード「S5」がこれまで通り活躍する。
R5
S5
フレーム:サーヴェロ
メーンコンポ:シマノ
ホイール:シマノ
タイヤ:ヴィットリア
ハンドルセット:サーヴェロ
サドル:フィジーク
ペダル:シマノ
●R5
価格:159万5000円(デュラエースDi2搭載完成車)
●S5
価格:165万円(デュラエースDi2搭載完成車)
※掲載価格(税込)はプロチームが使うモデルと同等もしくは近似グレードのものです。
プロチームが使用する車体は、カラーリングやパーツアッセンブルが異なる場合があります。
一部、写真は市販モデルを含みます。