ビワイチ公式ガイドブック・出版記念ライドを開催! 〜ビワイチだけじゃない地域の魅力〜
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ビワイチ公式ガイドブック「びわ湖一周・滋賀じてんしゃ旅」(アマゾン)の出版を記念して、本書籍を制作した「輪の国びわ湖推進協議会」(びわ湖一周サイクリングのページ)のメンバーが記念ライドを実施した。今回は、その実走レポートを通して、滋賀を巡るじてんしゃ旅の魅力を紹介したい。
米原駅から出版記念ライドをスタート
雨上がりの5月14日、輪の国びわ湖推進協議会のメンバーが、米原駅東口に集合した。 駅構内の米原駅サイクルステーションは、ビワイチ女子たちでにぎわっている。たまたま輪行で降りてきたカップルに話しかけると、千葉県からビワイチをしに来たと言う。何ともうれしい限りだ。
出版記念ライドのコースは、みんなで話し合い、湖岸から北国(ほっこく)街道経由で長浜を目指すことになった。
びわ湖の歴史や風景を楽しみながら、長浜へ
米原駅西口の円形広場から、入江内湖(いりえないこ)を埋め立てた干拓地沿いを進み、びわ湖岸へと向かう途中、干拓資料館に立ち寄り、その歴史を学んだ。そして、湖岸に出ると、びわ湖がパッと広がる。ここに来ると、ビワイチをする人は「いよいよか!」という冒険心を掻き立てられる。
かつて港があった鍋冠(なべかんむり)祭りの里・朝妻を通り過ぎ、道の駅・近江母の郷で休憩し、さらに北上する。びわ湖岸の夕日は「日本の夕日百選」にも選定されている。
雨上がりのため波が荒いのが残念だが、天気が良ければ、穏やかな美しい夕日が見られるだろう。 長浜大仏に立ち寄ると、びわ湖に背を向けている。「どうしてなんやろ?」メンバーの1人が北国街道の旅の安全を祈っているからだと教えてくれた。なるほど。しかし、時代は変わったのだからビワイチの旅の祈願として向きを変えてほしいな〜と、みんなで談笑。
旧街道の雰囲気と、町づくりにかける思いを体感
ヤンマーミュージアムから北国街道へ入ると、かつての街道の雰囲気がグッと高まる。ここで、何と米原駅で出会った千葉県からのカップルに遭遇した。やはり、地域を巡りながらビワイチを楽しみたいのだろう。 黒壁の街並みを散策し、古民家を改修したコワーキングスペースの見学や、ガイドブックに紹介した天然木材工房kigumiなどに立ち寄り、路地裏を散策。長浜市は、ガラス細工による本気の町おこしが成功を収め、その覚悟と思いが現在の長浜観光に息づいている。
滋賀ならではのグルメ、おもてなしが待っている
昼食は、ガイドブックに掲載しているビワマス専門店。ご主人の計らいで、ウグイのお刺身をサービスしてもらった。SNS映えするスイーツのお店でデザートを食べ、filles de la fermeでは「いちごソーダ」をご馳走になった。走った後の炭酸水は、なぜこれほどおいしいのだろう。そして、国指定史跡下村氏館跡に立ち寄り、北陸本線を横目に長閑な田園風景を楽しみながら、米原駅へ戻ってきた。
ビワイチだけじゃない、滋賀の魅力
今回感じたのは、地域には、そこに暮らす人たちの熱い思い、食、歴史、文化が詰まっていて、それこそが大きな魅力となっていることだ。それを知らずにビワイチをするだけでは実にもったいないと思う。だからこそ、1泊2日、2泊3日、もしくはそれ以上で巡ってほしい。 サイクリングの聖地・しまなみ海道の魅力は、橋からの絶景と島巡りだと思う。だとしたら、ビワイチの魅力は「びわ湖周遊」と「地域の暮らし巡り」ではないだろうか。 走行距離20kmと短いライドであったが、改めて滋賀の魅力を再確認し、ビワイチだけじゃない滋賀の魅力を実感することができた。 米原駅は、かつての米原湊に位置しており、旧街道へと繋がっている。また、近江鉄道の起終点にもなっていてサイクルトレインも利用できる。ビワイチを走破した次は、是非ともビワイチ公式ガイドブックを手に、滋賀ならではのじてんしゃ旅を体感してほしい。